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富士フイルム、ミニラボの画像補正技術を搭載したフォトプリンタ「FinePix Printer」 |
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～安価な業務用証明写真プリンタも
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また、業務向けのコンパクトフォトプリンタ「FinePix Printer IP-10」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は6万円前後の見込み。 同社は10日、都内で報道関係者向けに発表会を開催した。 ■ FinePix Printer SQ-70/SQ-7
QS-70とQS-7の違いは、QS-70のみ、メモリカードスロットと2.4型液晶モニターが搭載されること。対応するカードはCF/SDHCメモリーカード/SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPro/xDピクチャーカード。 自動画像補正技術として、同社のミニラボで採用されている「Image Intelligence」を搭載する。これにより、画像内の顔を検出し、光源推定や階調補正を行なって、顔や人肌に合わせた露出補正を自動的に施すことができる。また上位機種のQS-70では、トリミングや回転、明度/彩度の調整、セピアやモノクロへの変換といったマニュアル補正や加工も行なえる。 Image Intelligenceは、膨大な画像処理データをもとに、自動で最適な画像補正を行なう同社独自の技術。国内でも2年前から、セルフプリント端末や業務用昇華型プリンタに、Image Intelligenceを搭載した製品を投入し、画質に高い評価を得ているという。 ただしQS-70/QS-7に搭載されているのは光源推定、ダイナミックレンジ圧縮、自動露出補正、階調補正のみで、ミニラボに搭載されているものよりも機能が限定されている。同社イメージング事業部 商品技術部長の田先啓氏は「家庭用コンパクトプリンタの限られたスペックに搭載するため、画質向上のキーとなるモジュールに限って搭載した。高速画像処理を実現しつつ、お店プリントに迫る画質を実現した」としている。
また、インターフェイスにはPC接続用のUSB、カメラ接続用のPictBridge、Bluetooth(オプション)、IrDAのほかに、高速赤外線通信規格のIrSimpleを搭載する。同社による転送実測値では、IrDAが約100秒、Bluetoothが約23秒、PictBridgeが約18秒なのに対し、IrSimpleは約2秒と圧倒的に高速。また、ケーブルを接続したり、通信機器同士を認識する手間も不要で、カメラや携帯電話をプリンタに向けてデータを送信するだけでよいため、より簡単に、気軽にプリントができるとしている。
富士フイルムイメージング 営業本部 営業支援部の岩田敏部長は、ユーザー調査の結果、フォトプリンタの利点は「思い立った時に気軽にプリントできること」、欠点は画質など「仕上がりの満足度が低い」ことと明らかにした。QS-70/QS-7では、IrSimpleにより簡単、気軽にプリントできる側面を強化し、一方でImage Intelligenceにより画質を向上させた。 本体サイズはQS-70が182.3×147.3×74.7mm(幅×奥行き×高さ)、QS-7が182.3×147.3×67.8mm。インクカートリッジとペーパートレイを除く重量はどちらも約1kg。 気軽に高画質なプリントを得られる製品として、女性層への訴求を図っており、本体色もシルバーのほかに、QS-70にのみピンクが用意される。 専用ペーパーとインクカートリッジのセットは、Lサイズが同日発売される。40枚入りと120枚入りが用意され、価格はどちらもオープンプライスだが、1枚あたりの印刷コストは30円前後になる見込み。また、ポストカードサイズが近日発売予定となっている。 ■ FinePix Printer IP-10 FinePix Printer IP-10は業務向けの昇華型デジタル証明写真用プリンタ。出力解像度は300dpiで、対応用紙は100×150mmのポストカードサイズのみ。QS-70/QS-7同様にImage Intelligenceを搭載しており、自動画像補正が可能。明度、彩度、コントラスト、シャープネス、色補正、モノクロ/セピアのマニュアル補正もできる。デフォルトで6種類の証明写真用フレームレイアウトを搭載するが、カスタマイズも可能。 インターフェイスはUSB、PictBridge、Bluetooth(オプション)、IrDA、IrSimpleを搭載。このほか、ビデオ出力端子を搭載する。CF/SDHCメモリーカード/SDメモリーカード/MMC/メモリースティック/メモリースティックPro/xDピクチャーカードに対応するメモリカードスロット、2.4型液晶モニターを備える。 本体サイズは182.3×147.3×74.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1kg。
■ お店とお家の相乗効果でプリント増加を狙う
「お店プリント、お家プリント、ネットプリントのすべてで、プリントは年々増加傾向にある。プリントはニーズによる使い分けの時代に入った。どんなプリントであれ、プリントする習慣をつけてもらい、それが常態化することでプリント増加に結び付けたい」と同社のプリント戦略を説明し、QS-70/QS-7を「簡単操作でいつでも気軽にきれいにプリントする家庭用プリンタ」と位置づけた。 またIP-10については、「2006年3月の新パスポートへの切り替え、企業セキュリティ強化によるID写真需要、各種検定受験者の増加により、証明写真は増加傾向にある」とし、「IP-10は省スペースで便利機能を充実した証明写真。高画質な証明写真サービスを低コストで可能にする」とした。
フォトプリンタ市場については「小型フォトプリンタは高い伸び率を示しており、2007年の出荷台数は75万台で、25%増と推定される。この台数はデジカメ出荷台数の1割を占めており、1割の人がデジカメと同時にフォトプリンタを購入していることになる」と説明。 また、「すぐにプリントしたい、というようなニーズにこたえてプリント率を上げるために商品化した。プロの技術で仕上げるお店プリントとはバッティングしない。相乗効果で伸びると見ている」とした。 ■ ＵＲＬ 富士フイルム http://fujifilm.jp/ ニュースリリース(QS-70／QS-7) http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0148.html 製品情報(QS-70／QS-7) http://fujifilm.jp/personal/print/compactphotoprinter/qs70/index.html?link=newsrelease （ 本誌：田中 真一郎 ） 2007/10/10 15:56
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