IT専門調査会社のIDC Japanは26日、2006年第4四半期の国内インクジェットプリンタ市場動向を発表した。
これによると、出荷台数は前年同期比8%減の255万台。うち、複合機が同2%増の169万5,000台で、単機能機は同24%減の85万5,000台。複合機がインクジェット製品全体に占める割合は、2005年第4四半期から7ポイント上昇し67%となった。同社では、複合機の割合が2010年には75%近くに達すると予想している。
また、2006年は第1四半期以降、インクジェット製品の出荷台数が前年同期比で減少しており、2006年通期の出荷台数は前年実績を10%下回った。
メモリカードスロットを備えたダイレクトフォトプリンタの構成比は、2005年の79%から2006年通年では85%に上昇した。また、対応用紙サイズA5未満のフォトプリンタは、2006年通期で前年比12%増の56万9,000台となった。
同社ではインクジェット製品の市場予想について、「Windows VistaによるPCの買い換え需要により上向くものの、既に普及率が高まっていることと、製品の使用年数の長期化により、中長期的には、非常に穏やかな成長にとどまる」と分析している。
■ URL
IDC Japan
http://www.idcjapan.co.jp/
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( 本誌:武石 修 )
2007/03/26 17:34
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