デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

ハンザテック、12MB/secのSDメモリーカード新製品発表会を開催

~SLC採用によるメリットを説明

 ハンザテック株式会社は17日、同社製SDメモリーカード/miniSDカード「Gold Flash」シリーズの発表会を都内で開催し、製品の説明のほか、同社の設立経緯などを説明した。


Gold Flashシリーズのmini SD(左)とSDメモリーカード
SDメモリーカードには24金メッキのラベルが貼付される

 「Gold Flash」シリーズは6月10日に発表され、同社直販サイト「お買い得だねっと」ではすでに販売が開始されている。順次、写真用品取り扱い店、量販店などに販路を広げる。

 SDメモリーカードとmini SDカードが用意されている。価格はオープンプライス。容量と直販価格は、SDメモリーカードが1GBで14,800円、512MBで8,800円、256MBで5,380円、128MBで3,480円、64MBで2,480円。miniSDカードが512MBで11,800円、256MBで5,980円、128MBで3,380円、64MBで2,480円、32MBで1,980円。miniSDカードにはSDカードアダプタが付属する。


SLCで差別化、今後は20MB/secも

 発表会において同社は、Gold Flashシリーズの特徴として「シングル・レベル・セル(SLC) NANDフラッシュを採用」、「低価格」をあげた。

 現在、フラッシュメモリで一般的なマルチ・レベル・セル(MLC)は、面積が小さく、コスト競争力が高いというメリットがある。SLCはMLCよりもデータのやりとりが簡素で、高速なデータ転送、低消費電力、高耐久性を実現できるメリットがある。

 最大転送速度については、12MB/secを実現。現在一般的な2MB/sec製品と比較したベンチマークテストの結果を提示し、書き込みで3倍以上、読み出しで1.5倍以上高速であるとした。市場にはより高速な20MB/secの製品もあるが「対応機器が少なく、お客様の費用対効果に見合わない」との理由で12MB/secを選択したとした。今後対応機器が増えれば、20MB/sec製品も追加するとしている。


PCでのペンチマークテスト結果
消費電流もMLCより低い
価格は2MB/sec製品と同程度に

 消費電流については、MLCで80~100mAを必要とするのに対し、SLCでは60mAと説明。バッテリ容量が限られるポータブル機器で有利とした。

 また、他社製品では保証期間が1~5年であるのに対し、Gold FlashではSLCの高耐久性を生かして10年の保証期間とされている。

 価格は2MB/sec製品と同程度とし、割安感を訴求。SLCは開発や製造がMLCよりも難しく、割高になるといわれていたが、同社ではパートナーとの協力の下、開発力と生産技術により低価格を実現したとした。

 一般的なMLCとは違う方式を採用していることで互換性が気になるところだが、同社では合計で1,084製品との互換性を確認しており、うちデジタルカメラとデジタルビデオカメラは395にのぼる。互換性確認は継続して実施するとしており、結果は製品情報ページで公開される。


近江屋写真用品から営業譲渡

代表取締役社長の松本能和氏
 発表会では同社代表取締役社長の松本能和氏が、同社の設立経緯などを説明した。同社は2004年2月にテクタイト株式会社の出資により設立。同年8月には大手写真機材卸で「ハンザ」ブランドで知られた近江屋写真用品株式会社から営業譲渡を受け、富士写真フイルム特約店以外の事業を引き継いだ。

 親会社のテクタイト株式会社は電子製品などを扱う商社。テクタイトとのパートナーシップにより、近江屋写真用品の事業に加え、デジタル機器分野へも事業領域を広げる。

 メモリーカードに関しては、2GBなどのより大容量なSDメモリーカードのほか、CF、メモリースティックなど、他のフォームファクタの製品も検討している。



URL
  ハンザテック
  http://www.hansatech.co.jp/
  製品情報
  http://www.hansatech.co.jp/brand/
  直販サイト
  http://www.okaidokuda.net/

関連記事
ハンザテック、1万5千円を切る12MB/secの1GB SDカード(2005/06/10)


( 田中 真一郎 )
2005/06/17 17:31
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.