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パナソニック、開放F2の24mmズーム機「LUMIX DMC-LX3」


ブラック

オプションの外付けビューファインダーを取付けたところ
 パナソニックは、広角24mm対応のコンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-LX3」を8月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、6万5,000円前後の見込み。本体色は、ブラックとシルバー。

 同社が2006年8月に発売した「LUMIX DMC-LX2」の後継モデル。マニュアル露出やRAW記録に対応し、広角24mmからのズームレンズ、ホットシュー、各種アクセサリー対応など高級コンパクトデジタルカメラの要素を備える。LUMIXシリーズのコンパクトデジタルカメラ中、FXシリーズとは違った系列のハイスペックモデルとして訴求する。外観はほぼ前モデルを踏襲したが、指掛かりの形状を変更したほか、新たにホットシューを備え、ストラップは2点吊りに対応した。

 レンズは、新開発の焦点距離24~60mm(35mm判換算)、F2~2.8のLeica DC Vario-Summicron(バリオズミクロン)。最短撮影距離は1cm(マクロモード時)。レンズ構成は、非球面レンズ4枚を含む6群8枚で、高偏肉比凹メニスカス形状非球面レンズも採用した。DMC-LX2のレンズは28~112mm(同)、F2.8~4.9の4倍ズームだった。今回ズーム倍率は2.5倍になったが、開放F値が広角端でF2、望遠端でもF2.8と、コンパクトデジタルカメラとしては明るいのが特徴。背景のボケを活かした描写が可能としている。

 光学式手ブレ補正機構を備え、常時補正を行なう「MODE1」と撮影時のみ補正を行なう「MODE2」を自動選択可能になった。望遠時は自動的にMODE1になることでフレーミングが安定するという。新たに、18mm相当での撮影が可能となるワイドコンバージョンレンズ「DMW-LW46」(オープンプライス、店頭予想価格2万円前後)を同時発売する。DMW-LW46の装着にはレンズアダプター「DMW-LA4」(オープンプライス、店頭予想価格2,000円前後)が必要。



シルバー
 撮像素子は新開発の1/1.63型有効1,010万画素CCD。フォトダイオードの拡大などで感度を従来モデルから20%向上させた。加えて、CCD駆動回路とAD変換回路にそれぞれ独立した電源供給回路を設けることで、AD変換時のノイズ低減を図った。また、CCD、電源、画像処理エンジンのグランドを分離することで、CCDへの飛び込みノイズを除去したという。さらに、CCD出力バッファを改善し波形の劣化を防いだ。これらの改良によりトータルで3dBのS/N改善を実現したとしている。また、CCDの感度および彩度の向上で、ダイナミックレンジも拡大したという。

 画素数は従来モデルとほぼ同じだが、「画質を優先するためあえて10Mにとどめた。LUMIXシリーズのコンパクトデジタルカメラとして最高の画質を目指した」(同社)としている。マルチアスペクトに対応し、4:3、3:2、16:9のいずれでも24mm相当の撮影が可能。なお、CCDのアスペクト比をDMC-LX2の16:9から4:3に変更した。最大記録解像度は4:3が3,648×2.736ピクセル、3:2が3,776×2,520ピクセル、16:9が3,964×2,232ピクセル。

 感度はISO80~3200。高感度モードではISO6400まで増感できる。画像処理エンジンはDMC-LX2のヴィーナスエンジンIIIから同IVになった。また、フォーカスポイントはDMC-LX2の9点から11点に増えている。1,280×720ピクセル、24fpsのHD動画(720p)を撮影可能。記録形式はQuick Time(Motion JPEG)。別売のD端子ケーブルでTVへのHD出力が可能。

 DMC-LX2には未搭載だったオートモード「おまかせiA」を搭載。同時発表のLUMIX2008年秋モデルと同様に、ロックした被写体を自動的に追尾してAFを合わせ続ける「追っかけフォーカス」を備える。また、一度検出した人物の顔が横を向いても追尾し続ける横顔追尾も可能。逆光自動補正も搭載する。



 シーンモードのほか、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出の各モードを備える。同社のデジタル一眼レフカメラで採用している、画質設定モード「フィルムモード」を装備した。ホワイトバランス微調整や多重露出機能も利用可能。JPEGのほかRAWでの記録が可能。RAW撮影時は2.5枚/秒での連写が可能。市川ソフトラボラトリーのRAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio 3.0」の専用パッケージが付属する。

 液晶モニターは約46万ドットの3型TFT。DMC-LX2では2.8型の16:9を搭載していたが、DMC-LX3では3:2になった。記録メディアはSDHC/SDメモリーカードとMMC(静止画のみ)。内蔵メモリは約50MB。電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠の撮影枚数は約380枚。

 本体サイズは108.7×27.1×59.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみでの重量は約229g。バッテリー、レンズキャップ、メモリカードを含む重量は約265g。

 オプションとして、24mm用の外部光学ファインダー「DMW-VF1」(オープンプライス、店頭予想価格2万4,000円前後)、本革ケース「DMW-CLX3」(オープンプライス、店頭予想価格9,000円前後)を用意する。また、発売日と価格は未定だが、TTL調光に対応したガイドナンバー22のストロボの発売も予定している。



URL
  パナソニック
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://panasonic.jp/dc/lx3/

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( 本誌:武石 修 )
2008/07/22 14:50
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