ガートナージャパンは11日、2006年上半期における国内プリンタ市場調査を報告した。インクジェット、モノクロ・ページ、カラー・ページなどプリンタ全体の出荷をまとめたもので、出荷台数は前年同期比3.6%減の364万8,000台、出荷金額は同5%減の1,648億100万円。縮小の理由をインクジェット市場の台数減と分析している。
そのうちインクジェット市場は、前年同期比5.5%減の292万5,000台。同社では好調だった2005年の反動と見ている。ただしインクジェット複合機は170万2,000台となり、前年同期比は27.6%増と成長を維持。インクジェット出荷台数の58.2%を占めたという。
これらから、同社では単機能プリンタから複合機への移行を示唆。また、その理由として、複合機と単機能機の価格差の減少、複合機のラインナップ充実を挙げている。なお、プリンタ市場全体におけるインクジェットの割合は80.2%。
プリンタ市場全体におけるメーカー別シェアでは、キヤノンが37.5%で首位となった。以下、35.3%のエプソン、7.9%のHP、4.9%のブラザー、3.3%のリコー、その他11.1%が続く。キヤノンとエプソンについて、同社は「ページプリンタの出荷台数が勝敗に影響した」と分析し、HPとブラザーは「インクジェット機器の出荷台数の増加がシェア拡大に貢献した」としている。
■ URL
ガートナージャパン
http://www.gartner.co.jp/
ニュースリリース
http://www.gartner.co.jp/press/pr20060911-01.pdf
( 本誌:折本 幸治 )
2006/09/11 18:43
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