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カメラグランプリ2009大賞は「EOS 5D Mark II」に決定


カメラグランプリ2009の受賞カメラ。左からEOS 5D Mark II、DMC-G1、EX-FC100、D700
 カメラ記者クラブ カメラグランプリ実行委員会は15日、カメラグランプリ2009の受賞製品を発表した。

 大賞に選ばれたのは、キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」。カメラ記者クラブ賞には、パナソニックのデジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-G1」とカシオのコンパクトデジタルカメラ「HIGH SPEED EXILIM EX-FC100」が選ばれた。あなたが選ぶベストカメラ大賞は、ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D700」だった。

 カメラグランプリは、写真、カメラ雑誌のメカニズム担当記者の集まりであるカメラ記者クラブが実施するイベント。大賞は、2008年4月1日~2009年3月31日に国内で発売された184機種のうち、最も優れた1機種に贈られる。カメラ記者クラブのメンバーを始め、加盟雑誌の編集長、外部選考委員、識者、カメラライター、写真家など合わせて61名が審査に当たった。

 大賞は2008年のニコン「D3」に引き続き、デジタル一眼レフカメラが8年連続での受賞となった。キヤノンの大賞受賞は2003年の「EOS-1Ds」以来5年ぶりで8回目となる。


大賞

大賞はEOS 5D Mark II
 受賞したEOS 5D Mark IIは、 新開発の有効2,110万画素35mmフルサイズCMOSセンサー、映像処理エンジンDIGIC 4、ライブビュー機能、EOS初となるフルハイビジョン動画撮影機能、高精細な3型液晶モニターなどが評価されての大賞受賞となった。理由を、「フラッグシップ機に勝るとも劣らない機能を搭載しながら、アマチュアカメラマンの手にも届く価格に抑えた。動画撮影と併せて今後のデジタル一眼レフカメラの方向性を明確に示した」としている。

 なお、上位5機種順位と得点は以下の通り。

  • 1位:キヤノンEOS 5D Mark II(176点)
  • 2位:パナソニックDMC-G1(107点)
  • 3位:ソニーα900(87点)
  • 4位:ニコンD700(48点)
  • 5位:ニコンD3X(34点)


カメラ記者クラブ賞

カメラ記者クラブ賞を受賞したDMC-G1(左)とEX-FC100(右)
 また大賞の決定後に、大賞受賞機種を除くカメラと写真製品、機材のなかから、カメラ記者クラブ会員の合議によって「カメラ記者クラブ賞」を選出する。同賞は大衆性、話題性、先進性に優れた製品に贈られる。

 DMC-G1は、新設計のマイクロフォーサーズ規格の採用をはじめ、ミラーレス構造、独自開発の1,210万画素LiveMOSセンサー、ヴィーナスエンジンHD、ノンダストシステム、ライブビューファインダー、フリーアングル式の3型液晶モニターなどが評価を受けた。コンパクトデジタルカメラのノウハウを生かした機能や操作性を積極的に採用することで、フィルム一眼レフカメラの呪縛から脱却した新たなカテゴリーを創出。デジタル一眼カメラを女性やビギナー層にひろげ、より身近なツールにしたことも選出の理由。

 EX-FC100は、高速連写カメラ「EXILIM PRO EX-F1」を進化させ、超高速連写性能やハイスピードムービー機能を搭載しながら、大幅な小型化を実現したことが評価された。「コンパクトデジタルカメラの大きなトレンドへと成長した高速連写、ハイスピードムービーをわかりやすく一般ユーザーに提供した功労者」としている。


あなたが選ぶベストカメラ賞

あなたが選ぶベストカメラ賞はD700
 あなたが選ぶベストカメラ賞は、一般ユーザーの投票をもとに最も得票数の多かったカメラに贈られる。投票期間は2009年3月19日~2009年3月31日。昨年D3に引き続きニコンが2年連続の受賞となった。D700を支持した投票者の声は以下の通り。

「圧倒的な高感度特性。星の写真を撮るのにこれほど適したカメラはない! D3の基本性能をほとんどそのままアマチュアに開放した画期的なカメラ」(37歳、東京都)
「サイズ、高感度特性、画素数、連写スピード、コストパフォーマンス。あらゆるシチュエーションに対応し、記録する『相棒』それがD700」(51歳、福岡県)
「D300テイストのフルサイズ、しかし中身はD3。ニコンらしい品質の高さ。一目惚れです」(39歳、東京都)

 投票順位は以下の通り。

  • 1位:ニコンD700
  • 2位:ソニーα900
  • 3位:ニコンD3X
  • 4位:パナソニックDMC-G1
  • 5位:EOS 5D Mark II


大賞は2位に大差を付けての受賞

 同日都内で開催した記者会見で、カメラ記者クラブ代表幹事の柴田誠氏(フォトテクニックデジタル)は、「2008年は多くのカメラが発売になり、またデジタル一眼レフカメラも多く、接戦を予想していたが、大賞は一人勝ちに近い状態だった」と総括。なお、対象機種には動画撮影機能を搭載したカメラも多かったが、動画機能をどのように評価するのかは各審査員の判断に委ねたとしている。


カメラ記者クラブ代表幹事の柴田誠氏 カメラグランプリは今回で26回目。カメラ記者クラブには13誌が加盟している

【2009年5月17日】誤った表記「DX-FC100」を「EX-FC100」に改めました。



URL
  カメラ記者クラブ
  http://www.cjpc.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.cjpc.jp/gra/2009/GPX09.pdf
  ニュースリリース(キヤノン)
  http://cweb.canon.jp/newsrelease/2009-05/pr-granprix.html
  ニュースリリース(カシオ)
  http://www.casio.co.jp/release/2009/fc100_dcgp.html
  ニュースリリース(ニコン)
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2009/0515_award_01.htm

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( 本誌:武石 修 )
2009/05/15 16:03
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