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ペンタックス、顔認識AF&AE搭載の防水デジカメ「Optio W10」


リノシルバー(上)、ナルグリーン(左下)、コアブラウン(右下)
 ペンタックスは、本体のみで水深1.5mでの水中撮影に対応した「Optio W10」を3月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。カラーバリエーションは、リノシルバー、ナルグリーン、コアブラウンの3色。

 2005年10月発売の「Optio WPi」をベースにしたコンパクトデジタルカメラ。水深1.5mで30分間の水中撮影機能は継承した上で、背面の液晶モニターを2型から2.5型に大型化。また、特定のモードで「顔認識AF&AE」を利用可能にするなど、機能強化を図っている。WPiでは画素混合のために減少したISO800での記録解像度も、今回はフル解像度で記録できる。

 液晶モニターは、2.5型約11.5万画素の微反射タイプ。カバー表面に反射防止(ノングレア)処理を施し、日差しの強い屋外でも視認性を高めたという。OKボタン長押しで時計を液晶モニターに表示する「スタイルウォッチ機能」も引き続き採用する。

 これまで最大320×240ピクセルだった動画機能は、最大640×480ピクセル、約30fpsでの記録が可能になった。また、Optio S6と同様「動画手ぶれ補正」も搭載する。形式はMotion JPEG。



 「ポートレート」、「セルフポートレート」、「美肌」の各撮影モードでは、人物の顔を検出してAFをあわせる「顔認識AF&AE」機能を利用できる。ニコンのCOOLPIX Pシリーズなどでも採用済みの機能だが、W10では検出した顔に露出も合わせる。

 本体デザインも若干変化し、正面の波紋をイメージしたアクセントがなくなった。代わりに金属製の指かかりを装備。また従来、防水機構のため重かったボタン類は、軽い力で押し込めるようになった。シャッターボタンもより軽いタッチになっている。本体サイズはほぼ同じで、106.5×23×54.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は140g(本体のみ)、155g(電池、SDメモリーカード搭載時)。

 細かい点では、これまで電源OFFで不可能になった「削除復活機能」が変更になり、削除した画像の復活が電源OFF後にも可能になった。また、本体内にダウンロードして使用していたフレーム画像を、SDメモリーカードに保存する方法に変更。データ形式自体は従来のファイルを使用できる。さらに、再生モードでズームレバーをワイド側に入れ続けると、日付ごとにサムネイルを並べるカレンダー表示が可能になった。

 そのほかの主な仕様はWPiを踏襲。CCDは1/2.5型有効600万画素で、最大記録解像度は2,816×2,112ピクセルと変わらない。ISOオートでISO400までの増感を行ない、ISO800は任意に設定する。

 レンズは38~114mm相当(35mm判換算)、F3.3~4の光学3倍ズーム。9群11枚の屈曲系レンズを採用し、片面非球面1枚、両面非球面2枚を使用する。最短撮影距離は0.4m(通常撮影)、0.01m(マクロ望遠端、MF時)。主なスペックはWPiと同等だが、光学部品を見直しにより、解像力を向上させたという。

 記録メディアはSDメモリーカードで、約10.5MBの内蔵メモリへの記録も可能。電源はWPiと同じくリチウムイオン充電池の「D-LI8」。撮影枚数はCIPA規格基準で約240枚。



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URL
  ペンタックス
  http://www.pentax.co.jp/

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( 本誌:折本 幸治 )
2006/02/16 10:26
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