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ニコン、D3に新機能「ヴィネットコントロール」を追加


 ニコンは15日、デジタル一眼レフカメラ「D3」の最新ファームウェアを公開した。バージョン番号はファームウェアA、同Bとも1.10。Webサイトからダウンロードできる。

 最新版を適用することで、新たに「ヴィネットコントロール」機能が加わる。レンズの周辺光量低下を、レンズに応じて軽減できる機能。特に開放絞りで撮影した場合に効果的としている。効果は「強め」、「標準」(初期設定)、「弱め
」、「しない」の4種類から選ぶことができる。

 GタイプとDタイプレンズでのみ使用可能。ただし、DXレンズ、PCレンズ、AF ED 14mm F2.8D、AF Fisheye 15mm F2.8 D、AF 20-35mm F2.8 D、AF 24-85mm F2.8-4Dでは動作しない。また、撮影メニューで撮像範囲を「DXフォーマット(24×16mm)」、「多重露出」にしている場合と、画像編集メニューで「画像合成」を利用する場合は、無効となる。

 なお、JPEGおよびTIFFで撮影した場合、レンズや撮影シーンの組み合わせによっては、過剰補正や補正不足など画像にムラが発生することがある。調整したピクチャーコントロールやカスタムピクチャーコントロールを設定している場合も、適切に補正できない場合があるという。またRAWで撮影し、ヴィネットコントロールを有効にするにはViewNX(Ver.1.0.4以上)やCapture NX(Ver1.3.3以上)で現像する必要がある。

 そのほかの変更点は以下の通り。

  • 「カスタムメニュー」内の「オートフォーカス」の「a6:フォーカスポイント表示」に「フォーカスポイントの明るさ設定」を追加
  • 「再生メニュー」内の「再生画面設定」の「ハイライト」を、「標準表示への情報追加」から「画像情報表示への追加」に変更
  • ライブビュー撮影でコマンドロックをした場合、液晶モニターにコマンドロックの表示を行なうように変更
  • 「カスタムメニュー」の「カードなし時レリーズ」を「レリーズ許可」にしたとき、再生画面に表示するデモモードの大きさと色を変更
  • 「撮影メニュー」内の「ISO感度」の「感度自動制御」で、「低速限界設定」を1/250~1秒から1/4,000~1秒に変更
  • 対応したストロボ、ワイヤレススピードライトコマンダーを使用した場合、AF補助光を焦点距離にかかわらず発光するよう変更
  • ライブビューの「手持ち撮影」モードで、拡大表示後にAFでピントを合わせると全画面表示に戻る動作を、AF前の拡大率のまま表示するよう変更
  • 「撮影メニュー」の「撮像範囲」を「DXフォーマット」に設定し、ストロボを使用した場合、まれにファインダーの撮像範囲と実際の記録範囲が異なる現象を修正
  • 撮影モードが「P」または「A」で、かつシャッタースピードを1/4秒前後で撮影した場合、まれにホワイトバランスがずれる現象の修正
  • 「画像編集メニュー」の「トリミング」で4:3に切り抜いた場合、正確に4:3にならなかった不具合の修正


 D3は、同社製デジタル一眼レフカメラで初めて、35mm判フルサイズ相当のイメージセンサー(FXフォーマット)を採用したフラッグシップモデル。有効1,210万画素のCMOSセンサーを搭載し、連写枚数は9枚/秒、APS-Cサイズ相当での撮影となるDXクロップ時は11枚/秒。液晶モニターは92万ドットの3型。店頭価格は54万円前後。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  ダウンロードページ(Windows)
  https://support.nikonimaging.com/cgi-bin/nikonimaging.cfg/php/enduser/std_adp.php?p_faqid=9984
  ダウンロードページ(Macintosh)
  https://support.nikonimaging.com/cgi-bin/nikonimaging.cfg/php/enduser/std_adp.php?p_faqid=9985
  D3関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/08/24/6896.html


( 本誌:武石 修 )
2008/04/15 16:52
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