米Hewlett Packard(HP)は11日(現地時間)、インクジェットプリンタの高速・低コストプリント技術と、同技術の搭載機を発表した。民生向けフォトプリンタ「HP Photosmart 8250」を7月に、民生向け複合機「Photosmart 3310 All-in-One」と「同3210 All-in-One」を9月に米国で発売する。価格は8250が199ドル、3310 All-in-Oneが399ドル、3210 All-in-Oneが299ドルの予定。
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HP Photosmart 8250
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Photosmart 3310 All-in-One
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Photosmart 3210 All-in-One
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新プリンタのプリンタヘッドはフォトリソグラフィで製造され、3,900以上のノズルを搭載可能。1回で動作するプリント幅を広げ、従来より少ない動きでプリントできるという。米HPでは「ビジネス向けの中古型プリンタに引けをとらず、しかもコストは30%以下」としている。また、印刷途中のインク不足や紙やインクの無駄を省く機能を備えるという。開発投資額は5年で14億ドル。
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Photosmart 8250
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Photosmart 8250は、6色のViveraインクを採用したA4対応単体機。4×6インチの写真を最速14秒、最低24セントのコストで出力できるとしている。出力解像度は4,800dpi。PC用のUSB端子に加えてメモリーカードスロットも備え、PictBridgeにも対応する。2.5型の液晶モニターも搭載。オプションのBluetoothユニットも装着できる。本体サイズは446.8×385.1×159.5mm(幅×奥行き×高さ)、8.4kg。
Photosmart 3310 All-in-Oneは、USB 2.0インターフェイス、メモリーカードスロット、3.6型液晶モニター、A4フラットベッドスキャナなどを備えた複合機。スキャナ部の読み取り解像度は4,800×4,800dpi。コピー機能や33.6kbpsのファックス機能も内蔵する。北米で9月に発売。価格は399ドル。本体サイズは464.8×396.2×221mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12kg。
Photosmart 3210 All-in-Oneは、液晶モニターを2.5型にしたモデル。USB 2.0、メモリーカードスロット、A4対応スキャナ機能、本体サイズなど、主な仕様は3310と同様。価格は299ドルで、北米での発売は9月となっている。
そのほか、同技術を採用したSOHO向けプリンタ「Officejet Pro K550 Color Printer」シリーズを今秋に投入するという。
■ URL
Hewlett Packard(英文)
http://www.hp.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2005/050711a.html
( 本誌:折本 幸治 )
2005/07/12 17:03
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