撮影に使用したボディはβ機です。描写などは製品版とは異なる場合があります。
まもなく発売されるオリンパスの「E-510」のβ機で、香港を撮影する機会に恵まれた。限られた時間だったが、「ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5」と「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」の交換レンズ2本を使用して、香港島のビジネス街の中環と、九龍の繁華街の尖沙咀を撮影してみた。
※作例のリンク先は撮影画像をコピーしたものです。
※写真下の作例データは、記録解像度(ピクセル)/絞り値/露出時間/撮影モード/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離/使用レンズを表します。
■ 香港島 維多利亞山周辺の夜景
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3,648×2,736 / F5.6 / +1.3秒 / 絞り優先AE / 0.3EV / ISO400 / WB:オート / 29mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F3.5 / 1.6秒 / マニュアル / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 3.2秒 / 絞り優先AE / +1EV / ISO100 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F3 / 1/13秒 / 絞り優先AE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 23mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F8 / 4秒 / 絞り優先AE / 0EV / ISO100 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 2.5秒 / 絞り優先AE / 0EV / ISO100 / WB:オート / 40mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F4 / 1/2秒 / 絞り優先AE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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対岸の九龍まで見渡せる維多利亞山(ヴィクトリア・ピーク)の展望台から撮影した。世界的に有名な100万ドルの夜景だが、足元から来る振動のせいで、三脚を使用した長時間露光は大変困難だった。そこで撮影感度をISO100からISO400まで上げて露光時間を2EVほど短縮して撮影した。普段は霞んでしまって見通しが良くないらしいが、この夜は幸運にも対岸までスッキリと晴れ渡った。また、中環の徳輔道中周辺で行なった路面電車(トラム)の手持ち撮影は、手ブレ補正をオンにしたが、かなり補正効果が高いという印象を得た。
■ 九龍 尖沙咀の早朝
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3,648×2,736 / F8 / 1/320秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F9 / 1/320秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F6.3 / 1/200秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/160秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F8 / 1/250秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F8 / 1/250秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F7.1 / 1/250秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/125秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F10 / 1/500秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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通勤の時間帯だが、日本とくらべると人波にやや余裕を感じさせる尖沙咀だ。ほとんどノーファインダー、撮影感度ISO400、手ブレ補正ONで撮影した。このボディはZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5との相性も最高で、取り回しが非常に楽だった。
■ 中環、徳輔道中の2階建て路面電車
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3,648×2,736 / F3.5 / 1/100 秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 38mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F8 / 1/250秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F6.3 / 1/320秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 29mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/60秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 150mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F5 / 1/125秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 40mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F5 / 1/125秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO200 / WB:オート / 40mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/200秒 / プログラムAE / +0.7EV / ISO400 / WB:オート / 40mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F7.1 / 1/500秒 / プログラムAE / 0EV / ISO100 / WB:オート / 54mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F6.3 / 1/200秒 / プログラムAE / +1EV / ISO400 / WB:オート / 20mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F7.1 / 1/200秒 / プログラムAE / 0EV / ISO100 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F6.3 / 1/250秒 / プログラムAE / +1.7EV / ISO100 / WB:オート / 31mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F6.3 / 1/250秒 / プログラムAE / +0.7EV / ISO100 / WB:オート / 31mm / 14-54mm F2.8-3.5
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香港一のビジネス街と言われる中環~金鐘間、維多利亞山の麓にそびえる高層ビル街をバックに路面電車(トラム)を撮影した。日差しの変化が激しく露出の調整に忙しかったが、シャッターボタン横の露出補正ボタンは極めて有効だった。また、歪みの少ないレンズのおかげで、高層ビルがまっすぐキレイに描写されている。
■ 廣東道から旧九龍火車站鐘樓への散策
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/30秒 / 絞り優先AE / +0.3EV / ISO400 / WB:オート / 54mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/25秒 / 絞り優先AE / +0.7EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F4 / 1/160秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 54mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5 / 1/100秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F3.5 / 1/50秒 / プログラムAE / +0.7EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F4.5 / 1/100秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/60秒 / 絞り優先AE / +0.7EV / ISO400 / WB:オート / 150mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/100秒 / 絞り優先AE / +0.3EV / ISO400 / WB:オート / 86mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/100秒 / 絞り優先AE / +1EV / ISO400 / WB:オート / 150mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F4 / 1/160秒 / プログラムAE / 0EV / ISO400 / WB:オート / 54mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/250秒 / プログラムAE / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 32mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F8 / 1/6秒 / 絞り優先AE / +0.3EV / ISO400 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F3.5 / 1/50秒 / プログラムAE / +1EV / ISO100 / WB:オート / 17mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/200秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 25mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5.6 / 1/320秒 / プログラムAE / +1EV / ISO100 / WB:オート / 54mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5 / 1/125秒 / プログラムAE / +1EV / ISO100 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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右も左もわからぬまま、廣東道(カントン・ロード)から彌敦道(ネイザン・ロード)まで歩いてから、九廣鐵路の旧ターミナル駅の時計塔へとたどり着いた。1910年に、廣東省廣州まで鉄道が開通した頃の面影をわずかに残す歴史的な建造物だ。鉄道は東へと移転したが、今でもバスターミナルの象徴としての役割を立派に果たしている。
■ 海濱公園の夕暮れ
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3,648×2,736 / F5 / 1/160 秒 / プログラムAE / +1EV / ISO100 / WB:オート / 22mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F6.3 / 1/250秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 35mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F5 / 1/160秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 35mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F6.3 / 1/400秒 / 絞り優先AE / +0.3EV / ISO200 / WB:オート / 150mm / ED 40-150mm F4-5.6
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3,648×2,736 / F5 / 1/200秒 / プログラムAE / +1EV / ISO100 / WB:オート / 38mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F4.5 / 1/200秒 / プログラムAE / +1EV / ISO100 / WB:オート / 54mm / 14-54mm F2.8-3.5
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3,648×2,736 / F7.1 / 1/200秒 / プログラムAE / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 14mm / 14-54mm F2.8-3.5
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尖沙咀の海濱公園プロムナードは、対岸の香港島を眺めるには最高のビューポイント。香港島と九龍を結ぶ天星小輪(スターフェリー)の発着場でもある。この日の夕方は久し振りに晴れ渡ったので、周辺には香港の写真好きが集結し、撮影を楽しむ姿が見られた。
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E-510
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E-510の撮影機能や操作系は、先に発売されたE-410と共通点が多い。しかし、E-510の実機を使用してみると操作性は別物という印象を得た。それは、右側面のグリップ、ボディ背面の十字キーに中級者以上が頻繁に設定を変更する「撮影感度」、「AFモード」、「ホワイトバランス」、「測光モード」などの機能を割り振り、背面右上にAFターゲットボタンを増設して「測距点」を右手の親指で操作できるようになったせいだろう(このあたり、操作性はほぼE-500と同様になったことを意味する)。
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E-510はE-500と同等の操作ボタンが搭載されている
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中環で、路面電車(トラム)を撮影した時は、十字キーの「AFモード」でシングルAF+MF・コンティニュアスAF+MF・MFの3つの変更を繰り返し、AFターゲットボタンで「測距点」をオート・中央1点の移動を多用した。もし、将来的にAFモードに他社のようなレバー式を採用してくれれば、もっとスムーズになるだろう。
それと細かい点では、レンズのピント位置のリセットをオフにする設定を増設したことにより、幅の広い置きピンができるようになった。これは待ち時間の多い撮影時には不可欠な機能だ。
尖沙咀でスナップショットをした時は、半分くらいはウエストレベルにE-510をホールドして、気になるものをノーファインダーのままどんどん撮影した。筆者と愛称がいいのか、E-510は狙った風景を思い通りのフレームと正確なピントで撮らせてくれた。また、止まらずに歩いたまま撮影していたのに、カメラ撮影側のブレはかなり軽減されている。これは、常に手ブレ補正機能をオンにしていたおかげに違いない。
撮像素子だけでなくダストリダクションシステムを一緒に動かす手ブレ補正機構だが、E-510の作動音は予想外に静かだった。撮影中にカメラをホールドする両手は、大きな反動を感じることはなかった。わざと長時間露光にしてボディに耳を当てても、音や振動は一般的な撮像素子シフト式手ブレ補正機能搭載デジタル一眼レフカメラと変わりないレベルだった。ただ、手ブレ補正の初期化のためか、カメラを三脚にセットしてリモートケーブルを使って撮影した時に、スリープからの再起動に予想以上の時間が必要だった。しかし、このE-510はβ機。製品版では改善されている可能性もある。
レンズ名の表記に間違いがありました。「ZUIKO DIGITAL ED 14-54mm F2.8-3.5」ではなく、正しくは「ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5」です。お詫びして訂正いたします。
■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2007a/nr070305e510j.cfm
製品情報
http://olympus-esystem.jp/products/e510/
オリンパス E-510関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/03/12/5812.html
( 本誌:織原 博貴 )
2007/06/15 00:06
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