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オリンパス、初のライブビュー機能搭載一眼レフ「E-330」
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~コンパクト機のようにスルー画で構図を決定 |  
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オリンパスは、背面の液晶モニターでリアルタイムに被写体を確認できるデジタル一眼レフカメラ「E-330」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディのみが12万円前後、「14-45mm F3.5-4.5」が付属するレンズキットが13万円前後の見込み。| 
 |  | レンズキット付属の14-45mm F3.5-4.5を装着した状態 |  
 ボックススタイルのデジタル一眼レフカメラ「E-300」の後継機にあたる有効750万画素機。同社が旗振り役となっている「フォーサーズ規格」に準拠し、Eシステム用レンズ「ズイコーデジタル」のすべてが装着できる。
 
 外観はE-300から大きく変わっていないが、デジタル一眼レフカメラとして初めて、背面液晶モニターでのフルタイムライブビューを実現したのが特徴。撮像素子もライブビュー対応の新型「LiveMOSセンサー」に一新されている。ラインナップ中、E-1とE-500の中間に位置するモデルで、E-500は低価格なエントリーモデルとして存続する。
 
 
 ■ 2種類から選択できるライブビューE-330のライブビューは大きくわけて、AFを利用可能な「フルタイムライブビュー」(Aモード)と、MFのみの「マクロライブビュー」(Bモード)に分類できる。 
 フルタイムライブビューは、撮像素子とは別に設けられたライブビュー用CCDの映像を背面液晶モニターで表示する方式。ライブビュー用CCDはポロミラー光学系の光路を利用するかたちで配置され、ファインダーに像を送られるミラーの映像をキャプチャしている。光路はE-300とほぼ同一だが、E-300の最終ミラーをハーフミラーとし、その後ろにライブビュー用CCD用のミラーを配置している。
 
 このライブビュー用CCDの映像を液晶モニターへ送ることで、フルタイムライブビューを実現。同社では「ペンタプリズムやダハミラーがファインダー直前に存在しない、ポロミラー光学系らしい解決策」としている。なお、ライブビュー用CCDは1/2.5型500万画素。視野率は92%。
 
 【追記】ライブビュー用CCDについて、オリンパスより「1/2.7型」との説明を受けておりましたが、その後「1/2.5型」との訂正を受けましたので、記述を改めました。
 
 
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| フルタイムライブビュー(Aモード)の光路図 | マクロライブビュー(Bモード)はミラーアップで実現する |  
 
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| E-330のシャッター周り(左)とファインダー部(右) | 左がE-300のファインダー部。右がE-330用 |  フルタイムライブビュー時、ファインダー内に接眼部から余分な光が入射すると、表示が乱れる可能性がある。そのため、E-330ではこのクラスでは珍しく、本体に手動のアイピースシャッターを内蔵している。
 
 さらに、ライブビューの映像信号をゲインアップすることで、従来のデジタル一眼レフカメラでは得られなかった明るいプレビュー画像が得られる。同社では「ライブプレビュー機能」と呼び、ドライブボタンにカスタム設定できる。
 
 一方マクロライブビューは、撮影用の撮像素子(Live MOSセンサー)が捕らえた映像を液晶モニターにスルーで表示するもの。Aモードと異なり、コンパクトデジタルカメラと同じく100%の視野率を実現する。もちろん、スルー画の表示中はミラーアップした状態になる。
 
 さらに、任意の位置を10倍に拡大して表示可能。50mmレンズなら500mm相当、35mm判換算で1,000mm相当の拡大になる。
 
 マクロライブビューの場合、撮像素子はこれまでにない長時間の露光に耐えなければならない。従来から長時間の撮像によるノイズが問題視されており、すでに同機能を実現している他機種のライブビューが30秒など短時間に制限されているのはこのため。E-330でも「高感度で長時間使うと色むらやノイズが生じる」という。しかし、「ISO100、200なら1時間以上使える」としている。
 
 両モードの切替は「LIVE VIEW」ボタンで行なう。LIVE VIEWボタンの横には、光学ファインダーとライブビューを切り替えるボタンを備えている。
 
 なお、ライブビューを活かした機能として、フルタイムライブビューでは「パスポート罫線表示」が可能。マクロライブビューでは、黄金分割、方眼、目盛りを表示できる。
 
 
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| スーパーコンパネ表示はE-500と同じデザイン(本体の映像出力100インチスクリーンに投影した映像。以下同) | AモードとBモードの切替画面。アイピースシャッターを閉めるよう指示が出る | Aモードでのライブビュー。フレームレートは約30fps |  
 
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| Bモードに切り替えると強制的にMFになる | Bモードのライブビュー。測距位置は滑らかに動かせる | ピント位置を10倍に拡大した状態 |  
 
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| Bモードでの罫線表示。これは「黄金分割」 | 同じくBモードでの「目盛り」表示 |  
 ■ 新開発の撮像素子を搭載 
新設計のLive MOSセンサーは、従来のCMOSセンサーと比べて約3倍の受光面積を持つという。広いダイナミックレンジと豊かな階調を実現しながら、消費電力をフルフレームトランスファーCCDの約50%に抑えることに成功。また、5Vで動作する専用プロセスを用い、低ノイズ化を図ったという。さらにフォトダイオードをシリコン深部に埋め込むことで、シリコン表面のノイズ源から遮断した。これらにより、暗い場所で撮影した場合に生じやすい白点状の画像欠陥やザラツキを抑制できたという。| 
 |  | 左からフルタイムライブビュー用CCD、撮像用のLive MOSセンサー |  
 センサーは通常のCMOSセンサーと同じく画素ごとにスイッチを持つ。また、パッケージングされず、フレキに直接ボンディグされている。このため、軽量で薄いという特徴を持つ。同社ではCCDの高画質とCMOSの低消費電力を兼ね備えた素子とアピールしている。
 
 なおオリンパスは、動画用の撮像関連のデバイスとして、1980年代からAMI(Amplified MOS Imager/増幅型MOS撮像素子)、SIT(Static Induction Transister Imager/静電誘導型撮像素子)などの研究を続けている。90年代からはこれらをCMD(Charge Modulation Device/電荷変調素子)に1本化し、HDTV用の素子をNHKと共同開発。AMIでMOS技術の基盤を獲得し、CMDなどで画像ハンドリング技術を培った結果、これらの技術がLive MOSセンサーに結びついたという。
 
 ■ 2.5型のマルチアングル液晶を搭載 
液晶モニターは約21.5万画素の2.5型。上90度、下45度に角度を変えられるマルチアングルタイプとなっている。下方向には45度しか傾けられないものの、視野角の広さにより真下へのフレーミングも可能だという。| 
 |  | 上下方向に動くマルチアングル液晶モニター |  
 また、主要な設定を一覧表示する「スーパーコントロールパネル」機能も搭載し、E-500と同様に「かんたんモード」と「詳細モード」の2種類を選択できる。
 
 E-330では、ほかのEシステム各機種と同様、SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)による「ダストリダクションシステム」を搭載している。また、「ISO感度拡張時ノイズフィルター」、「49分割測光センサー」、「ハイライト/シャドーコントロール」、「ライトボックス再生機能」など、E-500から備わった新機能を踏襲。ピント位置をずらしながら撮影する「MFブラケット」も搭載し、ライブビューと組み合わせて使用できる。
 
 本体にCFとxDピクチャーカードのダブルスロットを備え、Microdriveにも対応。高速タイプのxDピクチャーカード「Type-H」にも対応し、使用すると従来タイプより書き込みが高速になるという。連写速度は3コマ/秒。RAWの場合、最大4コマまで連続で撮影できる。
 
 バッテリーはE-500やE-300と同じBLM-1。CR123A×3本を使用できるバッテリーホルダー「LBH-1」にも対応する。ただし、本体デザインが変わったことで、E-300用のパワーバッテリーホルダー「HLD-3」は使えなくなった。
 
 本体デザインはE-300をベースにしたもの。奥行きと高さがそれぞれ8mm、2mm増えたが、幅は6.5mm狭まった。E-300で特徴的だった本体上部のアルミ材は、エンジニアリングプラスチックに変更されている。
 
 なお、防水プロテクタ「PT-E02」が4月に発売予定となっている。価格は157,500円。ライブビューを使用すれば、水中でファインダーから眼を離した状態で撮影できる。デジタル一眼レフカメラ最多という31種類の撮影モードには、「水中マクロ」、「水中ワイド」も用意されている。
 
 ■ E-500、E-300との比較 
|  | E-330 | E-500 | E-300 |  
| 撮像素子形式 | LiveMOS | フルフレームCCD |  
| 撮像素子サイズ(mm) | 17.3×13mm |  
| 有効画素数 | 750万 | 800万 |  
| 最大解像度 | 3,136×2,352 | 3,264×2,448 |  
| 画角変化 | 約2倍相当 |  
| 感度(拡張設定含む) | ISO100~1600相当 |  
| 記録形式 | RAW、TIFF、JPEG、RAW+JPEG |  
| ファインダー倍率 | 0.93倍 | 0.9倍 | 1倍 |  
| ファインダー視野率 | 95% | 94% |  
| アイポイント | 18mm | 16mm | 20mm |  
| フォーカシングスクリーン | 固定式 |  
| 測距点 | 3点 |  
| 測光 | 49分割デジタルESP 中央部重点平均
 スポット
 スポット(ハイライト/シャドー)
 | デジタルESP 中央部重点平均
 スポット
 |  
| 最大シャッター速度 | 1/4,000秒 |  
| ストロボ同調速度 | 1/185秒以下 |  
| 最大連続撮影速度 | 約3コマ/秒 | 約2.5コマ/秒 |  
| 連続撮影可能枚数 | RAW、TIFF:4コマ、JPEG:設定により可変 |  
| 液晶モニター | 2.5型 約21万画素
 | 1.8型 約13.4万画素
 |  
| 記録メディアスロット | CF、xD | CF |  
| 内蔵ストロボ | あり |  
| 電池 | BLM-1 |  
| サイズ (幅×奥行き×高さ、mm)
 | 140×72×87 | 129.5×66×94.5 | 146.5×64×85 |  
| 重量(本体のみ) | 550g | 435g | 580g |  
 
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| 左からE-1、E-330、E-300の大きさ比較 | 3機種の背面 |  
 ■ お問い合わせ先
 カスタマーサポートセンター
 Tel.0120-084-215
 Tel.0426-42-7499
 
 
 ■ URL
 オリンパス
 http://www.olympus.co.jp/
 製品情報
 http://olympus-esystem.jp/products/e330/
 レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(E-500)
 http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#e500
 レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(E-300)
 http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#e300
 
 
 ( 本誌:折本幸治 )
 2006/01/26 15:09
 
  
 
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