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富士フイルム、FinePix秋モデル3機種の発表会

~全機種に手ブレ補正機能を新搭載

発表会の様子
 富士フイルムは26日、都内でFinePix秋モデル3機種の発表会を開催した。電子映像事業部営業部長の三ツ木秀之氏、同商品部長の守内篤氏、富士フイルムイメージング代表取締役社長の杉原和朗氏が、秋モデルのコンセプトや市場動向などを解説した。


秋モデル3機種。F50fd(左)、Z100fd(右)、S8000fd(奥)
 発表された3機種は、いずれも補正効果2~3段分CCDシフト式の手ブレ補正機能を搭載する。

 FinePix F50fdは、1/1.6型有効1,200万画素スーパーCCDハニカムVII HR、35mm判換算で焦点距離35~105mm相当の光学3倍ズームレンズ、2.7型約23万画素のTFT液晶モニター、SDHC/SDメモリーカードおよびxDピクチャーカード兼用スロットなどを搭載する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は4万5,000円前後の見込み。発売時期はシルバーが8月下旬、ブラックが9月下旬。

 FinePix Z100fdは、1/2.5型有効800万画素CCD、35mm判換算36~180mmの光学式5倍ズームレンズ、2.7型約23万画素のTFT液晶モニター、SDHC/SDメモリーカードとxDピクチャーカード共用スロットなどを搭載する。9月下旬より発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体色はピンク、シルバー、ホワイト&ブラック、ブラウンの4色が用意される。

 FinePix S8000fdは、1/2.35型有効800万画素CCD、35mm判換算27~486mmの光学式18倍ズームレンズ、2.5型約23.5万画素液晶モニター、SDHC/SDメモリーカードおよびxDピクチャーカード両対応スロットなどを搭載する。9月上旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後の見込み。


電子映像事業部営業部長の三ツ木秀之氏
 まず、三ツ木氏が、市場動向と秋のFinePixコンセプトを解説した。「BRICSなどの国々ではデジタルカメラ市場は順調に成長している。先進国ではすでにターニングポイントを迎えているので、購入者の6割が買い替え・買い増しとなっている」、「独自技術の向上によって、ユーザーの不満を解決する製品を市場に送り出す」と語り「具体的には人の目をシミュレートすることで、高感度と高画質を両立させる。さらに、撮りたいシーンをいつでも上手く撮れるようにフルオート撮影機能を向上させる」と続けた。また同社は、家電メーカー、カメラメーカーとは違って「写真メーカー」であることを強調し、独自性を追求し、女性や若年者へも引き続きアピールしたいとした。


デジタルカメラの総需推移・予測 デジタルカメラの新規/買い替え需要

世界のデジタルカメラの動向 ユーザーのニーズ

富士フイルムの製品づくりの基本理念 フルオートで見たまま美しく撮る

高感度に強いFinePix ユーザーの不満点を解決する

ボディカラーはF50fdは2色、Z100fdは4色が用意される
 FinePix秋モデルが従来と同様に高感度に強いばかりではなく、手ブレ補正機能を搭載することを発表した。「秋モデルの一部に搭載された、進化した顔認識機能『顔キレイナビ』のおかげで横顔でも認識できる」、「撮影精度を向上し、撮影領域を拡大し、撮影間隔が狭まることで、誰がどこで撮っても、目で見たままの美しい写真が撮れる」、「撮ってプリントするだけでなく、友達と写真を交換したりブログに掲載するための機能も搭載した」と解説した。

 FinePix F50fdは「有効1,200万画素のスーパーCCDハニカムHR VIIを搭載したフラッグシップ機。『撮影画質の進化』をテーマに開発し、横顔も検出できる進化した顔キレイナビを搭載した」と語った。


秋モデルに投入された新技術 フルオート機能の充実はFinePix初期からの重要なテーマだった

美肌モード 自動赤目補正

高感度と高画質を両立 高感度と手ブレ補正機能の両方を搭載

顔キレイナビの検出範囲を拡大 進化した顔キレイナビのメリット

 続いて、FinePix Z100fdは、「有効800万画素CCDを搭載した小型スタイリッシュ機。『デザインの進化』をテーマに開発され、斜めにスライドするレンズカバーなどを搭載する」と続けた。


Z100fdの開発テーマは「デザインと操作性」の進化 ボディカラーを検討した結果、この4色が選ばれた

スーパーフラットデザインを採用 撮影画像の検索・分類機能を強化

 最後に、FinePix S8000fdは、「18倍ズームで撮影状況を広げ、遠くの人物の顔も顔認識できる万能機」と解説し、「これら3機種によって、新しいの写真の楽しみや、コミュニケーションの幅を広げていきたい」と締めくくった。


S8000fdの開発テーマは「高倍率による撮影領域」の進化 27~486mmの18倍ズームと手ブレ補正機能を搭載

遠くの人物も顔キレイナビでピントばっちり 高速連写モードを搭載

電子映像事業部商品部長の守内篤氏
 続いて、守内氏は、「FinePixのコンセプトは3つ。F50fdによる新しい技術による撮影画質の進化、Z100fdによってデザインと操作性の進化、S8000fdによる高倍率ズーム域による撮影領域の進化、とそれぞれを達成した」とし、秋モデルの詳細を次のように語った。


 F50fdは、高感度、高画質、進化した顔キレイナビ、手ブレ補正機能によって、幅広い状況でも簡単に撮影できる「最強のフルオートカメラ」。例えば、寝ている子供でもフルオ―トで撮影できるようになった。また、赤目補正も顔キレイナビを応用しているので、キチンと赤目だけが補正されながらも、アイキャッチなどの瞳の模様は残すことができる。

 Z100fdは、従来のZ5fdとほぼ同じボディザイズに5倍ズームレンズと手ブレ補正機能を搭載したスーパーフラットデザイン機。また、画像検索と分類の機能なども強化されている。

 FinePix S8000fdは、27~486mm対応の光学18倍ズーム、高感度、手ブレ補正機能、高速連写機能で決定的な瞬間を逃さない万能カメラ。


富士フイルムイメージング代表取締役社長の杉原和朗氏

FinePixイメージガールを務める蝦原友里さん
 杉原氏は、今後の販売戦略を解説した。「CIPAの集計によれば、富士フイルム製品のシェアは約10%だが、約15%まで引き上げたい。ユーザーの約7割がフルオートで撮影しているので、オート機能の充実によって目標を実現したい」と語った。また、「秋モデルは、高感度に設定しても高画質なだけでなく、手ブレ補正機能も付いたので最強の新製品になった」とし、「今後も、写真の入力から出力まで展開する総合写真メーカーとして、写真文化を守り、写真事業を継続していいたい」と締めくくった。

 最後に、FinePixイメージガールを務める、蝦原友里さんの「FinePix F50fdの進化した顔キレイナビ、すごいです」というメッセージが上映された。



 発表会終了後は、会場内で秋モデル3機種すべてを手に取ることができた。また、専用のブースで、進化した顔キレイナビの新機能を試すことができた。移動中の人間の顔でもファインダー内に入れば、自動的に認識した。処理速度もまずまずで、フルオート撮影時には頼りになるだろう。手ブレ補正機能は、F50fdのみメニュー画面から設定を行なう。他の2機種は専用ボタンや十字キーから行なう。起動時にボディに耳を寄せてみると、Z100fdのみ「カチャ」っという小さな音が聞こえた。


秋モデル展示場の様子 F50fdの顔キレイナビを試写できるセット

スーパーCCDハニカム HR VIIの技術 富士フイルムの手ブレ補正ユニットの解説 F50fd用とF100fd用の水中ハウジングの発売予告。いずれも価格は2万1,000円で、10月中旬に発売する

歴代Fシリーズ 歴代Zシリーズ

FinePix F50fd

FinePix F50fd


メモリカードスロットとリチウムイオン充電池

カラーはブラックとシルバーの2色 専用ケースSC-FXF50

絞り優先AEとシャッター速度優先AEを選択できる 多彩な連写モード

手ブレ補正機能設定画面 感度はISO100~6400を搭載

F50fdなら横顔でも顔を認識できる 顔キレイナビをオンにしたところ

顔検出技術を活かした自動赤目補正機能。撮影すると赤目を検出し…… 自動的に補正してから保存する

FinePix Z100fd

FinePix Z100fd 一見同じ色に見えるが、レンズカバーとボディの色を微妙に変えたツートンになっている

レンズカバーは斜め下に動く

十字キーを挟んで上下対称に2つずつボタンを配置する 専用ケースSC-FXZ100は4色が用意される

リチウムイオン充電池 xD/SD/SDHC共用のメモリカードスロット

人物モード 水中撮影モード

顔キレイナビで顔認識AF作動中 手ブレ補正機能のオン/オフは十字キーを上方向に押す

FinePix S8000fd

FinePix S8000fd


電源に単3電池×4本を使用

メモリカードスロット 手ブレ補正ボタンは上面


URL
  富士フイルム
  http://www.fujifilm.co.jp/
  ニュースリリース(FinePix F50fd)
  http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0124.html
  ニュースリリース(FinePix Z100fd)
  http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0125.html
  ニュースリリース(FinePix S8000fd)
  http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0126.html

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( 本誌:織原 博貴 )
2007/07/26 21:45
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