デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

【PMA09】ソニー、デジタル専用「50mm F1.8」など参考出品

~Cyber-Shot DSC-HX1もアピール
会期:2009年3月3日~3月5日(現地時間)
会場:米国ラスベガスコンベンションセンター


ソニーブース
 PMA09の前日に、Exmorセンサーを搭載した高倍率ズーム機「Cyber-shot DSC-HX1」を発表したソニー。ブースではDSC-HX1に限らず、デジタルイメージング分野を広くカバーする製品群を一堂に展示した。

 中でも注目されたのが、参考出品でのα用新レンズ。6製品すべてがモックアップで透明ケース内での展示だが、目立っていたのは巨大な「Super Telephoto Lens」(仮称、以下同)。シルバーの鏡胴、「G」のエンブレム、レンズフードに設けられたシナバーカラーのラインなど、「70-400mm F4-5.6 G SSM」に似通った意匠が見られる。

 また、「STD」と「F TIME」の切替が可能なDMF、「FAR」、「NEAR」をスライドスイッチで切り替えられるフォーカスリミッターなど、超望遠レンズらしい装備を確認できた。


単焦点超望遠レンズと見られる「Super Telephoto Lens」(仮称) 操作部の一部。DMFやフォーカスリミッターなどを装備する

 6本の新αレンズのうち、フルサイズ対応品は上記のSuper Telephoto Lensと「28-75mm F2.8」の2製品になる。28-75mm F2.8は、「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM」よりは購入し易い価格設定になるという大口径標準ズームレンズ。カールツァイスやGレンズのほかにも、フルサイズ用レンズの拡充を図る一環という。

 残りの4本はすべてAPS-Cサイズ機向けのデジタル専用「DT」シリーズに属する予定。「DT 30mm F2.8 Macro」、「DT 50mm F1.8」は、ダブルズームの次の1本として訴求する。そのほか、「DT 18-55mm F3.5-5.6」、「DT 55-200m F4-5.6」を参考出品した。


左から28-75mm F2.8、DT 30mm F2.8 Macro 左からDT 50mm F1.8、DT 18-55mm F3.5-5.6、DT 55-200mm F4-5.6

 DSC-HX1はブースの各所にデモ機を配置。10fpsの連写、Sweep Panoramaモード、Handheld Twilight cleanerモードなどの特徴を試せる趣向となっていた。

 連写は10fpsの「Hi」、5fpsの「Mid」、2fpsの「Lo」、露出ブラケットの「BRK」から選べる。BRKは3コマ、そのほかは10コマまで撮影が可能。連写で記録した画像は再生モードでグループ表示が可能で、グループの代表画像を選ぶことや、「選択画像以外のグループ画像を削除」といった操作が行なえる。ファイル形式はJPEG。リコーのCX1(3月中旬発売)が採用するマルチピクチャーフォーマットではない。


DSC-HX1 3型のチルト式液晶モニターを備える

Gレンズのエンブレム 上面

Semi Manualは、任意の距離のフォーカス範囲を決められる 望遠端までズームした状態

Exmorセンサー。サイバーショットへの搭載は初めてという α、サイバーショット、ハンディカムで共通する基幹技術を「イメージキューブ」という名称で訴求

 Sweep Panoramaは、カメラを手持ちでパンさせながら連写した画像を自動的に合成し、パノラマを作成してくれるモード。カメラに合わせて動くインジケーターを見ながらシャッターを押し続け、背面液晶モニターに表示された矢印の方向に動かす。カメラを動かす速度は、撮影者の任意で問題ないようだ。縦方向のパノラマも作成可能。横方向224度、縦方向154度、解像度7,152×1,080ピクセルの画像が得られる。

 Handheld Twilight cleanerは、6コマ連写した画像の情報をもとに、ノイズやブレを除いた画像を生成する。同様の機能に「Anti-motion blur」モードがあるが、前者が高感度設定になり、低照度化での撮影に対応する。ブースでは低照度環境での撮影体験を行なえるよう、被写体が設置された穴に手を入れて撮影する仕組みを設けていた。


Sweep Panoramaで作成した画像をパネルにして展示 遮光された穴の中で撮影。Handheld Twilight cleanerのデモ

 撮像素子は900万画素の1/2.4型CMOSセンサー。サイバーショット初の“Exmor”センサーを名乗る。最高感度はISO3200。動画記録は1080p(1,440×1,080ピクセル/30fps)に対応し、圧縮コーデックにはH.264を採用。HDMI/コンポーネント出力端子も備える。

 レンズは28~560mm相当/F2.8-5.2の20倍ズームで、鏡胴にはα用交換レンズでの高級シリーズ「Gレンズ」と同じエンブレムがついている。液晶モニターは3型約23万ドットで、上下・前後方向に傾けられる。

 記録メディアはメモリースティックデュオ系。内蔵メモリーは11MB。撮影可能枚数は390枚。

 そのほか国内未発表の機種としては、DSC-H20とDSC-W290を展示していた。

 DSC-H20は、比較的薄型のボディに10倍ズームレンズを搭載したモデルで、レンズの焦点距離は38~380mm相当、開放F値は3.5~4.4。撮像素子は1,010万画素の1/2.3型CCDを搭載する。

 液晶モニターは3型23万ドット。DSC-HX1と違い固定式となっている。本体の質感などはDSC-Hシリーズを踏襲しながらも、グリップの突出を抑えるなど薄型にこだわったという。


DSC-H20 背面

上面。マニュアル露出が可能 側面。Hシリーズにしてはボディが薄い

 DSC-W290は、1,210万画素の1/2.3型CCDを搭載する5倍ズーム機。米国で人気が高いという3型液晶モニターを搭載した。レンズの焦点距離は28~140mm相当、開放F値は3.3~5.2。

 どちらも1,280×720ピクセル/30fpsの動画記録に対応している。


DSC-W290 背面

上面

 もちろん、デジタル一眼レフカメラの「α」は、α900、α700、α350、α300、α200の全ラインナップが集合。クイックAFライブビューを試せるデモなど、ブース内には撮影の楽しさを伝える各コーナーが作られていた。


人垣の頭越しにクイックAFライブビューで撮影。そんなシチュエーションを想定したデモコーナーを設けていた


URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp/

関連記事
ソニー、“Exmorセンサー”搭載の「Cyber-shot DSC-HX1」(2009/03/03)
PMA09関連記事リンク集(2009/03/04)


( 本誌:折本幸治 )
2009/03/06 00:40
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.