デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

富士フイルム、2007年度は過去最高の収益も、イメージングソリューションは減収


 富士フイルムホールディングス株式会社は28日、2007年度連結決算(2007年4月1日~2008年3月31日)を発表した。これによると売上高は2兆8,468億2,800万円(前年度比2.3%増、以下カッコ内は同じ)、営業利益は2,073億4,200万円(83.4%増)、純利益は1,044億3,100万円(203.2%増)で、売上高と営業利益は過去最高となった。

 増収の原動力は、フラットパネルディスプレイ材料などが好調なインフォメーションソリューション部門と、デジタル複合機が堅調なドキュメントソリューション部門。カラーフィルムやデジタルカメラを含むイメージングソリューション部門は減収となった。

 イメージングソリューション部門は売上高5,471億円(9.6%減)、営業利益マイナス24億円。売上高では、市場縮小の影響を受けたカラーフィルムが前年度比27%減、大手取引先への導入が一巡したフォトフィニッシング機器が同22%減となった。デジタルカメラは販売台数が800万台超と伸長したが、北米の景気悪化や価格競争の影響を受けて3%減の売上高となった。カラーペーパーはお店プリントの増加とシェア拡大、フォトブックサービスなど新しいプリントサービスの強化により、1%増となった。営業利益は、開発、調達などの拠点集約をはじめとする構造改革と円安効果により、前年のマイナス426億円から大幅に赤字幅を縮小した。

 インフォメーションソリューション部門は売上高1兆1,081億円(8%増)、営業利益1,274億円(33.9%増)。フラットパネルディスプレイ材料が前年比19%増となったほか、デジタルカメラ付き携帯電話用レンズユニット、医療機器、刷版材料の売上が伸びた。

 ドキュメントソリューション部門は売上高1兆1,916億円(3.5%増)、営業利益967億円(41.6%増)。カラーデジタル複合機などの輸出が好調だった。

 2008年度通期は売上高2兆9,000億円(1.9%増)、営業利益2,100億円(1.3%増)、純利益1,100億円(5.3%増)を見込む。米国経済の減速、円高の進行、材料費の高止まりなどから450億円のマイナス影響を予想するが、フラットパネルディスプレイ材料をはじめとする高機能材料、携帯電話向けなどのレンズユニット、刷版事業などのグラフィックシステム、メディカルシステム、ライフサイエンス、ドキュメントソリューションを重点事業と位置づけて強化し、かつ、原価削減などを引き続き進めることで、過去最高の収益を目指す。



URL
  富士フイルム
  http://fujifilm.jp/
  投資家向け情報
  http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/

関連記事
富士フイルム、中間期は171.6%の増益、過去最高の実績に(2007/10/30)


( 本誌:田中 真一郎 )
2008/04/30 13:50
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.