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日本カメラ博物館、「デジタルカメラヒストリー」展を報道向けに公開

~26年にわたる代表的250機種を展示

展示会場の様子
 日本カメラ博物館は、特別展「デジタルカメラヒストリー」を23日から開催する。開催に先立ち22日、プレス向けプレビューを行なった。

 同展は、1981年のソニーの電子スチルカメラ試作機「マビカ」から、カシオQV-10、ニコンD1など、デジタルカメラの歴史においてエポックメイキングな製品約250点を年代順に展示するもの。開催は2008年2月17日まで。

 会場にはスチルビデオカメラの時代から11月発売予定のデジタル一眼レフカメラ新製品まで、簡潔な説明書きとともに実機が並ぶ。画素数の増加、記録メディアの変遷、ボディの小型化、デジタル一眼レフカメラの普及など、26年にわたるデジタルカメラの歴史を一気に見ることができる。


ソニーの電子スチルカメラ試作機「マビカ」(1981年)
マビカの背面。フロッピーディスクに画像を書き込む

富士フイルムのDS-1P(1988年)。記録メディアへのデジタル記録を実用化した試作機
富士フイルムのDS-X(1989年)。量産製品化された初のデジタルカメラ。試験販売品としてシステム単位で供給

カシオの「カメラ付き液晶テレビ」(1992年)。のちのQV-10の製品開発が承認された商品審議会で提示されたモックアップ カシオDC-90「熱子」(1991年)。QV-10の基礎となった試作機。試作機は2台あり、発熱量と重量から「熱子」と「重子」と名付けられたという

カシオQV-10(1995年)。6万5,000円という低価格と、液晶モニター、回転レンズが人気を呼んだ QV-10のスケルトンモデル

 日本カメラ博物館の住所は、東京都千代田区一番町25、JCIIビル地下1階。開館時間は10時~17時。毎週月曜日が休館。月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館となる。入館料は一般300円、小中学生無料。 

 なお同展にちなみ、12月9日には大川元一氏の講演による「デジタルとデジタルカメラの歩み」を開催する。大川氏は、東芝と富士フイルムが共同開発した世界初の量産デジタルカメラ「DS-X」(IMC-100)の開発に携わった人物。デジタルカメラ誕生秘話、歴史、技術などについて語る。会場はJCIIビル6階会議室。時間は13時~15時(予定)、定員は150名。参加への応募は、日本カメラ博物館、または電話(03-3263-7110)で受け付ける。受講料は500円。日本カメラ博物館友の会の会員は無料。

 また、同じく23日からは、「ジッツォ90周年展」も併催する。イタリアの三脚メーカー、Gitzo(ジッツオ)の歴代三脚やカタログなどの資料をはじめ、現行製品に触れられる体験コーナー、あまり知られていない「ジッツオ製シャッター」や「3Dイメージビューワー」などの珍しい初期製品を展示する。12月24日まで。

●展示品の一例


アップルのクイックテイク100(1994年)
ソニー初の普及型モデル「サイバーショットDSC-F1」(1996年)

リコーのDC-2(1996年)。液晶モニターはオプション
オリンパスCAMEDIA C-1400L(1997年)。プリズムによる一眼レフ方式を採用。140万画素

富士フイルムCLIP-ITのスケルトン限定モデル(1997年)
ペンタックスEI-C90(1997年)。着脱式液晶モニターを装備

オリンパスCAMEDIA C-900 ZOOM(1998年)。フィルムカメラを踏襲したスタイリング
キヤノンEOS D2000とEOS D6000(共に1998年)。EOS-1Nがベースのデジタル一眼レフカメラ

キヤノンPowerShot Pro 70(1998年)。バリアングル液晶モニターを搭載 京セラのSAMURAI 1300DG(1998年)。独自の縦型フォルムをデジタルにも採用

ソニーのサイバーショットプロDSC-D700(1998年)。プリズム式の一眼レフカメラ
ソニーのデジタルマビカMVC-FD91(1998年)。3.5インチFDに記録

ニコンE3(1998年)。レンズ交換式一眼レフで140万画素
富士フイルムのフジックスDS-330(1998年)。可動式の液晶ビューファインダーをオプションで用意

オリンパスCAMEDIA C-2000 ZOOM(1999年)。F2~2.8の3倍ズームレンズを採用 コダックDC240i ZOOM(1999年)。iMacにあわせてボディの一部を半透明にした限定品も

ソニーのサイバーショットDSC-F505K(1999年)。独特のレンズ回転式構造を採用 ニコンDシリーズの初代機「D1」(1999年)。プロ仕様ながら65万円の価格が話題を呼んだ

ニコンのCOOLPIX950(1999年)。ニッコールレンズを備えた回転レンズモデル 富士フイルムFinePix 2700(1999年)。35mm相当の単焦点レンズを搭載

本体にプリンタを内蔵した富士フイルムFinPix PR21「プリンカム」(1999年)
ミノルタ3D 1500(1999年)。ディマージュEX ZOOM1500をベースにした3Dデジカメ

オリンパスCAMEDIA E-10(2000年)。2/3型390万画素CCDを搭載した4倍ズーム機
携帯電話やPHSにつなげたオリンパスCAMEDIA C-21T.commu(2000年)

カシオのリストカメラシリーズ(2000~2001年)
キヤノンEOS D30(2000年)。35万8,000円の低価格で話題を呼んだ

キヤノンの初代IXY DIGITAL(2000年)。APSカメラ「IXY」のデジタル版
シャープ製のJフォン(現ソフトバンクモバイル)向け携帯電話「J-SH04」(2000年)。「写メール」文化を創出

ソニーのCD-Rマビカ「MVC-CD1000」(2000年)
スーパーディスクに記録するパナソニックLK-RQ132S(2000年)

富士フイルムのMP3再生機能付きモデル「FinePix 40i」(2000年)
ミノルタのディマージュRD3000(2000年)。150万画素CCDを2枚搭載

リコーのRDC-7(2000年)。個性的な横型ボディにバリアングル液晶モニターを装備
キヤノンEOS-1D(左)とニコンD1X

京セラのコンタックスN DIGITAL。35mm判フルサイズCCDを搭載
コニカRevio C2(2002年)。薄さ13.5mmの単焦点モデル

サイバーショットDSC-U10(2002年)。超小型モデルとして話題に
オリンパスE-1(2003年)。フォーサーズ規格初の製品

ソニーのクオリア016(2003年)。小型高級モデルとして話題に
ソニーサイバーショットDSC-F282(2003年)。カラーフィルターにエメラルドを追加

ペンタックスDB100(2004年)。双眼鏡との複合モデル
ミノルタα-7 DIGITAL(2004年)。レンズ交換式で初のボディ内手ブレ補正を搭載

発売前の新モデルも。写真はキヤノンEOS-1Ds Mark III。11月下旬発売
左からニコンD300、D3。共に11月発売


URL
  日本カメラ博物館
  http://www.jcii-cameramuseum.jp/
  ニュースリリース
  http://www.jcii-cameramuseum.jp/museum/special-exhibition/20071023.html

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日本カメラ博物館、「デジタルカメラヒストリー」展を開催(2007/09/21)


( 本誌:折本 幸治 )
2007/10/22 18:44
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