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サンディスク、45MB/秒の高速CF「Ducati Edition」を国内発売

~東芝との協業は順調、世界シェア40%を目指す

Extreme Ducati Edition CF(8GB)
 サンディスクは、転送速度45MB/秒の高速CF「Extreme Ducati Edition(エクストリーム ドゥカティエディション) CF」を10月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は容量8GB版が4万3,000円前後、4GB版が2万5,000円前後の見込み。

 また、USBコネクタを備えた容量4GBのSDHCメモリーカード「Extreme Ducati Edition SD Plus」も10月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1万7,000円前後の見込み。

 Ducati EditionのCFとSDHCメモリーカードは、既に欧米では8月に発売している製品。今回、国内での発売が決定した。Ducati Edition CFは、UDMA対応で転送速度が45MB/秒の高速CF。同社のメモリカードシリーズ「Extreme IV」の40MB/秒を超える速度を謳う。使用温度範囲は-25~85度。内部をシリコンで密封することで、堅牢性と耐久性の向上を図った。

 Extreme Ducati Edition SD Plusは、本体を折り曲げることで、PCのUSBポートに直接接続できる独自機能「スナップ・オープン」を備えるSDHCメモリーカード。転送速度は20MB/秒。スピードクラスはClass6。使用温度範囲は-25~85度。


Extreme Ducati Edition SD Plus 本体を折り曲げることで、USBコネクタが出現する

こちらも、国内発売が決まったDucati EditionのUSBメモリ。10月上旬発売で、価格はオープンプライス。 オートバイの燃料タンクをイメージしたデザイン。コネクタは収納式

 いずれも、Moto GPに参戦しているイタリアのオートバイメーカー「Ducati」とのコラボレーション製品。Ducatiの競技車をデザインに取り入れた。

 同日都内で行われた記者発表会には、来日した米SanDisk会長兼CEOのエリ・ハラリ氏が出席。製品説明やマーケット戦略などを話した。


ハラリCEO、容量ベースで世界シェア40%を目指す

米SanDiskのエリ・ハラリ会長兼CEO(右)、ドゥカティジャパンのファブリッツィオ・カッツォーリ社長(左)、サンディスクのイメージキャラクターを務める後藤真希さん
 ハラリ氏は冒頭、日本が最も重要な市場であるとし、日本の製造設備に大きな投資をしていると説明。また、これまでに日本で築いてきたポジションに満足しているとした。

 同氏は、「私たちを信用して、人生の大切な画像をサンディスクの製品に保存して欲しい。そのために努力していく」とアピール。「世界を自分の中にストアすること」とフラッシュメモリベンダーとしてのモットーを述べた。

 Ducatiとのコラボレーションについては、「両社とも、パフォーマンスへの情熱、エンジニアリングとしての完璧さを目指す部分で共通」と語り、「究極を目指す両社のブランドを組み合わせることに意味がある」と力説した。

 同氏は、Ducati Edition CFについて高速転送だけでなく、広い使用温度範囲や密封構造などに触れ「過酷な状況で、プロに使用してもらえる」と説明した。開発にあたっては、キヤノン、オリンパス、ニコン、ハッセルブラッドなどとの協力関係があったという。

 UDMAを超える高速転送技術の開発は? との質問には、「何らかのイノベーションが必要だが、今後数年以内には100MB/秒に達するだろう」との見方を示した。また、カメラメーカーとの協力の必要性がより重要になると説いた。


会場の様子
 ハラリ氏は、東芝との協業についても時間を割いて説明。席上では「我々のナンバーワンパートナーは東芝」、「東芝とのパートナーシップは、素晴らしいこと」と繰り返し、協業が順調であることを印象付けた。

 さらに、完成したばかりの四日市工場第4製造棟を挙げ、「日本では外資で1番大きな投資をしている」とし、「これらの投資は日本にとっても、先端技術でリーダーシップを確保するために重要」、「四日市工場で大量生産し、スケールメリットを得ることは、サムスン、ハイニックス、マイクロン、インテルなどとの競争で優位に立つために不可欠」と述べた。「メモリ容量ベースの世界シェアは現在30~35%だが、第4製造棟の稼働で40%に引き上げる」(ハラリ氏)との目標を明らかにした。

 第5製造棟の新設について聞かれると、「現在は、完成したばかりの第4製造棟の最適化を進めている段階。第5製造棟については何も決まっていない。」と説明。「四日市工場に新棟建設の場所が無いとすれば、(建設場所を)国内か海外かという選択は必要になると思うが、決定は先になるだろう」(ハラリ氏)。


サンディスクの小池淳義社長
 サンディスクの小池淳義社長は、四日市工場を「規模だけでなく、製品の品質でも世界でトップ」と紹介。同日発表の製品も四日市工場で生産しているとした。

 小池氏も東芝との協業について、「前例の無いほどうまくいっている」との認識を示し、「フラッシュ市場でのリーダーシップを堅持していく」と話した。


会場には、Ducatiのオートバイもディスプレイ
 発表会には、ドゥカティジャパンのファブリッツィオ・カッツォーリ社長も出席。「レースは勝つか負けるかの厳しい世界。両社はDNAにこの態度を持っていると考えている」と語り、“パフォーマンス”、“イノベーション”、“トップになりたいという考え”を両社の共通点として挙げた。コラボレーションについては、「勝つためには、今が最高のタイミング」と述べた。


会場では、Ducatiのイメージ映像も上映 カメラを意識した内容になっていた

会場には、イメージキャラクターの後藤さんが駆けつけた 日本限定のUSBメモリ「クルーザー カラーズ プラス」をアピール。「10色もあって、どれもかわいくて迷うけど、ピンクを使ってみたいな」

広告写真の撮影話を披露。「爪を10色に塗ったのは初めて。どの指に何色を塗るかメイクさんと話しながら決めました」 ハラリ会長兼CEOと抱き合う場面も


URL
  サンディスク
  http://www.sandisk.co.jp/
  製品情報
  http://www.sandisk.co.jp/retail_ducati.html

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( 本誌:武石 修 )
2007/09/06 19:22
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