栃谷氏は冒頭、Photoshop Elements 6 for Macintoshについて「ひとことでいうと待望のリリース」と紹介。これには3つの意味があるという。その3つとは、「2年ぶりのバージョンアップ」、「Intel CPU搭載Macintoshに対応」、「Leopard(Mac OS X10.5)への対応」とのことだ。
Mac版の「Photoshop Elements 4」は2006年4月に発売。その後、Windows版は「Photoshop Elements 5.0」(2006年11月発売)、「Photoshop Elements 6」(2007年10月発売)とバージョンアップを重ねるも、Macintosh版はバージョン4のままだった。その間、Intel Macのリリース、上位ソフトPhotoshop CSのメジャーバージョンアップ、Mac OS X 10.5(Leopard)の発売など、環境が大きく変わっている。
Photoshop Elements 6 for Macintoshは、1月のMacWorldにおいて米Adobe Systemsが発売を発表。さらに19日には、最新のMac OS X 10.5.2への対応を表明した。
RAW現像もPhotoshop CS3と同じく付属のCamera RAW 3.4で行なう。エンジンは同等ながら、ごみ取り関連などいくつかの機能が削られている。露出補整、ホワイトバランス調整、トリミングなどの基本機能は継承する。
栃谷氏が力を入れて解説したのが、Photoshop Elements 4.0以来の新機能。Windows版でいえばPhotoshop 5.0、Photoshop 6の新機能が一度に加わることとなる。例えばPhotoshop 5.0の新機能だった「カラーカーブ」や「クイック選択ツール」も、Macintosh版では今回から利用できる機能のひとつだ。
中でも、複数の集合写真から良い部分だけを合成する「Photomerge Group Shot」、別の顔の特徴を持ち寄り1つの顔に合成する「Photomerge Faces」、ワンクリックでパースまで自動で調整してつなぎ合わせるパノラマ合成などの解説に時間を割いた。Photomergeのように、Photoshop CS3にない機能(レイヤーや範囲選択を駆使しないとできない)こそ、Photoshop Elements 6の特徴でもある「直感的なインターフェイス」をよく体現したものだという。