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富士通、デジカメ用文書画像の歪み補正技術を開発
~紙面輪郭なしでも歪み補正ができる
富士通は20日、デジタルカメラ用向けの高速な文章画像歪み補正処理技術の開発を発表した。コンパクトデジタルカメラへの搭載を想定している。
同技術をデジタルカメラへ搭載すると、看板、時刻表、ホワイトボートなどの必要な部分を斜め方向から撮影しても、真正面から撮影した写真のように記録できるようになる。
富士通研究所と中国富士通研究開発中心有限公司が共同開発したもの。紙面輪郭が撮影画像から外れていても被写体の歪み補正ができるため、文章全体を撮影する必要がない。
歪みの補正具合を粗調整から微調整へ段階的に計算し、十分な補正精度が得られた時点で補正処理を終了するため。必要最小限の演算が選択されるため、処理時間が短縮される。また、高速・低精度と低速・高精度の2種類のアルゴリズムを組合せ、高速で高精度な補正を行なっているので、Pentium4 2.6GHz搭載のPCでも100万画素の画像を約0.1秒で補正できるという。
従来の技術では、紙面輪郭から歪んでいる方向と角度を示す水平と垂直消失点を求めて、消失点へ向かう直線を平行にすることで歪みを補正していた。そのため、補正には画像内に紙面輪郭を写し込む必要があった。
一方、同社が新たに開発した技術では、文書中に整列して書かれている文字や罫線の並びや方向から、消失点の位置を推定する。また、垂直方向の消失点の検出には、文字の並びだけでなく漢字に含まれる垂直ストローク方向情報も使用している。そのため、画像内に紙面輪郭を写し込む必要がない。
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URL
富士通
http://jp.fujitsu.com/
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/07/20-1.html
富士通研究所
http://jp.fujitsu.com/group/labs/
( 本誌:織原 博貴 )
2007/07/20 15:06
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