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国内インクジェットプリンタ市場は2年連続の減少

~IDC Japan、2007年第4四半期調査より

 IDC Japanは17日、2007年第4四半期(10~12月)の国内インクジェットプリンタ/複合機の市場動向を発表した。

 インクジェットプリンタ/複合機の総出荷台数は、前年同期比2%減の251万台で、2年連続の前年割れとなった。2006年の前年割れは、Windows VistaをにらんだPCの買い控えの影響とされていたが、2007年はPC市場の回復にも関わらず、プリンタは減少となった。

 IDC Japanではこの理由を、年賀状作成への関心が薄れ、製品の使用年数が伸びたためにPCとの同時購入が大幅に減ったこと、2007年秋の製品がマイナーチェンジにとどまり、購買意欲が刺激されなかったこと、個人消費の動きがデジタル家電中心であったこととしている。

 総出荷台数のうち、複合機の出荷台数は前年同期比6%増の179万3,000台。インクジェット製品全体に占める割合は72%となり、初めて7割を突破した。今後も複合機の拡大傾向は変わらないが、そのペースは次第に緩やかになり、2010年に75%になるとIDC Japanでは予測している。単機能機の出荷台数は前年同期比17%減の71万3,000台。

 A5サイズ以下のコンパクトフォトプリンタでは、昇華型の出荷台数が2007年通期で前年比18%増の32万台となった。2006年はインクジェットがこのクラスの7割を占めていたが、2007年は昇華型が4割に伸長した。

 同社では「ユーザーの利便性を明確に高める、ほかのデジタル機器との連携を拡大する、世代別の楽しみ方を訴求するなどにより、家庭の印刷需要をいかに底上げできるかが、成長の鍵を握るであろう」としている。


国内A5判以下プリンターのテクノロジー別出荷台数推移と前年比成長率
出典:IDC Japan


URL
  IDC Japan
  http://www.idcjapan.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20080317Apr.html

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2007年第2四半期インクジェットプリンタ出荷は前年同期比減(2007/09/18)


( 本誌:田中 真一郎 )
2008/03/17 19:11
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