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エプソン、年末商戦向け新製品発表会を開催

~インクジェットプリンタの45%を複合機に

 セイコーエプソン株式会社は28日、プリンタ9機種、スキャナ2機種を含む計13のフォトイメージ新製品群の発表会を開催。この中で同社首脳陣は、プリンタ製品において複合機の占める比重拡大を加速していく販売戦略などについて語った。


複合機のシェアを45%に

インクジェットプリンタの内訳。エプソンでは2004年末は45%が複合機になると見込んでいる
 今回の発表会で同社の首脳陣は異口同音に、「2004年下期の国内プリンタ販売台数における複合機の割合は45%にまで伸びるだろう。また、エプソンとしてもそこまで持って行きたい」と語った。

 実際、今回発表されたプリンタ9機種の内、その45%にあたる4機種が複合機である。このように複合機の比重を拡大させる背景には、下降しつつあるプリンタ市場の中で、複合機を前面に押し出すことで単機能プリンタからの買い換え需要を喚起したいという同社の狙いがある。

 2003年度の国内インクジェットプリンタの販売台数は、前年比約90万台減の542万台。同社では、2004年度も市場縮小は続き、上期は2003年の約90%程度に落ち込むと見ている。

 その一方で、セイコーエプソン情報画像事業本部長の平野精一氏によれば、デジタルカメラ/カメラ付き携帯電話/デジタル情報家電などの家庭内への普及促進により、主婦からプロまで広い範囲のユーザーでの写真プリントへの需要が拡大。

 また、プリンタユーザーアンケートで、単機能プリンタを購入したいと答えたユーザーが23%だったのに対し、複合機への購入意向は44%に達したことなどから、エプソン販売株式会社取締役社長の真道昌良氏は、下期は前年同期を維持できるだろうとの展望を示した。


セイコーエプソン情報画像事業本部長の平野精一氏 エプソン販売取締役社長の真道昌良氏

多様なユーザー層への対応を目指した製品ラインナップ

複合機に対する初心者ユーザー(右)と上級ユーザー(左)の不安感
 真道氏によると、上述のアンケートで、複合機に対し初心者ユーザーは「単機能プリンタより、価格が高そう、操作が難しそう」、上級ユーザーは「基本性能が悪そう、解像度が悪そう」といった不安感を持っているのも事実だという。

 この点に対し新機種では、操作ボタン類のわかりやすさ/操作性、プリント/スキャン解像度を向上するなどし、幅広いユーザー層に対応できるよう改良を図った。また、複合機単体で写真に手書きのメッセージやイラストを追加して印刷する機能を搭載するなどし、プリントに楽しさを付加したとした。

 さらに真道氏は、「新規需要だけでなく、すでにプリンタを所有しているユーザーが複数台を持つよう促進したい」と語った。


顔料/染料はユーザーの要望に応じて選択

 今回の複合機は4機種中3機種が染料インクを採用しており、単機能プリンタもほとんどは染料インク。これは、プロや上級ユーザー向け機種では、顔料インクへの要望が強いが、複合機がターゲットとするユーザーでは染料インクの方が好まれるというユーザーの要望に応じた結果だという。

 今後もどちらのインクを選択するかは、各製品のターゲット層に応じて決めていくとの方針を示した。

 2004年年末商戦の国内シェアについてセイコーエプソン代表取締役社長の草間三郎氏は「絶対的国内シェアを取る」と宣言。しかし、具体的数値は口頭では触れられず、スライドに示されたのみ。また、その数値も50%以上と2003年の目標値の最低55%より下がるなど、若干トーンダウンした形となった。


セイコーエプソン代表取締役社長の草間三郎氏 2004年末目標シェアは50%以上


URL
  セイコーエプソンのホームページ
  http://www.epson.co.jp/
  エプソン販売のホームページ
  http://www.i-love-epson.co.jp/
  関連記事
  【2003年9月25日】エプソン、カラリオシリーズ発表会開催(PC Watch)
  ~ミニマムでシェア55%を目指す
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0925/epson1.htm


( 編集部 )
2004/09/28 17:52
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