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日本HP、秋冬向けプリンタ新製品発表会を開催

~シェア20%を目標に下取り/お試しキャンペーンなど実施

新製品と日本HPの小田晋吾 代表取締役社長
 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3日、都内で秋冬商戦向けのインクジェットプリンタ新製品発表会を開催した。


キャッチフレーズは“毎日、快適”

イメージング・プリンティング事業統括 コンシューマビジネス本部の黒沼進治氏
 発表会では同社イメージング・プリンティング事業統括 コンシューマビジネス本部 コンシューマ・SMBマーケティング部 製品担当の黒沼進治氏が、新製品の概要を説明した。

 新製品のコンセプトは、同社の複合機の購入者のうち、45%が複合機をリビングルームに設置しているという調査結果を踏まえ、「毎日、快適。HPプリンタ」とした。毎日を過ごすリビングルームで、快適に使ってもらえるプリンタを目指したという。このために、リビングルームに溶け込む外観デザインや、わかりやすい操作性などを盛り込んだ。

 操作性に関しては、カラー液晶モニターに搭載される情報やガイダンスを一新し、「HP Photosmart Express」と名づけた。プリンタに備えられた多数の機能を「表示と印刷」、「保存」、「共有」、「設定」に整理し、大きなアイコンやウィザード形式で目的の操作にたどり着けるように工夫した。さらに、ボタン1つで画像を自動補正できる「HP フォトフィックス」も搭載。黒沼氏はこれらを「お店プリントのキオスク端末の感覚で操作できることを目指した」と述べた。


「毎日、快適」のコンセプトの元、デザインや操作性が改善された わかりやすいユーザーインターフェイス「HP Photosmart Express」

新製品のラインナップ
新製品の機能一覧

iPod nanoを接続したD7360
 単機能機の最上位モデルであるD7360には、こうしたインターフェイスをさらに活かすべく、業界初の3.4型タッチスクリーン付き液晶モニターを搭載。発表会では、本体前面のポートにiPodを接続し、iPod内の画像をメモリカード内の画像と同じ操作で印刷する様子を見せた。

 PhotosmartのC7180、C6175、C5180、C5175、D7360、D7160のプリントエンジンは、前機種から採用されたスケーラブル・プリンティング・テクノロジー(SPT)を引き続き搭載。機構に大きな変更はないが、ヘッド内部構成や紙送り制御、多孔質のアドバンスフォト用紙を改善することで画質を向上。また、L判の印刷速度が12秒から11秒になるなど、印刷速度の向上も図られた。インクを捨てずにヘッド内の気泡を除去できるインクリサイクルシステムや6色独立インクタンクはそのまま継承される。

 コンパクトフォトプリンタのPhotosmart A716とA616は新インク「HP110」を新たに採用。HP101は3色一体型カートリッジで、耐水性やキズなどへの耐久性が向上したという。価格はカートリッジのみで2,604円、L判アドバンスフォト用紙150枚とのセットである「フォトバリューパック」が3,213円。

 なおネットワーク機能を装備したC7180、C6175は、ネットTVからのプリントにも対応しているが、対応するTVが市場にないために、特にアピールしないという。


新製品12機種中6機種がSPTを搭載
D5160にはHP初のCD/DVDレーベルプリント機能が搭載された

4GB HDDを内蔵するコンパクトフォトプリンタ「A716」には再生用に新たにリモコンが付属 A616と純正キャリングケース。キャリングケースは直販価格2,800円

直販の強みを活かして強化

イメージング・プリンティング事業統括の挽野元 執行役員
 同社執行役員でイメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏は、販売戦略を説明。同社の直販モデルを強化する方針を明らかにした。

 2006年の日本のインクジェットプリンタ市場は、出荷台数が前年比-9.3%と減速したにもかかわらず、同社直販は順調に推移し、2006年下半期は2005年上半期の7倍の出荷台数を記録したという。


国内インクジェットプリンタ市場は減速
直販は7倍の伸び

 挽野氏は「市場が鈍化してくると、お客様のニーズをつかむのが重要になってくるが、直販モデルではお客様の情報をすばやく入手して、製品に反映できる」と、直販の強みをアピール。

 同社の直販利用者のプロフィールが、「30~40代の、自分で情報収集し、効率を重視して買物も手早く済ませ、品質も価格も重視する」ユーザーであったとし、また、買替えニーズが増えていることも明らかにした。

 これらを踏まえて同社では、「最新HPオールインワン・プリンタに買替えよう!」キャンペーンを2007年1月15日まで実施する。同キャンペーンでは、資料を請求するとプリントサンプルと、C4175やC6175の実物大写真入りポスターを送付。これにより画質と設置面積が購入前にわかるほか、Webサイト上の動画でプリント速度が実感できるようになっている。

 また、買換え需要の増加を踏まえて使用中のプリンタを、メーカーに関わらず下取りするほか、購入後30日間使用して満足できなければ返品を受け付ける。

 こうした施策により、直販でのシェア1位と、やはり直販の昨年比2倍の売上げ、さらにはインクジェットプリンタ全体で20%のシェアを目指す。


買替えキャンペーンを実施
購入前でも実物大写真入ポスターで設置面積を確かめることができる

サプライ品を送料無料で翌日に配送したり、故障品を翌日に交換するなどのサービスも
シェア20%を目指す

日本での出荷数は昨年比50%増

 同社の小田晋吾 代表取締役社長は、HPがイメージング&プリンティング事業での特許を12,000件以上保有し、インクジェットプリンタの総出荷数が3億台以上、10年連続で世界のインクジェットプリンタでシェアNo.1を獲得していることなど、世界規模でのHPプリンタの優秀性をアピール。日本においても出荷数が50%増加したとし、日本市場でも好調であるとした。



URL
  日本HP
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-185.html

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( 本誌:田中 真一郎 )
2006/10/03 18:30
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