アドビは、ファミリー向け画像ソフト「Photoshop Elements 5.0 日本語版」(Windows版)を11月上旬に発売する。通常版が14,490円、通常版ダウンロード価格が9,600円、乗り換え/アップグレード版が10,290円、乗り換え/アップグレード版ダウンロード価格が6,600円、アカデミック版が7,140円。対応OSはWindows XP。
また、同時発表の動画編集ソフト「Premiere Elemtens 3.0 日本語版」とのセットパッケージ「Photoshop Elements 5.0 plus Premiere Elments 3.0 日本語版」も11月上旬に発売する。価格は、通常版が20,790円、乗り換え/アップグレード版が15,540円、アカデミック版が10,290円。
Photoshop Elements 5.0は、画像の取り込み、管理、編集、印刷などの機能を備えたソフト。同社のプロ向けソフト「Photoshop CS2」に対し、ファミリー向けの操作性と機能を搭載するのが特徴で、バージョンアップは約1年ぶり。Photoshop CS2と同じくRAW現像コンポーネントの「Camera RAW」を利用し、各社のRAWデータの読み込みにも対応する。
前バージョン同様、管理画面の「写真整理モード」と「画像編集モード」に分かれたインターフェイスを採用。写真整理モードでは、ワンステップでの自動画像取り込みが可能になったほか、類似画像をまとめる「スタック」に、自動的スタック化機能が加わった。スタック化の判断は撮影日時と類似性から行なう。スタックの先頭画面を変更することで、写真整理モードでのサムネイル表示をスタック中の任意の画像に変更することもできる。スタックは、サムネイル横の矢印をクリックすることで展開や折り畳み表示が可能。
なお、5段階のレーティングを行なう「お気に入り」、ファイルごとに検索用のタグを付ける「名札」、一度検索した画像を記憶する「コレクション」など、4.0の整理機能はそのまま使用できる。
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写真整理モード。3段目がスタックした写真。折り畳むことも可能
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画像取り込み機能の「フォトダウンローダ」が機能アップした
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画像の取り込み時に自動スタックが利用できる
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編集機能では、新たに「カラーカーブ」が利用可能になった。ハイライト補正、中間調、中間調のコントラスト、シャドウ補正をスライダーで調整すると、スライダーの調整量に合わせてトーンカーブが変化する。トーカーブにポイントを追加したり、トーンカーブそのものを調整することはできない。
また、これまでグレースケール化、または2値化にとどまっていたモノクロ変換機能を強化し、RGBでのモノクロ化に対応した。「ポートレイト(人物)」、「風景(鮮明)」、「風景」、「スナップ写真」、「新聞」、「赤外線」といったスタイルを選ぶ方法と、RGBチャンネルそれぞれに対して「強く」、「弱く」、「コントラストを上げる」、「コントラストを下げる」といった補正が行なえる。
レンズの「レンズ補正フィルター」も新機能。樽型歪みや糸巻き型歪みを補正する「ゆがみを補正」、周辺光量の低下を目立たなくする「ビネット」、パースを調整する「変形」などが利用可能。
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新機能のカラーカーブ。カーブを直接調整することはできない
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RGBベースのモノクロ変換に対応。フィルターワークも可能
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レンズ補正。周辺減光やシフトも可能に
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また、「作成」メニューからは、「フォトレイアウト」、「アルバムイメージ」、「グリーティングカード」、「CDジャケット」、「DVDジャケット」、「CD/DVDラベル」、「スライドショー」、「メニュー付きVCD」、「フォトギャラリー」を選択できる。新機能として、テーマ別のレイアウトや、複数ページドキュメントの作成と保存などが可能になったほか、連続撮影した画像をつなげてパラパラ漫画のような動画を作る「フリップブック」が利用可能になった。
■ URL
アドビ
http://www.adobe.com/jp/
ニュースリリース
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200609/20060912pepe.html
製品情報
http://www.adobe.com/jp/products/photoshopelwin/
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・ アドビ、「Photoshop Elements 4.0」を3日に発売(2005/11/02)
( 本誌:折本 幸治 )
2006/09/12 13:16
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