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次世代撮像素子を発表した富士フイルム

〜立体写真が撮れるデジカメも参考出品

会期:2008年9月23日〜9月28日
会場:ドイツ・ケルンメッセ


富士フイルムブース
 富士フイルムのブースでは、次世代撮像素子として「Super CCD EXR」が発表されたほか、デジタル3Dカメラ「FinePix REAL 3D」が参考出展されていた。

 「Super CCD EXR」は、「Pixel Fusion Technology」、「Dual Capture Technology」、「Fine Capture Technology」という3つの基幹テクノロジーによって構成される。

 Pixel Fusion Technologyとは、隣接した同色画素を混合して、受光面積を増大させ、最大感度を向上させた技術。今まで採用していた画素配列では、R、G、Bのカラーフィルタが互い違いに配置されており、ほかの色をまたいだ同色フィルタの画素混合によって高感度撮影時に偽色が発生し、また混合により縦または横軸のトータル画素が減ることにより解像度の低下がおこりやすかった。

 Super CCD EXRでは、カラーフィルタのRとBを2つづつ並べる画素配列を採用したことで、斜めに隣接する同色フィルタを画素混合できるようになり、高感度撮影時の偽色が出にくくなった。また、斜め処理により縦横比を崩すことなく処理できるようになったため、画素混合を原因とした解像感の低下が防げるという。


Super CCD EXRの概要 Pixel Fusion Technologyの説明

 Dual Capture Technologyは、CCDの受光タイミングをずらすことで、受光情報を高感度情報のサイドAと低感度情報のサイドBに分け、分けた両サイドをCCD内で統合することで、ダイナミックレンジを向上させる技術。白飛びが少なく、黒潰れが抑えられた写真を得られるという。

 既に発売されている「FinePix F100fd」などは、ダイナミックレンジを増幅させるために1画素で受光する光量を増やす必要があり、その結果として最低ISO感度が400に設定されていた。しかしSuper CCD EXRでは、電荷処理のコントロールの最適化により、感度ISO100でもISO400時と同様のダイナミックレンジを実現している。

 Fine Capture Technologyとは、最大画素数時のクオリティを従来の画素配列と同様に保つ技術。Super CCD EXRが採用する画素配列は、斜めに同色が隣接しているため、従来のバランスよく配列されていたCCDとは異なり、解像度と画質が低下する傾向にある。それを同社のデジタルカメラで培われてきたノウハウとデジタル信号処理の改善により従来に匹敵、もしくは凌駕する品質になるという。


Dual Capture Technologyの説明 Fine Capture Technologyの説明

立体写真カメラのプロトタイプも

 FinePix REAL 3Dは、立体写真を簡単に撮れるコンパクトデジタルカメラ。今回の展示は商品化をにらんだプロトタイプであり、裸眼型液晶で直接3D表示させられるのが特徴。2つのレンズ、2つのCCDにより構成されており、立体写真だけでなく、1度のシャッターで沢山の楽しみを提供できるという。

 たとえば、異なる色合いの写真やテレとワイドの写真を1度に撮ることができるほか、2つのレンズから撮影範囲の違う情報を得て、カメラ内部でステッチし簡単にパノラマ撮影が行えるという。また、ムービーと写真をそれぞれのレンズおよびCCDに分担して撮影というのも想定している。


FinePix REAL 3D 上面

背面 操作部には、「2D/3D」というボタンが見える

FinePix REAL 3D Viewer
 同社では、FinePix REAL 3Dによる立体写真というコンテンツを活かす手段として、3D表示に対応したデジタルフォトフレーム「FinePix REAL 3D Viewer」の開発や3D対応の印刷サービスなど、撮る手段、見る手段を総合的なシステムとして捉え、撮る楽しみを訴求するという。

 そのほかの製品展示では、既に発表されたものが中心となっており、国外モデルとして8月に発表された「FinePix J100」「FinePix J110W」「FinePix J120」「FinePix S2000HD」がタッチ&トライコーナーに並んでいた。


FinePix J120 FinePix J110w

FinePix J100 FinePix S2000HD


URL
  富士フイルム
  http://fujifilm.jp/


( 飯塚直 )
2008/09/24 13:32
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