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レックスマーク、「X2470」など複合機の発表会

~「多くの人が最も使うであろう機能をパッケージした」

 レックスマークは27日、インクジェット複合機3機種の発表会を都内で開催した。

 新製品は「X2470」、「X3470」、「X8350」の3モデル。

 発売日はX2470とX8350が28日、X3470が5月下旬。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はX2470が1万円弱、X3470が15,000円弱、X8350が3万円弱の見込み。


フランク・ホウ氏
 はじめに、コンシューマプリンタ事業部アジアパシフィックゼネラルマネージャーのフランク・ホウ氏が挨拶をした。

 同氏はまず、2006年がレックスマークの創立15周年に当ることを説明。流動的なIT市場で15年間ビジネスを行なえたことは、大きな成果を示すもので同社の柔軟性、革新性、ユーザーへの忠誠度の表れだと述べた。

 また、2006年は日本でビジネスを始めて10年目とし、「日本市場での10年間は平坦なものではなかったが、非常にユニークな市場であり、学んだことが多かった」と述べた。

 同社では、日本のプリンタ市場について、イノベーションとテクノロジーなどで世界のトレンドを牽引していると考えている。日本のユーザーは高い質を求めることから、日本市場を製品開発のベンチマークにしているとし、日本での市場調査をアジア太平洋地域をはじめ、国別の製品開発に生かしているという。

 一例として同氏は、日本の市場調査によって、家庭やオフィスでのスペースがとても貴重なために小型のプリンタの需要が多かったとし、世界最小の複合機となるX2470の開発につながったとした。


渡邉慎司氏
 続いて、マーケティングディレクターの渡邉慎司氏が、プリンタ市場の動向について説明した。

 同氏によると、現在プリンタ市場は、成熟が進んだことで成長率は鈍化している。1995年から2003年までの成長は年率で17%であったが、2004年以降の成長率は3%程度。

 さらに、フォト印刷対応機の需要が増えており、2003年には34%だったフォト対応機の構成比が2005年には65%に伸び、フォト印刷対応機が台数ベースで未対応機を上回った。平行して複合機の需要が増えており、2003年に32%だった構成比が2005年には49%に達し、半数を複合機が占めるに至ったという。

 また、プリンタの価格下落についても触れ、現在では価格が2万円強以下のプリンタが全体の8割を占めているとした。

 これらから同氏は、「フォト印刷ができる複合機を、リーズナブルな価格で提供することに需要がある」とまとめた。

 なお、同社の国内シェアは2005年実績で3%強であり、「今後急激にシェアを拡大することはない」としながらも、「着実にシェアを伸ばしていきたい」と語った。


プリンタ市場の成長率 フォト印刷の有無による出荷比較 価格帯別プリンタ出荷割合

木下聡氏
 最後に、日本法人の社長の木下聡氏がこれまでの歩みと、今後の目標を語った。

 この10年で、PCやデジタルカメラが進化し、単にPCから印刷するというプリンタの役割は大きく変わり、多機能化、複合化を遂げている。また価格下落が大きく、同様の製品が10年前と比べて10分の1の価格になったという。その中で同社は、ロープライス製品を多く発売してきたが、単に価格だけではなく、簡単さ、使いやすさ、コンパクトさなど、「ユーザーが本当に欲している機能を追求してきた」と述べた。

 今回発表した3機種の複合機も、そうした同社の考え方の延長線にあり、「多くの人が最も使うであろう機能をパッケージした」という。

 同氏は、今後も積極的にユーザーのニーズを汲み取り、20%というシェアを持つ欧米でのポジションに近づきたいと語った。「10年後には高いシェアを獲得し、『レックスマークとはこんな会社だ』ということがはっきりわかってもらえるようなメーカーにしたい」と結んだ。


X2470

 複合機としては世界最小サイズを実現したモデル。新たにPictBridgeに対応した。印刷速度も前モデル「X2350」の15ppmから17ppmにアップしている。交換が簡単な1本インクを採用する。


X2470 操作パネル。ボタンを4つに絞り込んだ。X3470と同様に表記はすべて絵文字としている 前面右側にPictBridge端子を備える

X3470

 X2470にさらなる写真機能の追加と操作性を備えたモデル。メモリカードスロットを備え、デジタルカメラで撮影した画像を直接プリントできる。また、プリントしたサムネイル画像から、印刷したい画像を簡単に選択できる「セレクトシート機能」を同社として初めて搭載した。インフォメーション用の液晶ディスプレイを備える。


X3470 操作パネル。インフォメーション液晶モニターを備える メモリカードスロットとPictBridge端子を備える

X8350

 ファックス機能を備えたオフィス向け複合機。前モデル「X7170」から、本体を32%小型化している。2.4型カラー液晶を搭載し、画像の選択などができる。モノクロ25ppm、カラー19ppmの高速印刷が可能。シートフィーダーは最大50枚に対応し、ペーパー容量は最大100枚。6色インクを採用する。


X8350 操作パネル。中央にカラー液晶モニターを備える メモリカードスロット。PictBridgeに加え、USBフラッシュメモリにも対応する


URL
  レックスマーク
  http://www.lexmark.co.jp/
  ニュースリリース(X2470、X3470)
  http://www.lexmark.co.jp/news/nr20060427_1.html
  ニュースリリース(X8350)
  http://www.lexmark.co.jp/news/nr20060427_2.html
  製品情報(X2470)
  http://www.lexmark.co.jp/product/all_in_one/printx2470.html
  製品情報(X3470)
  http://www.lexmark.co.jp/product/all_in_one/printx3470.html
  製品情報(X8350)
  http://www.lexmark.co.jp/product/all_in_one/printx8350.html

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レックスマーク、世界最小の「X2470」などインクジェット複合機3モデル(2006/04/27)


( 本誌:武石 修 )
2006/04/27 20:08
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