富士写真フイルム株式会社は、光学10倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ「FinePix S9000」を8月下旬より発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は8万円前後の見込み。
35mm判換算で28~300mmの高倍率ズームレンズを搭載する。ファインダーはEVFだが、一眼レフカメラと同様の外観と操作性により、同社では「ネオ一眼」と称する。ネオ一眼ではレンズ交換不要なためにローパスフィルタへのゴミ付着などを気にしなくて済む、マルチアングル液晶によりさまざまな角度からの撮影や、動画撮影が可能、などのデジタル一眼レフに対するアドバンテージを訴求し、デジタル一眼レフを検討するユーザーの取り込みを図る。
撮像素子には有効903万画素のスーパーCCDハニカムV HRを搭載。同CCDが得意とする高感度撮影も可能で、手動で設定できる最高感度がISO1600となっている。高感度を生かしてストロボを使わない撮影を可能とする「ナチュラルフォトモード」もFinePix F10などの同社従来機と同様に搭載するが、高倍率ズームレンズ搭載にあわせて新たに「ブレ軽減モード」を搭載。ブレ軽減モードでは感度を高めるとともに、シャッタースピードも高速に設定する。
また、「ポートレートモード」ではダイナミックレンジがオートモードよりも約1.5倍拡大し、なめらかな肌の再現を可能とした。
このほか、手動ズームリングとマニュアルフォーカスリングを鏡胴部に搭載。起動時間は約0.8秒。撮影間隔は最短約1.5秒。多重露出撮影やRAW形式での記録などを可能とし、デジタル一眼レフ並みの操作性をうたう。
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28~300mmのズームレンズを搭載
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ズームは手動式
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上下に可動するマルチアングル液晶
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撮像素子は1/1.6型の有効903万画素CCDハニカムHR。感度はISO80~1600。記録画素数は3,488×2,616/3,696×2,464/2,592×1,944/2,048×1,536/1,600×1,200/640×480ピクセル。記録形式はJPEGとRAW。
最短約0.65秒間隔で4コマまでの連写が可能。シャッターを離す直前の4コマを記録する「サイクル連写」なども可能。
640×480/320×240ピクセルで30fpsの音声付動画撮影も可能。記録形式はAVI(Motion JPEG)。
レンズはハイブリッド非球面レンズ1枚、ガラスモールド非球面レンズ2枚を含む35mm判換算で28~300mmのフジノン10.7倍ズームレンズ。開放F値はF2.8~4.9。撮影可能距離は広角端で約50cm~無限遠、望遠端で約2m~無限遠。マクロモードでは広角端で約10cm~3m、望遠端で約90cm~3m。スーパーマクロモードでは約1cm~1m。AF方式はTTLコントラスト方式と外光パッシブ位相差方式を搭載する。
液晶モニターは1.8型約11.8万画素の低温ポリシリコンTFT。マルチアングル機構により上下方向に可動。ファインダーは、0.44型約23.5万画素のEVF。
記録媒体用にxDピクチャーカードスロットと、CFスロットを搭載。Microdriveにも対応する。PCとの接続はUSB 2.0。
電源は単3アルカリ乾電池×4または単3ニッケル水素充電池×4。CIPA準拠の撮影可能枚数はアルカリ乾電池で約140枚、ニッケル水素充電池で約340枚。
本体サイズは128×129×93mm(幅×奥行き×高さ)、電池とxDピクチャーカードを含む重量は約755g。レンズフードなどが付属する。
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xDピクチャーカードとCFのダブルスロットを搭載
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電源は単3電池4本
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モード切替ダイヤルの、AUTOモードの下にあるのがブレ軽減モードのアイコン
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■ URL
富士写真フイルム
http://www.fujifilm.co.jp/
ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1394.html
( 本誌:田中 真一郎 )
2005/07/28 14:33
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