エプソン、RAW現像できるフォトストレージ「P-7000」

　ともに、同社が2006年11月に発売した80GB HDD搭載モデル「P-5000」の後継モデルに当たる。P-7000とP-6000の主な機能は、HDDの容量以外共通。外観はP-7000がブラックなのに対し、P-6000は上下カバーをシルバーとした。なお、P-7000のみ、充電器、カーアダプタ、キャリングケース、専用スタンドを同梱する。2007年6月に発売した40GB HDD搭載モデル「P-3000」の販売は継続する。

　P-7000/6000は、本体にSDHC/SDメモリーカード、MMC、CF、Microdriveに対応したカードスロットを備え、撮影した画像をHDDにバックアップできるほか、液晶モニターで画像のピントや色などの確認が行なえる装置。

　従来からのRAWファイル表示に加えて、新たにRAW現像機能を搭載した。主要なデジタルカメラのRAWデータに対応する。シーンごとに自動で適切なパラメーターにより現像できる「自動現像」のほか、パラメーターを手動で調節して現像する「マニュアル現像」も可能。また、画像調整などのレタッチが可能になり、自動および手動での操作に対応する。

　液晶モニターは4型TFTを搭載した。パネルはAdobe RGBカバー率88%の「Photo Fine Ultra」からAdobe RGBカバー率94%の「Photo Fine Premia」になった。また、視野角は160度を実現している。


Adobe RGBカバー率94%の4型TFTを採用	メニュー画面

　PCにUSBで接続し、レタッチ効果を確認するモニターとして使用できる「USBディスプレイ機能」を新たに搭載。専用のPhotoshopプラグインソフトをインストールすることで、Photoshop上の画像をP-7000/6000のモニターで表示可能。Adobe RGBとsRGBの画像は、自動で表示モードを切り替える。対応PhotoshopはWindowsがCS3/CS2/CSとElements 6.0x/5.0x/4.0x、MacintoshがCS3/CS2とElements 4.0x。

　さらに「印刷ナビゲーション機能」を新搭載し、PCレスでのプリント機能を充実させた。RAW現像(レタッチ)、トリミング、レイアウト設定、サインの挿入、背景色とフレーム指定をウィザード形式で行なえる機能で、PictBridgeでの出力が可能。プリントに黒フチなどを付けることもできる。

　新搭載のホイールキーにより、画像を素早く閲覧することが可能になった。また、差分バックアップ機能を新に搭載し、バックアップ済の画像にはメッセージを表示するようになった。


操作部。十字キーの右下にホイールキーを搭載した	カードスロットは本体上面に備える

　電源効率を改善することで、バックアップ回数の向上を図った。CF(1GB)からのコピー回数は従来の60回から75回に増加した。また、SDHC/SDメモリーカードおよびCFからの読み込み速度が従来比1.4倍になった。CFスロットはUDMAに対応する。

　USB端子×2、外部記憶装置接続用USB A端子、PC接続およびPictBridge端子、ビデオ出力端子、ヘッドホン端子を備える。MPEG-4(720×480ピクセル/30fps、720×480ピクセル/25fps)、Motion JPEG(720×480ピクセル/30fps、720×570/25fps、320×240ピクセル/60fps)、H.264(720×480ピクセル/30fps、720×576ピクセル/25fps)、MP3、AACの再生にも対応する。

　電源はリチウムイオン充電池「PALB3」。本体サイズはともに150×33.1×88.7mm(幅×奥行き×高さ)。重量はP-7000が433g、P-6000が428g(いずれもバッテリーを含む)。

■ ＵＲＬ
　エプソン
　 http://www.epson.jp/
　ニュースリリース
　 http://www.epson.jp/osirase/2008/080826_5.htm
　エプソンプロセレクションブログ
　 http://proselection.weblogs.jp/

（本誌：武石修）
2008/08/26 12:15

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