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業績の説明を行なう執行役EVP兼CFOの大根田伸行氏
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ソニー株式会社は26日、2007年度第1四半期(4月1日~6月30日)の連結業績を発表した。売上高および営業収入は1兆9,765億円(13.3%増、前年同期比、以下同)、営業利益は993億円(267.2%増)、純利益は665億円(105.8%増)。第1四半期として過去最高の水準を達成した。
デジタルカメラを含むエレクトロニクス分野は、売上高1兆4,293億円(11.6%増)、営業利益841億円(77.3%増)。
売上高では、サイバーショットが全地域で好調。利益面でも貢献したという。26日の業績説明会に出席した大根田伸行執行役EVP兼CFOは「デジタルイメージング関係が牽引役。オーディオ、バイオ、半導体も利益に貢献した。絶対的な金額としては、デジカメがかなりの利益を出しており、額は多い」とまとめた。デジタルカメラの具体的な実績は明らかにしていない。
投入から1年が経過したデジタル一眼レフカメラ事業について、大根田氏は「デジタル一眼レフカメラ市場は600~700万台のマーケットと見ており、そのうち10%はとりたいと考えている。(第1弾の)α100から時間が空いたが、今年中には新機種を出す予定。盛り返せると思っている」とコメントした。
2007年度のデジタルカメラ売上台数は、前年より300万台多い2,000万台(デジタル一眼レフを除く)を見込む。また、エレクトロニクス分野の構造改革費用は、前年同期より75億円減の26億円を計上している。
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2007年度第1四半期の実績。第1四半期として過去最高水準を達成
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エレクトロニクス分野の実績。サイバーショットなどが増益の要因となった
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エレクトロニクス分野の増減益要因。為替、売上増、固定資産関連の順
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エレクトロニクス分野の棚卸資産。1,208億円増の9,284億円
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2007年度の見通し。5倍の利益増を見込む
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また同分野では、液晶テレビが「BRAVIA」(ブラビア)の販売台数が海外で増加し、ハンディカムも欧米を中心に増収。国内ではイメージセンサーも増収となっている。そのほか、ハンディカム、PS3向けシステムLSIが増益、液晶テレビが減益の要因となっている。
そのほかの分野は次の通り。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、売上高31億1,200万ユーロ(37%増)、純利益2億2,000万ユーロ(54%増)。ゲームが売上高1,966億円(60.5%増)、営業損失292億円。映画が売上高2,314億円(13%増)、営業利益33億円。金融が1,848億円(48.9%増)、業利益338億円(637.1%増)。その他は売上高842億円(4.5%減)、営業利益78億円(63.9%増)。
通期の見通しに変更はない。売上高および営業収入が8兆7,800億円(6%増)、純利益が3,200億円(153%増)。
■ URL
ソニー
http://www.sony.co.jp/
2007年度第1四半期連結業績のお知らせ(PDF)
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/financial/fr/07q1_sony.pdf
( 本誌:折本 幸治 )
2007/07/26 19:25
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