三洋電機は、長期保存時の自己放電や電圧低下を大幅に抑えたニッケル水素充電池「eneloop(エネループ)」を14日に発売する。価格は、単三形2個パッケージの「HR-3UTG-2BP」が1,155円。単四形2個パッケージ「HR-4UTG-2BP」が945円。単三形4個入りの「HR-3UTG-4BP」、単三形8個入り「HR-3UTG-8BP」、単四形4個入り「HR-4UTG-4BP」はいずれもオープンプライスとなっている。
また、eneloop対応の急速充電器と2本の単三形eneloopをセットにした「N-MDR02S」も同時に発売。価格はオープンプライス。
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eneloop
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eneloopのパッケージ
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ニッケル水素電池など充電池の特徴だった自己放電特性を大幅に抑制することに成功。半年後90%、1年後85%という残存率を実現した。購入後、充電を必要としていたこれまでの充電池と異なり、乾電池と同様に開封してすぐに利用できる。独自の電池材料構成技術、極板材料製造技術、負極材料に採用した「超格子合金」の高性能化で達成したという。
約1,000回の繰り返し使用が可能。メモリー効果の影響は軽微なため、継ぎ足し充電も問題なく行なえるとしている。また、パワー特性も乾電池より優れ、同社によるデジタルカメラでの実機試験で約4.4倍の撮影枚数を実現している。-10度の低温環境でも使用が可能。
単三形は実力容量2,000mAh、電圧1.2V。単四形は実力容量800mAh、電圧1.2V。NC-MDR02付属の急速充電池の場合、単三形を約230分、単四形を約135分で充電できる。
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上からNi-MH 2700、Ni-MH 1000
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同時に、容量2,700mAhの単三形ニッケル水素充電池「Ni-MH 2700シリーズ」と1,000mAhの単四形「Ni-MH 1000シリーズ」も発表になった。発売はともに21日。
単三形の価格は2個入りパッケージ「HR-3UG-2BP(W)」と「HR-3UG-2BP(L)」が1,260円、4個入りの「HR-3UG-4BP」が2,520円。単四形は2個入り「HR-4UG-2BP」が1,050円、4個入り「HR-4UG-4BP」が2,100円。
コバルトを使用しない負極材料「超格子合金」を改良して高容量を実現したニッケル水素充電池。同社のデジタルカメラの場合、従来製品に比べて撮影枚数が40枚以上増えたという。
なお、Ni-MH 2700シリーズと急速充電器とのセットも用意される。価格は、急速充電器とNi-MH 2700単品のセット「NC-M58」が4,830円、4本のNi-MHと急速充電器のセット「N-M58S」が7,350円。リフレッシュ機能付き急速充電器とのセットもあり、Ni-MH 2700単品のセット「N-MR58」が6,825円、4本のNi-MH 2700のセット「N-MR58S」が9,345円。さらに、2本のNi-MH 1000とコンパクト急速充電器のセット「N-CP3S」が3,150円、コンパクト急速充電器にNi-MH 2700、Ni-MH 1000それぞれ2本ずつを加えた「N-CP4S」が4,410円となっている。
■ URL
三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース(eneloop)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0511news-j/1101-1.html
ニュースリリース(Ni-MH 2700/1000)
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0511news-j/1101-3.html
( 本誌:折本 幸治 )
2005/11/01 19:44
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