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ケンコー、メッツ メカブリッツストロボ4機種

~USBによるアップデート対応モデルも

 ケンコーは、独Metz(メッツ)のクリップオンストロボ2機種とグリップストロボ2機種を4月上旬に発売する。価格は「MECABLITZ(メカブリッツ)58AF-1 digital」が63,000円、「同54MZ-4i digital」が67,515円、「同76MZ-5 digital」が136,920円、「同45CL-4 digital」が92,925円。

 いずれも、各デジタル一眼レフカメラのTTL調光に対応した外部ストロボ。58AF-1と54MZ-4iはホットシューに直接取り付けるクリップオンタイプ、76MZ-5と45CL-4はブラケットを介して取り付けるグリップタイプ。

 全てのモデルで、サブ発光部を搭載。人物のバウンス発光時に、キャッチライトを入れることができ、首の影を軽減することが可能という。

 また54MZ-4i、76MZ-5、45CL-4には、独自の交換式シュー「SCAアダプター」を採用。別売のSCAアダプターを使用することで、キヤノン(EOS DIGITAL)、コニカミノルタ(α-7 DIGITAL、α-Sweet DIGITAL)、ソニー(α100)、ニコン(D200、D2Xs、D2X、D2Hs、D2H、D80、D70s、D70、D50、D100、D1X)、富士フイルム(S1 Pro、S2 Pro、S3 Pro)、ペンタックス(*ist D)に対応する。

 SCAアダプターの価格は「キヤノン用M3」、「コニカミノルタ用M6」、「ニコン用M6」、「ペンタックス用」がそれぞれ10,500円。

 なお、ケンコーは今日の新製品からMetzの国内代理店となる。


58AF-1 digital

 キヤノン、ニコン、富士フイルムのデジタル一眼レフカメラに対応したクリップオンストロボ。ガイドナンバーは58(ISO100、100mm時)。キヤノン用の「58AF-1 C digital」とニコン用の「58AF-1 N digital」を用意する。富士フイルムの「FinePix S1 Pro」、「同S2 Pro」、「同S3 Pro」にはニコン用が使用できる。


本体側面にUSB端子を備える

 本体にはUSB端子を装備。MetzのWebサイトからアップデータをダウンロードしストロボに転送することで、最新の機種に対応できる。

 キヤノンのE-TTL/E-TTLII調光およびニコンの3Dマルチパターン調光、D-TTL調光、、i-TTL/i-TTLBL調光に対応。また、スレーブ発光やグループ発光も可能。オートパワーズームや、影を確認できるモデリング発光機能も備える。

 メイン発光部は水平270度に回転でき、下7度~上90度に向けることも可能。電源は単3型電池4本。発光回数は約180回(アルカリ乾電池使用時)、発光間隔は約0.1~5秒(同)。

 本体サイズは71×99×148mm(幅×奥行き×高さ、以下同)、重量は355g(本体のみ)。専用ケースが付属する。


54MZ-4i digital

 SCAアダプターを採用するクリップオンストロボ。ガイドナンバーは54(ISO100、105mm時)。キヤノン用SCAアダプター付きモデル(54MZ-4i digital CAN)とニコン用SCAアダプター付きモデル(54MZ-4i digital NIK)を用意する。また、汎用タイプのSCAアダプターを同梱したモデル(60,060円)も用意する。キヤノンおよびニコン以外のカメラには、別売のSCAアダプターで対応する。

 58AF-1と同様の各種TTL調光が可能。58AF-1との主な機能上の違いは、コニカミノルタとソニーが採用するADI調光への対応と、ワイヤレスTTL自動調光が可能になっている点。また、E-TTL/E-TTLII、D-TTL、i-TTL、ADIの各調光でのセカンド発光、手動調光補正、E-TTLIIとi-TTLでのワイヤレス発光機能は省略した。

 メイン発光部は58AF-1と同様に動かすことが可能。電源は単3型電池4本。発光回数は約180回(アルカリ乾電池使用時)、発光間隔は約0.1~6秒(同)。

 本体サイズは75×108×125mm、重量は480g(本体のみ)。専用ケースが付属する。


76MZ-5 digital

 SCAアダプター対応のグリップストロボ。ガイドナンバーは76(ISO100、100mm時)。標準で外光オート用のSCAアダプターが付属するが、別売のSCAアダプターで各社のTTL調光に対応できる。液晶パネルを備えたコントローラーにより操作が可能。


コントローラー部。液晶パネルを備える

 メイン発光部は、水平270度と上方90度まで回転可能。画角は、35mm判の20mmまでカバーする。電源は専用ニッケル水素充電池。発光回数は約270回、発光間隔は約0.1~3秒。

 本体サイズは103×118×244mm、重量は約1018g(本体のみ)。ニッケル水素充電池、充電器、ワイドパネル、カバープレートが付属する。


45CL-4 digital

 SCAアダプターにより、各社のTTL調光に対応するグリップストロボ。ガイドナンバーは約45(ISO100、35mm時)。標準で外光オート対応のシンクロコードが付属する。メイン発光部は水平360度に回転可能。上方90度まで向けることができる。カバー画角は35mm判で28mm。

 76MZ-5から、手動調光補正、オートパワーズーム、TTL自動調光と外部自動調光時のブラケティング、モデリング発光、後幕シンクロ、ストロボ高到達距離表示などを省略した。

 電源は専用ニッケル水素充電池。アルカリ乾電池も使用できる。発光回数は約400回、発光間隔は0.1~3秒(アルカリ乾電池使用時)。

 本体サイズは92×102×247mm、重量は約680g(バッテリー別)。シンクロコード、ニッケル水素充電池、充電器、ワイドパネル、ブラケットなどが付属する。


コンシューマー市場でシェアアップを狙う

 同日都内で行なわれた発表会では、Metzのギュンター・キナー営業部長が同社の概要などを説明した。


ケンコー広域販売部・デジタル用品開発部の加藤力取締役部長(左)とMetzのギュンター・キナー営業部長 工場の全景。ドイツ製をアピール

 同社は現在、ストロボを含むフォトエレクトロニクス事業、TVや録画機を含むコンシューマエレクトロニクス事業、プラスティックの成型を行なうプラスティックテクノロジー・インダストリアルエレクトロニクス事業の3部門を擁しており、年間売上高は約195億億円。そのうちフォトエレクトロニクス事業は約15%を占めている。同事業は、デジタルカメラの普及に伴って構成比が上がりつつあるという。

 1938に創業し、1953年からストロボの製造を開始した。同氏は「現在、ヨーロッパでストロボを製造しているのはMetzだけ」と述べ、その理由を製品の品質の高さにあるとした。また、1979年に開発したSCAアダプターについて「Metzのマイルストーン」と位置づけた。

 ドイツでのシェアは42%を占めており、キヤノンやニコンといった純正ストロボ以上に普及しているとした。

 また、「日本で販売する製品は、全てドイツ製」と説明。約100人のスタッフが技術開発に当たっているという。

 ケンコーの広域販売部・デジタル用品開発部の加藤力取締役部長は、「Metzのストロボは色再現がよい。加えてライカとの相性の良さも魅力」と印象を述べた。また同氏は、ストロボ販売参入の経緯について触れた。1年ほど前に、Metz側から販売提携への話があったという。「これまで日本の代理店は、どちらかというとプロ市場向けだった。Metzは、コンシューマー市場での拡販を図る上でケンコーを選んだ」(同氏)とした。

【お詫びと訂正】記事初出時、58AF-1 digitalのキヤノン用とニコン用の型番を逆に記載しておりました。お詫びして訂正いたします。



URL
  Metz(英文)
  http://www.metz.de/en/
  ケンコー
  http://www.kenko-tokina.co.jp/


( 本誌:武石 修 )
2007/02/28 19:59
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