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アドビ、「Lightroom 2日本語版」を正式発表
~64bit版OSやマルチディスプレイに対応
アドビは、写真管理編集ソフト「Photoshop Lightroom 2日本語版」を9月中旬に発売する。通常版が3万3,600円、通常版ダウンロード価格が3万2,000円、アップグレード版が1万1,340円、アップグレード版ダウンロード価格が1万800円、アカデミック版が1万1,340円。アップグレードの対象は、Lightroom 1.xの日本語版正規登録ユーザー。
対応OSはWindows XP/Vista、Mac OS 10.4.11~10.5.2。パッケージはWindows、Mac OSのハイブリッド版となっている。
Photoshop Lightroom 2日本語版のライブラリモジュール
新機能の「ライブラリフィルタ」を使用したところ
米Adobeが4月にAdobe Labsで公開した「Photoshop Lightroom 2.0 Beta」を正式に製品化したもの。国内では日本語版のパッケージ販売を行なう。
現行の製品版Lightroom 1.41との大きな違いは、Windows VistaとMac OS X 10.5で64bit版OSに対応したこと。Mac OS X 10.5では、アプリケーションアイコンを選択してコマンド+Iキーを押すと現れる「情報を見る」で、「32ビットモードで開く」のチェックをオフにすると64bitで動作する。
また、マルチディスプレイ環境にも対応した。サブウィンドウの表示モードは、メインウィンドウと同じく「グリッド」、「ルーペ」、「比較」、「選別」などを指定できる。ルーペのときは、動作をさらに「標準」、「ライブ」、「ロック」から選択可能。例えばライブのときにサブウィンドウの表示倍率を1:1にしておくと、メインウィンドウのマウスポインタ周辺をサブウィンドウ上にリアルタイムで等倍表示させることもできる。
画像管理の主体となる「ライブラリ」モジュールでは、検索機能を強化した。具体的には「スマートコレクション」と「ライブラリフィルタ」の2機能を追加している。
スマートコレクションは、指定した検索条件に沿った画像を自動的に表示するもの。デフォルトの「5つ星」、「過去1ヶ月」などに加え、任意のスマートコレクションを作成できる。
一方ライブラリフィルタは、メタデータなどの絞り込みを行なう機能で、カメラ名、レンズ名、ISO感度などをキーに絞り込める。デフォルトでは「日付」、「カメラ」、「レンズ」などの検索項目が利用できるが、ユーザーが自由に項目の数や組み合わせを変更することも可能だ。
細かいところでは、フォルダパネルにHDDなどのボリューム名を表示するようになった。外付けHDDやネットワーク接続先のHDDも表示できるという。
「現像」モジュールには、新機能として「補正ブラシ」が加わった。画像の一部範囲に露出や彩度などの調整を施すもので、覆い焼きや焼き込みなどの活用法が考えられる。ブラシには「サイズ」、「ぼかし」、「流量」などを指定可能。
さらに、特定の範囲の色や明るさを段階的に変化させる「段階フィルタ」を搭載。グラデーションの濃さや彩度を簡単に調整できるため、空の青さを強調するなどの使い道があるという。効果の範囲や角度も調整できるので、斜め方向のグラデーションを生成することもできる。
現像モジュールの新機能「補正ブラシ」。覆い焼きや焼き込みが可能になる
「段階フィルタ」で空などのグラデーションを調整できる
「ディテール」パネル内に等倍表示のウィンドウが加わった
また、現像モジュール内の「ディテール」に、マウスポインタ周辺の等倍表示を行なうエリアが追加された。拡大箇所を固定する機能もある。
そのほか、Photoshop CS3にスマートオブジェクト、パノラマ合成、ハイダイナミックレンジ(HDR)などの素材として受け渡せるようになった。Photoshop CS3での編集内容は、Lightroomでも反映される。
そのほか、ファイル出力、プリント、Web出力時にシャープネスをかけることが可能になった。カードからの取り込み時にリネームなどのバッチ処理に対応。サードパーティのプラグインもサポートする。
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URL
アドビ
http://www.adobe.com/jp/
製品情報
http://www.adobe.com/jp/products/photoshoplightroom/
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米Adobe、「Photoshop Lightroom 2.0 Beta」を公開(2008/04/02)
( 本誌:折本 幸治 )
2008/07/30 12:11
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