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EXILIM ZOOM EX-Z1000
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カシオは、有効1,010万画素のCCDを搭載した「EXILIM ZOOM EX-Z1000」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後の見込み。
1/1.8型有効1,010万画素CCD、光学3倍ズームレンズ、2.8型液晶モニターなどを奥行き22.4mmのボディに搭載。コンパクトデジタルカメラとして1,000万画素クラスの製品化は初としている。画像の記録はSDメモリーカード、または内蔵メモリ8MBに行なう。
1/2.5型600万画素CCDを採用する「EX-Z600」の上位機種で、かつ1/1.8型800万画素の「EX-Z850」の下位機種という位置付けのモデル。マニュアル操作を特徴とするEX-Z850と異なり、オート主体のEX-Z600の高画素版にあたる。外装素材もZ600のアルミからステンレスに変更し、Z600よりも高価格帯での販売を狙うという。
最大記録解像度は3,648×2,736ピクセル。ファイル形式はJPEGで、ファイルサイズは最大約4.2MB。1/1.8型CCDと画像処理モジュール「EXILIMエンジン」をあわせることで、「階調の再現力が高く、表現豊かな画像が撮影できる」としている。
最大ISO感度は、プログラムオートでISO400、「ブレ軽減」機能でISO800、ベストショットの「高感度」モードでISO3200。ISO3200への対応は、コンパクトデジタルカメラでは5月下旬発売の富士フイルム「FinePix F30」に続く発表となる。
レンズは、焦点距離38~114mm相当、F2.8~5.4の光学3倍ズーム。同じサイズの1/1.8型CCDを搭載するEX-Z850とは設計が異なる。最短撮影距離は、AF時が約40cm、MF時が約6cm。マクロモードの撮影距離は約6~50cm。
撮像画像の中央部を切り出すことで、画質を劣化させずに画角を変える「HDズーム」が利用できる。1,010万画素という高画素を活かした機能で、4.3倍から17.1倍(画像サイズ500万画素~VGA設定時)までの切り出しが可能。また、HDズームを利用した機能として、十字ボタンの上を押すことで一瞬に画角を望遠側に変化させる「クイックズーム」も備えている。
液晶モニターには、国内初のアスペクト比14:9、2.8型23万画素のワイドTFT液晶を搭載。また、液晶モニターのカラーフィルター配列を一般的なデルタ配列ではなく、デジタルカメラ初のストライプ配列とした。メニューの文字などをくっきりと表示するという。明るさはEX-Z850/Z600と同じく1,200cd平方m。
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重要項目を右に集めた新メニューを採用
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ワイドサイズの液晶モニターにあわせ、表示の右側に基本設定項目のアイコンを並べた新メニューを採用した。アイコンにカーソルをあわせると、設定可能な項目が画面上に現れる。また、カシオ初の16:9撮影(3,648×2,048ピクセル)も可能になった。
液晶モニター関連では、表示画質を変えるメニューが加わった。テレビの画質モード選択を思わせる「ダイナミック」や「鮮やか」をはじめ、「リアル」、「ナイトモード」、「パワーセーブ」の計5種類から選択できる。
そのほか、「フラッシュ連写」、「トリプルセルフタイマー」、「ズーム連写」を搭載。動画は最大640×480ピクセル、25fpsでの記録に対応。ボイスレコード機能も備えている。
電源はリチウムイオン充電池。CIPA規格準拠の撮影可能枚数は約360枚。USB 2.0に対応したクレードルが付属する。クレードルからのテレビ出力は4:3と16:9を選択可能。本体サイズは92×22.4×58.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約139g。
■ URL
カシオ
http://www.casio.co.jp/
ニュースリリース
http://www.casio.co.jp/release/2006/ex_z1000.html
製品情報
http://dc.casio.jp/product/exilim/ex_z1000/
( 本誌:折本 幸治 )
2006/04/26 14:16
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