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【PIE2008】マミヤ、デジタルバック対応の中判カメラを発表



会場:東京ビッグサイト
会期:2008年3月19日~22日


和風テイストのマミヤブース

 マミヤデジタルイメージング(マミヤDI)はPIE2008において、中判AF一眼レフカメラ「マミヤ645AFD III」を発表した。デジタルバック「ZD Back」との親和性を高めたのが特徴。価格は41万6,850円。4月21日に発売する。

 6×4.5cm判に対応した一眼レフカメラ「645AFD II」の後継機種。デジタルバックとの相互通信の最適化を図った「MSCE」(Mamiya Serial Communicasion for External)プロトコルを改良し、発売中のデジタルバック「ZD Back」装着時には、一体型の中判デジタル一眼レフカメラ「Mamiya ZD」と同等の機能を実現したという。ZD Back側から、35項目すべてのカスタムファンクションを設定可能。


645AFD III

側面。ZD Backを装着


側面。レンズは新製品のマミヤセコールAF 80mm F2.8 D

背面

ZD Backを取り外した状態。グリップは外せない
さらにレンズを外したところ。ファインダーはアイレベル固定式


 レンズマウントはマミヤ645AFマウント。別売のマウントアダプターにより、ハッセルブラッドVシリーズのレンズも使用できる。ファインダーはアイレベルで、交換はできない。視野率94%、倍率0.71倍。測距点は中央、右、左の3点。最高シャッター速度は1/4,000秒。

 電源として、単3電池をグリップに収納。今回から、エネループなどニッケル水素充電池が使用可能になった。

 同時に、「120/220ロールフィルムホルダー」(HM402)も発売。645AFD IIIとの組み合わせで、2枚/秒の巻き上げ速度を実現する。ボディ、120/220ロールフィルムホルダー、AF 80mm F2.8の重量は計1,850g(電池含まず)、本体サイズは153×184×128mm(幅×奥行き×高さ)。


DNPフォトマーケティングブースの「Phase One 645AF」

 なお645AFD IIIは、マミヤとPhase Oneの共同開発による製品。DNPフォトマーケティングブースでは、Phase One側の共同開発品「Phase One 645AF」を展示していた。

 デジタルバッグのZD Backでは、連写枚数を20枚まで向上させたダブルバッファーモデルを発表している。発売日は4月21日。価格はオープンプライス。

 バッファ容量以外の仕様は、従来のZD Backと同じ。Dalsa製48×36mmの有効2,130万画素CCDを採用し、CFスロット、SDメモリーカードスロット、1.8型液晶モニターなどを装備する。従来モデルとの外観上の違いは、液晶モニター下の製品名ロゴが白ではなく赤色になっているところ。

 6×4.5判用交換レンズの新製品も発表した。「マミヤセコールAF 80mm F2.8 D」、「マミヤセコールAF 150mm F2.8 IF D」、「マミヤセコールズームAF 45-90mm F4.5 D Aspherical」の3製品。


マミヤセコールAF 80mm F2.8 D

 マミヤセコールAF 80mm F2.8 Dは、35mm判換算で焦点距離50mm相当する画角の標準レンズ。Mamiya ZD装着時の画角は、35mm判換算で93mm相当。Mamiya ZDや645AFD IIIとの最適化を図り、16bitのCPUを内蔵する。Mamiya ZD装着時の画角は、新たにAF/MF切替リングを備えたことで、フォーカスモードの切替がワンタッチで行なえるようになった。

 最短撮影距離は70cm、最大撮影倍率は0.15倍。フィルター径67mm、本体サイズ805×515mm(最大径×全長)、重量は330g。発売は4月21日。価格は10万3,950円。

 マミヤセコールAF 150mm F2.8 IF Dは、35mm判換算で焦点距離93mm、Mamiya ZD装着時174mmの中望遠レンズ。インナーフォーカスを採用する。AF/MFの切替は距離リングの前後操作で行なう。


マミヤセコールAF 150mm F2.8 IF D

645AFD IIIに装着ところ

 最短撮影距離は1m、最大撮影倍率は0.19倍。フィルター径は72mm。本体サイズは85×120mm(最大径×全長)、重量は780g。4月21日に発売、価格は25万7,250円。


マミヤセコールズームAF 45-90mm F4.5 D Aspherical

 マミヤセコールズームAF 45-90mm F4.5 D Asphericalは、35mm判換算で28~56mm相当の画角が得られるズームレンズ。Mamiya ZD装着時の画角は、35mm判換算で28~56mm相当。距離リングの前後操作でAF/MFの切替を行なうタイプ。

 最短撮影距離は50cm、最大撮影倍率は0.24倍。フィルター径77mm、本体サイズ86×110mm(最大径×全長)、重量910g。花形フードを採用する。発売時期は未定、価格は50万4,000円。


10日発表のZD Back→RB67ProSDアダプター

今回はRZプロII用ZD Backアダプターを参考出品



URL
  マミヤDI
  http://www.mamiya.co.jp/
  PIE2008
  http://www.photoimagingexpo.jp/


( 本誌:折本 幸治 )
2008/03/20 16:50
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