キヤノン、金銀印刷に対応した「SELPHY ES3」

　2007年10月に発売した昇華型フォトプリンタ「SELPHY ES2」の後継モデル。使いやすさを重視して、操作ボタンの配置や大きさを見直し、メモリカードスロットのレイアウトを液晶パネル周辺に集約した。ES2では3型だった液晶モニターは3.5型23万ドットに大型化した。また、新たに印刷プレビュー機能を搭載し、印刷結果を確認できるようになった。

　ES2に引き続き「自動写真補正」を搭載し、ES3では明るさと色かぶりの補正が可能になった。

　「お気に入り画像印刷」機能を新たに搭載。メモリカードから最大999枚分の画像を登録し、印刷する際に画像データをPCやメモリカードから探す手間を省くことができる。ただし、本体に登録した画像をPCやメモリカードに書き出すことはできない。

　印刷履歴から再度同じ設定で印刷できる「焼き増し印刷」機能を備える。印刷履歴にはトリミングや使用したフレームなどの設定も含まれる。最大で99枚分の印刷履歴を登録できる。

　フレームやスタンプなどを合成して印刷できる「おたのしみ印刷」機能で使用できるフレームをES2の18種類から50種類に、スタンプを10種類から30種類にしたほか、カレンダーやエフェクトの種類も増加した。また、付属のPC用ユーティリティ「SELPHY Contents Utility」を利用して、メモリカード経由で最大20個のフレームおよびスタンプを追加できる。

　別売のカートリッジを使用することで、フレームもしくはスタンプに金印刷や銀印刷を適用できる。フレームを使用した画像の印刷は、従来のポストカードサイズにくわえ、Lサイズおよびカードサイズに対応した。

　インクカートリッジ「E-P100」および金銀印刷用のインクカートリッジ「E-P20G」(金)、「E-P20S」(銀)は、ポストカードサイズの用紙とセットで発売する。店頭予想価格は、E-P100が用紙100枚入りで3,500円前後、E-P20G、E-P20Sが用紙20枚入りで2,000円前後の見込み。


E-P20G(金)	E-P20S(銀)

　赤外線通信規格「IrSimple」に対応しており、携帯電話などからデータを転送できる。

　プリント解像度は300×600dpi。対応するプリントサイズはLサイズ、ポストカード、カードサイズ。プリント時間はカードダイレクトおよびPictBridgeで、Lサイズが約47秒、ポストカードが約55秒、カードサイズが約33秒。

　対応メディアはSDHC/SDメモリーカード、miniSDHC/miniSDカード、MMC、MMCplus、HC MMCplus、CF、Microdrive、メモリースティック/PRO/デュオ/PROデュオ。ES2では専用アダプターが必要だったmicroSDHC/SDカードも標準で使用できる。本体サイズは225×226.3×138mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2,090g(カートリッジを除く)。

本体および付属品

■ SELPHY ES30

ES30

　ES3からお気に入り画像印刷、焼き増し印刷、赤外線通信機能などを省略した下位モデル。3型23万ドットの液晶モニターを搭載し、おたのしみ印刷で使用できるフレームは16種類、スタンプは10種類。フレーム・スタンプの追加はできないが、金銀印刷には対応する。

　本体サイズは225×226.3×138mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2,075g(カートリッジを除く)。

■ ＵＲＬ
　キヤノン
　 http://canon.jp/
　製品情報
　 http://cweb.canon.jp/cpp/lineup/es3/

■ 関連記事
・キヤノン、3型液晶モニター搭載の昇華型フォトプリンタ「SELPHY ES2」（2007/09/26）

（本誌：関根慎一）
2008/08/26 13:33

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