エプソン、6,400dpiのフラットベッドスキャナ2機種

　2006年3月に発売された「GT-X900」の後継機種。店頭予想価格は5万円台半ばの見込み。4×5までのフィルムホルダーを使用したスキャン用の6,400dpi対応レンズと、フィルムホルダーを使用しない8×10フィルムや反射原稿用の4,800dpi対応レンズを搭載し、原稿の種類に応じて自動切換えする「デュアルレンズシステム」を継承する。

　GT-X970では新たに、CCDのカバーガラスにAR(Anti Reflection)コートを採用。CCD内の乱反射を防ぎ、ゴースト画像の発生を防いで画質向上を図った。

　また、読み取りキャリッジ内のミラーに高反射ミラーを新たに搭載した。これによりCCDへ到達する光量が増え、フィルムスキャン速度が約10%高速化された。

　さらに、添付されるドライバ「Epson Scan」がVer.3.2にバージョンアップし、ICCプロファイルの埋め込みとPDFファイル作成機能が新たに搭載された。また、カラーネガの色再現性や逆光補正が改良された。

　PCとの接続はIEEE1394、USB2.0。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。USB1.1接続時のみ、Windows 98/Meがサポートされる。Mac OSはどのインターフェイスでもMac OS X 10.2.8～。

　対応原稿は反射原稿のほか、35mm判ストリップフィルム、35mm判マウントフィルム、ブローニーフィルム、4×5フィルム、8×10フィルム。原稿のゴミや傷を自動的に除去するDigital ICEも搭載する。

　CCDは6ラインカラーのα-Hyper CCD II。光源は白色蛍光ランプ。本体サイズは308×503×152.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.6kg。

　Photoshop Elements(Windows版がVer.5.0、Macintosh版がVer.4.0)とICCプロファイル作成ソフト「EZ Color」が同梱される。

【お詫びと訂正】記事初出時、GT-X970の店頭予想価格を誤って記載しておりました。正しくは5万円台半ばです。お詫びして訂正させていただきます。

■ LED光源による高速モデル「GT-X770」

　GT-X970に次ぐ6,400dpi対応モデルで、2005年6月に発売されたGT-X750の後継機。店頭予想価格は3万円弱の見込み。

　GT-X970との違いは、CCDをRGBそれぞれに4ライン備えた12ラインカラーとし、対応原稿を、反射原稿とブローニーまでのフィルムとしたこと。また、インターフェイスはUSB2.0のみとなっている。

　さらに、光源に白色LEDを採用。蛍光ランプよりも光の安定が速く、周囲の温度に関係なく、高速に起動できる。高速起動ができるため、スキャンしてないときはランプを消灯でき、これによりGT-X750比で約20%消費電力が削減されているほか、発熱量も抑えられている。

　本体サイズは272×475×113mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4kg。スキャナ、メール、コピー、PDFの4つの専用ボタン(ナビボタン)を装備するほか、オプションでオートドキュメントフィーダを使用できる。

　ドライバ「Epson Scan」Ver.3.2とPhotoshop Elements(Windows版がVer.5.0、Macintosh版がVer.4.0)が同梱される。

■ ＵＲＬ
　エプソン
　 http://www.epson.jp/
　【2006年2月27日】エプソン、6,400dpiのフラグシップA4スキャナ「GT-X900」(PC)
　 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0227/epson.htm

■ 関連記事
・エプソン、フィルムスキャンに対応したフラットベッドスキャナ3機種（2005/06/13）

（本誌：田中真一郎）
2007/08/28 11:59

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