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パナソニック、LUMIX秋モデル3機種の発表会

~全機種に顔認識機能とおまかせiAを搭載

 パナソニックは24日、都内でコンパクトデジタルカメラの秋モデル3機種の発表会を開催した。パナソニックマーケティング本部商品企画Gチームリーダの品田正弘氏とパナソニックAVCネットワークス社DSCビジネスユニットグループマネージャーの房忍氏が参加し、3機種の特徴や新搭載された機能について解説した。


発表会の様子 DMC-FX55(左)とFX33(右)

LUMIX DMC-FX33
 発表された3機種は下記のとおり。いずれも発売日は8月25日。

 28mm対応機として世界最薄ボディを誇るLUMIX DMC-FX30の後継機「LUMIX DMC-FX33」は、1/2.5型有効810万画素CCD、光学式手ブレ補正機構を搭載する、35mm判換算で28~100mmの光学3.6倍ズームレンズ、2.5型液晶モニターなどを搭載する。本体サイズは94.9×22×51.9mm、重量は約132g(本体のみ)、約154g(バッテリーとメモリカードを含む)。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は4万3,000円前後。


LUMIX DMC-FX55
 もう1つが、LUMIX DMC-FX50の後継機に当たる「LUMIX DMC-FX55」は、撮像素子やレンズなどのスペックはFX33と共通だが、液晶モニターは3型を搭載する。本体サイズは94.9×22.8×57.1mm、重量は約143g(本体のみ)、約165g(バッテリーとメモリカードを含む)。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は4万5,000円前後。


LUMIX DMC-FZ18
 3機種目は、高倍率ズーム機「LUMIX DMC-FZ8」の後継機「LUMIX DMC-FZ18」。1/2.5型有効810万画素CCD、35mm判換算で28mm~504mmの18倍のズームレンズ、2.5型液晶モニターなどを搭載する。本体サイズは117.6×88.2×75.3mm、重量は約360g(本体のみ)、約407g(バッテリーとメモリカードを含む)。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は5万5,000円前後。


 なお、秋モデルは、全機種が最大15人まで検出できる新開発の顔認識機能や「おまかせiA(インテリジェントオート)」を搭載する。また、記録メディアにSDHC/SDメモリーカードとMMC(静止画のみ)を採用し、約27MBの内蔵メモリを搭載する。


部商品企画Gチームリーダの品田氏
 発表会ではまず、品田氏が新製品3機種の開発の背景について説明した。「買い替え・買い増しの増加でユーザーが多様化」、「2006年度の統計では購入者の34%が女性であり、また団塊世代が32%を占めた」と述べて、「ターゲットに合わせた商品開発が重要」であるとの見方を示した。


 続いて、春モデルの開発経緯の説明に移った。

 「団塊世代の奥様向けの薄型10倍ズーム機『LUMIX DMC-TZ30』、1,220万画素CCD搭載などこだわりの機能を搭載した男性向けの『LUMIX DMC-FX100』など、ターゲットとした購入者を明確にした開発コンセプトによって市場からの支持を得ている」と続けた。またその結果として、FX100含めた6月の金額シェアで20%と国内第1位になったという。

 「ユーザーニーズの多様化から、カメラに求められるニーズも多様化している」とコンパクトデジカメの高機能化の必要性を訴えた。また、ユーザーの最大の要望は「失敗のないキレイな写真が簡単に撮れること」であると語り、それは同社がLUMIXの開発の初期から一貫してきた機能であることを強調した。そのユーザーからの要望に応えるために究極の簡単モード「おまかせiA」を開発したという。


デジカメ市場は引き続き成長中 女性と団塊世代のユーザーの増加が著しい

お嬢様カメラとして、若い女性をターゲットにしたFX30 奥様カメラとして、団塊世代をターゲットにしたTZ3

男性をターゲットにしたFX100 ユーザーが望む「失敗のない撮影」の実現が重要だった

ユーザーの要望に応えるために秋モデルからおまかせiAを新搭載した

DSCビジネスユニットグループマネージャーの房氏
 ここでプレゼンターは房氏へ代わり、LUMIXの基幹技術について解説した。ブラックボックス技術の一例を挙げ、「LUMIXの高機能の秘訣は、レンズ、手ブレ補正機構、画像処理エンジン、撮像素子などすべての基幹技術を社内で持っており、デバイスから完成品までの一貫生産を行なっていること」と語った。

 続けて、「おまかせiAは、どのシーンモードを選択したらよいのかわからない、「シーンモードを戻し忘れて撮影に失敗したなどの、ユーザーの不満を解決するための機能」と語った。「おまかせiAなら、風景撮影でもマクロ撮影でもカメラがシーンモードなどの設定をすべて自動で認識・判定できる」と秋モデルの機能的な優位性を強調した。


LUMIX秋モデル3機種が登場
 おまかせiAとは、従来のLUMIXが搭載する光学式手ブレ補正+高感度+動き認識の「トリプル手ブレ補正」に加えて、新たに顔認識機能、自動シーン判別の2つの機能を統合した機能で、24日に発表された3機種に搭載されている。


おまかせiAはカメラを向けるだけでキレイに撮れる おまかせiAの5つのモード

人物 夜景&人物

風景 マクロ

動き認識

 その後、モデルが参加して、おまかせiAの実演が行なわれた。風景写真では自動的に「風景モード」、人物が写真フレーム内に入れば自動的に「顔認識機能」によって顔を自動的に追尾する「人物モード」になり、被写体との距離がカメラの近くになると自動的に「マクロモード」が迷うことなく自動的に判別された。


iAおまかせによる自動シーン選択撮影の実演 最初に風景にカメラを向ける

人物を風景の前に立った シーンモードの人物が自動的に選択された

人物が2人になっても、人物モードの顔認識AF機能は有効

 実演後、秋モデルの主な特徴の解説に移った。「FX33は機能とスタイルにもこだわる高感度な女性向けのお嬢様カメラであり、女性が持ってもおしゃれの邪魔をしない。FX55は大きな液晶モニターがあるのでみんなで写真を見たい人向けカメラ。FZ18はFZシリーズ初の28mm対応レンズを搭載しながら、504mmまで対応する究極の運動会カメラ。高倍率カメラならたくさんの交換レンズの持ち運びが無用なので、機動性に優れる」。


DMC-FX33の特徴 DMC-FX55の特徴

DMC-FZ18の特徴

宣伝キャラクターに採用された浜崎あゆみさん
 なお、秋モデル3機種の宣伝キャラクターには浜崎あゆみさんを引き続き採用し、広告は制作中と発表がされた。「おまかせスゴうす」というキャッチで、現在制作中のCMを流した。


 会場内には、おまかせiA実演ブースが設置されていた。発表会参加者は、入れ替わり表示される「風景」、「人物」に対して秋モデル3機種がシーンモードの自動判別を体験していた。

 LUMIXを製造する技術が、デバイスの開発から製造まで、国内生産体制によって支えられていることをアピールするブースも設置されていた。

 また、FX33とFZ18の分解モデルや、秋モデル3機種に対応する新型アクセサリーなども同時に展示されていた。


国内・自社開発をアピール おまかせiA体感コーナー。風景、マクロ、人物モードを簡単に撮影できるセットが作られていた

FX33の分解モデル FZ18の分解モデル

お嬢様風デザインのFX33用ケース FX33用と比べるとややシックなデザインのFX55用ケース

FZ18用ケース FZ18用フィルター類


URL
  パナソニック
  http://panasonic.jp/
  製品情報(DMC-FX33)
  http://panasonic.jp/dc/fx33/
  製品情報(DMC-FX55)
  http://panasonic.jp/dc/fx55/
  製品情報(DMC-FZ18)
  http://panasonic.jp/dc/fz18/

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( 本誌:織原 博貴 )
2007/07/24 20:33
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