エプソンは、A3ノビ対応のインクジェットプリンタ「PX-G5300」を、2007年末に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は6万円台後半の見込み。
また、A4対応のインクジェットプリンタ「PM-G860」を、10月4日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は1万円台後半の見込み。
■ PX-G5300
写真用途に特化した「プロセレクション」シリーズの新製品で、2006年2月に発売されたPX-G5100の後継機種。
光沢感に配慮した顔料インク「PX-G」インクを引き続き採用。インク構成は、光沢を出すグロスオプティマイザと7色インクで構成されるが、ブルーインクがオレンジインクに変更され、これにあわせてそのほかのインクも色調が変更された。これにより色再現域が広がり、赤や黄色の発色が向上した。
またグロスオプティマイザを改良し、より平滑性を上げて光沢感を向上させたほか、耐擦性が向上した。
このほか顔料を包む透明樹脂素材を変更し、やはり光沢感と耐擦性を向上させている。
さらにPX-G5300では、ロチェスター工科大学と共同開発したLCCS(Logical Color Conversion System)を採用。複数のインクで色を合成する際に、物理光学を活用したルックアップテーブルにより各色のインク量を決定し、階調性や粒状性の向上、色再現域の拡大、光源依存性の低減を図った。
印刷解像度は5,760×1,440dpi。最小インク滴は1.5pl。プリント速度はA3サイズ、フチありでPX-G5100の450秒から266秒に、Lサイズ、フチなしで39秒から42秒に高速化された。CD/DVDラベルのプリントも可能。
PCとの接続はUSB 2.0。本体前面にPictBridge端子を設けた。
本体サイズは616×322×214mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約12.2kg。Photoshop Elements 5.0(Windows版)/4.0(Macintosh版)などが付属する。
■ PM-G860
6色染料インクを採用する単機能機で、2006年10月に発売されたPM-G850の後継機種。
印刷解像度は5,760×1,440dpi。最小インク滴は1.5pl。Lサイズ、フチなしのプリント速度はPM-G850の25秒から22秒に短縮された。自動画像補正機能「オートフォトファイン! EX」や、小顔補正機能「ナチュラルフェイス」に対応する。2007年モデルのオートフォトファイン! EXとナチュラルフェイスの詳細については、2007年モデル複合機の記事を参照されたい。
PCとの接続はUSB 2.0。
本体サイズは450×187×282mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.4kg。
■ URL
エプソン
http://www.epson.jp/
ニュースリリース(PX-G5300)
http://www.epson.jp/osirase/2007/070920_3.htm
ニュースリリース(PM-G860)
http://www.epson.jp/osirase/2007/070920.htm
製品情報(PX-G5300)
http://www.epson.jp/products/colorio/printer_pro/pxg5300/
製品情報(PM-G860)
http://www.epson.jp/products/colorio/printer_single/pmg860/
■ 関連記事
・ エプソン、8色光沢顔料プリンタの新モデル(2006/02/14)
( 本誌:田中 真一郎 )
2007/09/20 12:15
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