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CeBIT 2005で独SonyがサイバーショットT7を展示

エントリークラスのS40やフォトプリンタも

CeBIT 2005会場
 独ハノーバーで開催されているCeBIT 2005のSonyブースでは、日本で3月9日に発表された「Cyber-Shot(サイバーショット)T7」や「Cyber-Shot S40」、フォトプリンタの「DPP-FP50」が展示されている。いずれもサンプル機ながら動作は可能で、実際に操作を試すことができる。


T33の半分以下の厚み「サイバーショットT7」

Sonyブースに展示された「サイバーショットT7」のブラックモデル
 独Sonyのブースで展示されたT7は、本体の最薄部が9.8mmである点を売りとする製品。カラーリングはシルバーとブラックの2色がラインナップされ、ブースにおいても各色数台の動作可能機が展示され、実際に操作を試すことができる。

 その厚さは、同社の「サイバーショットT33」の20.7mmと比較すると半分以下、T3の17.3mmと比較しても3分の2以下の厚さとなる。最薄部10mm以下のデジカメは過去にも発売されているが、本製品は屈折光学系を用いた光学3倍ズームを搭載するのが特徴といえる。幅と奥行きは、それぞれ91.7×60.2mm。なお、最厚部は14.7mmとされており、これは電源スイッチを兼ねるレンズバリア部分に相当する。

 撮影素子には1/2.5型CCDを装備し、有効画素数は510万画素。レンズは6.33~19mm(35mm判換算38~114mm相当)、F3.5-4.4のカールツァイス バリオ・テッサーを搭載する。

 背面には2.5型の23万画素液晶ディスプレイを搭載。特徴的なのは操作ボタンが左側にある点。操作しづらいのではという心配もあったが、右利きでも意外に違和感なく使える印象。また、最厚部となるレンズバリアが背面から見て左方向に置かれており、メニュー操作中のホールド感は悪くない。


スケルトンモデルも展示されている
 ただ、シャッターは通常どおり上面右寄りの位置に配置されており、右手だけでカメラを持つスタイルで撮影しようと思うと、液晶モニターを避ける位置に右手親指を置かなければならないため、特に手が大きいと使いづらさを感じそうだ。ちなみにAFは速く、Tシリーズに実装されているフォーカスプリセット機能も搭載するものの、その必要性を感じないほどである。

 バッテリーは本製品が初めての採用となる「NP-FE1」を採用。バッテリーの充電は本体から抜き取って、バッテリー単体用の充電器を使う。ちなみに、一見クレードルのような台座が付属するが、これはあくまでフォトスタンドと呼ばれる台座であり、バッテリーの充電やUSB接続などはできない。

 ブースには本製品のスケルトンモデルも展示されており、バッテリーの配置や各ユニットの大きさなど、小型ボディの内部構造を垣間見ることもできる。


T7と名刺を掲げコンパクトさをアピールするManaging Director BusinessのManfred Gerdes氏 シルバーモデル。台座は充電機能などを持たないフォトスタンド。左脇のスクリューで本体を固定 電源スイッチ兼レンズバリアを閉じた状態

T33(左)とT7(右)。レンズカバーに厚みがあるが、それでもT33と比べると薄い カールツァイスバリオテッサーの3倍ズームレンズを搭載 上部にシャッターボタンとズームレバーを備える

バッテリーは本体側面に収納。新開発のNP-FE1を採用する メモリースティックDuo/PRO Duoロットは底面に装備 操作ボタンが背面左側に並ぶのが特徴。なお、これまでのTシリーズにはなかったISO64設定を搭載する

エントリー向けの「S40」やフォトプリンタも

Sonyブースで展示中の「サイバーショットS40」
 ブース内にはT7と同時に発表された「サイバーショットS40」も展示され、実際に操作することができる。

 S40は有効画素数410万画素の1/2.7型Super HAD CCDを搭載するデジタルカメラで、レンズは5.1~15.3mm(35mmフィルム換算で32~96mm相当)、F2.8~5.1のカールツァイス バリオテッサーを搭載する。

 背面には1.5型(7.6万画素)の液晶ディスプレイを搭載。単三乾電池×2で動作できるのも特徴となっている。

 また、同じく日本時間の9日に発表された、昇華型フォトプリンタ「DPP-FP50」も展示。前面にPictBridge対応デジカメを接続できるUSBポート、メモリースティック/コンパクトフラッシュ/SDメモリーカードの各スロットを装備し、ダイレクトプリントが可能。

 メモリカード内の画像を表示するための液晶パネルはなく、シンプルなモノクロ液晶のみを搭載する。そのため、メモリーカードからの印刷を行なう場合は、ビデオ出力による本体操作も可能となっている。

 このほか、ソニーとSandiskが発表している、メモリースティックPRO Duoの2GBモデルも展示されている。


S40。レンズはカールツァイスバリオテッサーの光学3倍ズーム 面。1.5型の液晶パネルをはじめオーソドックスなレイアウト。光学ファインダーも備える 電源は単三乾電池2本を使用

本体底面にメモリースティックDuo/PRO Duo対応スロットを装備 メモリースティックPRO Duoの2GBモデルや1GBモデルの展示も

昇華型フォトプリンタの「DPP-FP50」 前面にUSB、メモリースティック、CF、SDメモリーカードのスロットを装備。給排紙は前面より行なう 上部の操作パネル。実際に触ってみるとボタンの間隔が広く操作しやすい印象


URL
  CeBIT 2005(英文)
  http://www.cebit.de/
  製品情報(サイバーショットT7)
  http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T7/
  製品情報(サイバーショットS40)
  http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-S40/
  製品情報(DPP-FP50)
  http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/DPP/fp50/

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( 多和田 新也 )
2005/03/14 13:44
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