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キヤノン、2008年第1四半期は円高で減収減益


 キヤノン株式会社は24日、2008年度第1四半期(2008年1月1日~3月31日)の決算を発表した。

 これによると売上高は1兆75億3,800万円(前年同期比3.1%減、以下カッコ内は同じ)、営業利益は1,708億3,000万円(17.6%減)、純利益は1,066億4,400万円(18.7%減)で、減収減益となった。

 デジタルカメラやネットワーク複合機が伸長し、現地通貨ベースで増収となったものの、大幅な円高により減収となった。また利益面では円高のほかに、償却方法の見直しによる減価償却費の増加、資材の高騰の影響を受けた。

 カメラ事業は売上高2,189億9,500万円(1.6%減)、営業利益457億2,600万円(24.5%減)。EOS Kiss Digital XやEOS 40D、交換レンズが売上を伸ばし、コンパクトデジタルカメラも新興市場で伸びた。デジタルカメラ全体では台数ベースで18%増、現地通貨ベースで4.3%増となったが、円高の影響で減収となった。利益面では、他社製品の市中在庫の増加による価格競争の影響を受けた。

 なお、デジタルカメラ全体におけるデジタル一眼レフカメラの比率は、金額ベースで38%、台数ベースで12%となっている。

 事務機事業は売上高6,917億8,600万円(3.3%減)、営業利益1,631億7,900万円(7.6%減)。インクジェットプリンタが台数ベースで9%増、売上も6.1%増となったが、オフィスイメージング機器の米国での売上が低迷した。

 光学機器そのほかは売上高1,529億7,200万円(0.4%減)、営業利益は53億3,000万円(70.4%減)。半導体用露光装置が市場縮小の影響で低調だった。

 通期見通しも円高を織り込み、前回予想から下方修正。売上高は1,500億円減額の4兆5,700億円、営業利益は300億円減額の7,700億円、純利益は200億円減額の5,000億円とした。デジタルカメラは一眼レフ、コンパクトともに引き続き拡大すると予測している。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  投資家向け情報
  http://www.canon.co.jp/ir/index.html#20080424

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( 本誌:田中 真一郎 )
2008/04/24 20:23
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