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レックスマーク、フォトプリンタなど2006年秋モデルの発表会


木下聡氏
 レックスマークは4日、2006年秋モデルのプリンタ発表会を都内で開催した。

 発表会では、同社日本法人の木下聡社長が製品の狙いや販売戦略などを説明した。

 国内のインクジェットプリンタの総出荷台数は横ばいで推移しており、2006年の販売台数は前年と同程度になると予測。しかし、デジタルカメラを持つ人で写真を印刷している人は30%程度であり、今後も伸びる余地があると述べた。

 また、インクジェットプリンタ市場は販売価格の下落が続き、2006年は2万円以下のモデルが全体の6割を越える状況になった。そのため、各社のモデル間の競争が激化しているとした。

 さらに、写真印刷は家庭用プリンタのほかに、店頭プリントやオンラインプリントなど選択肢が広がっており、メーカー同士だけでなく、ほかのプリントサービスとの競争もあると述べた。


プリントの選択肢は多様化の傾向に 家庭でのプリントの優位性を強調

 そうした中で、家庭用プリンタは印刷したいと思ったときに即座に印刷できるオンデマンド性があり、印刷枚数は少ないが、すぐにプリントが欲しいといったニーズに応えているとした。

 現在、インクジェットプリンタでは複合機の販売比率が高まっており、同氏は「家庭用インクジェットプリンタにおいて写真印刷以外に、ビジネス用途での利用が牽引要因になっている」とした。その上で今後は、団塊世代の個人起業やブロードバンドの普及による在宅勤務の増加などで、家庭用ビジネス複合機のニーズが高まるとし、家族みんなで使えるビジネス機に、価格の魅力をセットして提供したいと語った。


パーソナルビジネスが増加すると予測 機能の絞り込みによる使いやすさなどを訴求

 同氏は最後にレックスマークの価値を、「スタイルのかっこよさ」、「充実したユーザーサポート」、「本体およびインクなども含めたトータルのコスト」とし、マーケットでのシェアはまだまだ低いが、量販店などで同社製品が目に付くように積極的にアピールすると述べた。

 また質疑応答では、現在の国内シェアが2%強であるとし、今後は3%を達成したいと述べ、国内での目標年間販売台数を約600万台とした。

 販売戦略については、2006年夏から自社で在庫を持つ方式から流通業者を通じて卸す方式に変更。流通コストを削減したとした。それにより浮いた分の予算を、店頭の販売環境の整備に充てたいと述べた。また、大都市圏の大型量販店に自社の販売員を配置したり、販売店の店員への同社製品の教育などを行なうという。


P350

 ダイレクトプリントでの使用をメインに想定したコンパクトインクジェットフォトプリンタ。

 新たに顔料インクを採用し耐水性を高めた。水に浸した後、ティッシュで擦ってもほとんどインクが落ちないという。また、専用紙「Perfect Finish」との組み合わせで速乾性を実現。プリントした用紙を排出した時点で乾いているという。

 操作ボタンがアイコン表示で、直感的な操作ができる点もアピールした。


P350 メモリカードスロットとPictBridge端子

操作ボタン。アイコン表示を採用 2.4型液晶ディスプレイを搭載

耐水性をアピール 本体のみで画像編集が可能

セピアやモノクロプリントができる「カラー効果」のサンプル

プリントした写真を水に浸すデモを行なった 取り出して指で擦ってみたが、画質はほとんど変化していない

X5470

 FAX機能を搭載したエントリー向けインクジェット複合機。「フォト+ビジネスというプリンタの市場牽引要素を統合した」(同社)というように、10枚までのADF(自動原稿送り装置)を備えるなどビジネス用途を意識したモデル。

 プリントされたサムネイルを選んで選択すると、写真を印刷できるセレクトシート機能を搭載した。X5470では新たにセレクトシートに赤目補正の項目が追加された。セレクトシート上で同項目をチェックすることで赤目が補正される。

 また、複合機の各機能を一元管理できるソフト「レックスマーク イメージスタジオ」が付属する。


X5470 メモリカードスロットとPictBridge端子を装備

操作パネル。モノクロ液晶ディスプレイを備える 蓋を開けたところ

セレクトシート 新たに赤目補正の項目が加わった

付属ソフトにより、各機能をPCから操作できる

Z845

 低価格の単機能インクジェットプリンタ。文書印刷をメインに、時々写真も印刷するというユーザーをターゲットにした製品。

 ブラックインクに顔料インクを使用し、文書がくっきり印刷できるという。また、使用済みのカートリッジを同梱の返却用封筒で郵送することで、カートリッジをリサイクルする「カートリッジ返却プログラム」を実施する。


Z845 蓋を開けたところ

カートリッジ返却プロクラムの概要


URL
  レックスマーク
  http://www.lexmark.co.jp/

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( 本誌:武石 修 )
2006/10/04 17:59
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