デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

【2009CES】次世代メディア「SDXC」をアピールしたSDアソシエーション

~目標は最高300MB/秒、下位互換性も考慮

 SDアソシエーションブースでは、2009 International CESに合わせて発表した次世代SDメモリーカード規格「SDXC」についての展示を行なっている。既報の通り、SDXCは最大2TBまでの容量と高速化を実現した新フォーマット。

 現在仕様策定の最終段階にあり、2009年第1四半期の仕様公開を目指している。次世代SDメモリーカード規格については、2006年末から策定に向けた市場調査などを行なってきた。デジタルカメラメーカーからは特に高速化の要望が多かったという。


SDカードアソシエーションブース ブースにはSDXCカードのモックアップを展示

 SDXCは、Microsoftのファイルシステム「exFAT」を採用することで、最大2TBまでの高容量化を実現できる。併せて、SDバスインターフェースの読み書き速度を2009年中に104MB/秒まで引き上げる。当初は、転送速度50MB/秒と104MB/秒でスタートし、最終的には300MB/秒を目指す。2009年末までに転送速度300MB/秒の仕様を公開したいとしている。

 今回のSDバスインターフェースの高速化により、SDHCメモリーカードでも同様の高速化が可能としている。そのため、8GB、16GB、32GBといったSDHCメモリーカードの高速版が登場する可能性もある。

 なおSDXCでも、SDHCメモリーカードで最低転送速度を表す「スピードクラス」のような表記を取り入れることを検討している。


SDXC対応カード microSDXC対応カード

SDファミリー SDXCのロードマップ

SDXCでは容量、転送速度、著作権保護の3つを強化する

 SDXCでは、個人情報と著作権の保護のため、従来に比べてセキュリティ機能の強化を図る。個人情報保護の観点から、メモリーカードのデータにパスワードによる保護を設けることを検討している。メモリーカード紛失時の画像情報流出を防ぐのが目的で、日本写真家協会などから要望があったという。一方、音楽や映画など有料コンテンツを保護できる仕組みも取り入れたいとしており、現状のCPRMからCPXM(Cntent Protection for eXtended Media)とよばれる、HD動画まで含めた著作権保護機構の搭載を想定している。

 SDXCは上位互換のため、既存のSDHCメモリーカード対応機器では本来の性能を発揮できないが、機器のファームウェアを更新し、exFATをサポートすることでSDXCに対応できる例も考えられるという。ただしこうしたアップデートは、SDアソシエーションとして正式に定めたものではないとしている。

 SDHC対応機器(デジタルカメラなど)にSDXC対応カードを使用した場合、フォーマットを促すメッセージが出るという。そのままフォーマットするとFAT32でフォーマットされ、最大32GBのメディアとして認識されるとのこと。



URL
  2009 International CES関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2009/01/09/9940.html

関連記事
最大2TB・104MB/秒のSD新規格「SDXC」(2009/01/08)


( 本誌:武石 修 )
2009/01/10 18:39
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.