会期:2008年9月23日~9月28日
会場:ドイツ・ケルンメッセ
■ Eye-Fiはジオタグ対応モデルを展示
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ブースの様子
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Eye-Fiブースでは、無線LAN機構を内蔵したSDメモリーカード「Eye-Fi」にジオタグ付加モデルを展示していた。
Eye-Fiシリーズは、PCに無線LAN経由で画像データを転送できる「Eye-Fi Home」、前者に加えウェブサービスにアクセスできるようになる「Eye-Fi Share」、さらに撮影場所の位置情報を写真データに付加できる「Eye-Fi Explore」の3つをラインナップする。それぞれ2GBのSDメモリーカードとしても利用できる。なお、近日中に4GBモデルも発売する予定だという。価格はEye-Fi Homeが79.99ドル、Eye-Fi Shareが99.99ドル、Eye-Fi Exploreが$129.99ドル。
スタッフによると、将来的にはCFモデル(もしくはSDメモリーカードをCFに変換するアダプタ)を開発中であり、動画対応モデルも考えているという。また、9月下旬から3製品とも国内への出荷を始めており、オンラインストアなどで購入できる。
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Eye-FiにはPC接続用のUSBリーダーが付属する
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左からEye-Fi Home、Eye-Fi Explore、Eye-Fi Shareのパッケージ
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使い方はとてもシンプルで、一度付属のUSBリーダーなどを利用して「Eye-Fi」とPCを直接つなぎ、Eye-Fi内に収録された設定ソフトの「Eye-Fi Manager」を起動させ転送先などの設定を行なう。あとは、SDメモリーカードをカメラに差し込んで使うだけ。基本的には2GBのSDメモリーカードと同じように利用できるので、カメラ側の設定は不要だ。対応OSは、Windows XP/Vista、Mac OS X 10.3/10.4/10.5。
設定したアクセスポイントもしくは公衆無線LANを見つけるとEye-Fiは自動的にカード内の画像をアップする。PCもしくはflickrやPicasa、Windows Liveなどのオンラインサービスへの自動データ転送も可能。無線LANのセキュリティには、WEP40/104/128、WPA-PSK、WPA2-PSKを採用し、IEEE 802.11b/gで転送される。
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Eye-Fi Managerの設定画面。ここからPCやウェブサービスへのアップロードなどの設定が行なえる
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Eye-Fi(左)とSDメモリーカード(右)の外観の違いは、ロック部分の有無のみ
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■ ホワイトバランスセット用レンズキャップ
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BRNOブース
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BRNOは、ホワイトバランスレンズキャップ「baLens」を参考出品した。
レンズキャップの中央にホワイトバランスをとるための白いドームを備えたもので、主にデジタル一眼レフカメラで利用するもの。このbaLensをレンズに付けたままマニュアルホワイトバランスの設定を行えば簡単に最適なホワイトバランスの設定が行えるという。
BRNOは米国のメーカーで、一般ユーザーへはフォトキナ2008が同製品の初お披露目だという。国内への出荷も考えているという。撮影シーンに合わせて白いドームが交換できるのも特徴のひとつ。パッケージには「Neutral」と「Warm」という2種類のドームが付属する予定。レンズ径のラインナップは、52mm、55mm、58mm、62mm、67mm、72mm、77mmの計7種類。価格は未定。
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レンズキャップのような形状のbaLens。中央部にはホワイトバランスの調整に利用する白いドームを備える
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白いドームの交換は背面から行なう。同梱の「Neutral」、「Warm」のほかにもオプションを検討しているという
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レンズにbaLensを装着したところ。しっかりした構造なのでそのままレンズキャップとしても利用できるかもしれない
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■ マイクロソフトは3Dフォトビューアーをアピール
マイクロソフトのブースでは、複数の写真データから3D画像を作り出す3Dフォトビューワー「Photosynth」(フォトシンス)をデモンストレーションしていた。
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Photosynthの紹介コーナー
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デモンストレーションの様子
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Photosynthとは写真データを解析し、共通する部分などから撮影位置や角度などの情報を得て3D空間を再現するソフト。動作環境はWindows XP/Vista。またサインアップするためにWindows Live IDなどのアカウントが必要。このソフトを利用すれば、たとえば美術館を再現して、自宅に居ながら館内を散策するといったこともできるという。
なお、同社のPhotosynthサイト(http://photosynth.net/)からデモムービーやソフトをダウンロードできるので、興味のある人はチャレンジしてみてはいかが?
■ 大幅に小型化した「Photo Finder」
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ATPのPhoto Finder mini。GPSロガーとdockの2ピース構成になった
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ATPは、写真用途向けのGPSロガー「Photo Finder」に「Photo Finder mini」を追加。会場で発表した。
GPSロガーで得た位置情報を、PCレスで画像に書き込むシステムはそのままだが、新製品ではGPSロガーに搭載していたSDメモリーカードスロットを省略。カードスロットを備えた本体(ATPではdockと呼称)と、より小型化したGSPロガーの2ピース構成となった。
GPSロガーそのものの機能は従来とほぼ同じ。ただし大幅に小型化した上で、カラビナフックをアクセントにとり入れている。撮影後、dockにメモリーカードとGPSロガーを装着することで、画像に位置情報を書き込む。このとき、GPSとデジタルカメラ間の時差修正も行なえる。
dockにはSDメモリーカード、MMC、メモリースティック共用スロットのほか、CFスロットも装備。中~上級のデジタル一眼レフカメラもカバーできるようになった。dockをUSB経由でPCに接続することも可能。
ブースでは、従来のPhoto FinderとともにPCレスでの位置情報付加の簡便さをアピールしていた。価格は100ユーロ。国内での発売は未定。
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使用例。GPSロガーをdockの後部に挿し、dockのメモリーカードに位置情報を書き込む
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GPSロガーは大幅に小型化された
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dockの上面には情報表示パネルを装備。時差修正などを指定するという
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dock側面にCFスロットとSD/MMC/メモリースティック共用スロットを搭載
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dockの背面。この凹みにGPSロガーを挿す
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dockはUSBケーブル付き。PCと接続できる
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■ URL
フォトキナ2008
http://www.photokina-cologne.com/
Eye-Fi
http://www.eye.fi/
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/
ATP
http://flash.atpinc.com/newweb/index.php
( 飯塚直 )
2008/09/29 15:06
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