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キヤノン、EOS-1Ds Mark III/-1D Mark IIIに操作関連の新機能

~マルチコントローラーでのAFフレーム操作が可能に

 キヤノンは30日、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1Ds Mark III」と「EOS-1D Mark III」のファームウェアをそれぞれ更新した。バージョン番号は、EOS-1Ds Mark IIIが1.1.2、EOS-1D Mark IIIが1.1.3。ユーザーから多くの要望があったという、操作系における新機能を追加した。


EOS-1Ds Mark III

EOS-1D Mark III

 両機種で共通して、マルチコントローラー(ボディ背面のスティック状操作部材)によるAFフレームのダイレクト選択が可能になった。ファンクションメニューの「C.Fn III-9」で設定できる。設定により、19点すべて、内側9点のみ、外側9点のみなどを指定可能。

 また、露出補正/手動絞り数値設定ボタン(上面右手側中央のボタン)と、AFフレーム選択ボタン(背面右手側右上)、あるいはISO感度設定ボタン(上面右手側右)の機能入替に対応した。カスタムファンクション「C.Fn IV-3」で設定可能。


サブ電子ダイヤルの上、背面液晶モニターの右がマルチコントローラー。AFフレームの選択が可能に(写真はEOS-1Ds Mark III) 上面表示パネル上に並ぶボタンのうち、露出補正/手動絞り数値設定ボタン(中央)と、ISO感度設定ボタン(右)、背面右上のAFフレーム選択ボタンの機能入れ替えが可能になった(写真はEOS-1Ds Mark III)

 さらにEOS-1D Mark IIIでは、メニューの外部ストロボ制御のストロボ設定機能で、「ワイヤレス設定」と「ズームの設定が可能になった。

 そのほか両機種とも、極端な低コントラストの被写体でのAIサーボAFのAF精度が安定する。

 EOS-1Ds Mark IIIは、35mm判サイズ相当の有効2,110万画素CMOSを搭載したプロ向けのデジタル一眼レフカメラ。デュアルDIGIC、ライブビュー機能、3型液晶モニターなどを備える。発売は2007年11月。実勢価格は89万円前後。

 EOS-1D Mark IIIは、APS-Hサイズ相当の有効1,010万画素CMOSセンサーを搭載するプロ向けデジタル一眼レフカメラ。EOS-1Ds Mark IIIに連写性能などで秀でている。発売は2007年5月。実勢価格は45万円前後。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  ダウンロードページ(EOS-1Ds Mark IIIファームウェアVer.1.1.2)
  http://web.canon.jp/imaging/eosd/eos1dsm3/firmware-j.html
  ダウンロードページ(EOS-1D Mark IIIファームウェアVer.1.1.3)
  http://web.canon.jp/imaging/eos1dm3-j/firmware.html
  キヤノンEOS-1Ds Mark III関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/08/21/6862.html
  キヤノンEOS-1D Mark III関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/03/12/5810.html


( 本誌:折本 幸治 )
2008/04/30 12:46
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