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アドビ、決算発表会でチゼンCEOがCS3をアピール

~デジタルカメラユーザーすべてにソリューションを提供する

米Adobe Systemsのブルース・チゼンCEO
 米Adobe Systemsは17日、都内で2007年度第1四半期(2006年12月~2007年2月)の業績発表会を開催し、同社の今後の戦略についてブルース・チゼンCEOが説明した。

 第1四半期の業績は売上高6億4,940万ドル(前年同期比610万ドル減)、純利益1億8,230万ドル(同1,520万ドル減)。減収減益となったが、チゼンCEOは「非常に堅調で、目標に近いところに到達できた。もとものと目標よりも少し上回っている」と、堅調をアピールした。通期の売上目標は30億ドル、第2四半期は7億~7億4,000万ドルを目標とする。

 売上の内訳は、クリエイティブ市場向けが53%、ナレッジワーカー向けが27%、エンタープライズデベロッパ向けが8%、モバイル&デバイス向けが2%。


通期売上の推移と2007年度目標 分野別の売上シェア

 依然最大のシェアとなるクリエイティブ市場向けについては、米国で「Creative Suite 3」(CS3)を出荷したことを発表。チゼンCEOはCS3の概要を「13のアプリケーションとアプリケーションを横断する7つのテクノロジーを含み、19のコンフィギュレーションが用意される」と説明し、「CS3は過去最大のローンチとなる」と述べた。

 また同氏は「現代ではたくさんの人がたくさんの情報をさまざまなプラットフォームでやりとりしたいと考えている。かつてプロフェッショナルは印刷、Web、ビデオ、モバイルなどひとつの分野に特化していればよかったが、現在はすべてのタイプのコミュニケーションにまたがって作業しなければならない。したがってプロフェッショナルはすべてのツールについて学んでいく必要がある」とし、「アドビはすべてのアプリケーションで共通のインターフェイスを確立し、アプリケーション間のワークフローを統合することで、プロフェッショナルを支援する」と、複雑になった現代のクリエイティブ作業におけるCS3の優位性を強調した。

 また、PhotshopファミリーにCS3、CS3 Extended、Lightroom、Elementsの4つのラインナップがあることについては「私たちの目標は、デジタルカメラユーザーすべてにソリューションを提供すること。ホビーユーザー向けにElementsを、プロフェッショナルやシリアスフォトグラファー向けにLightroomを、仕事で画像を編集するユーザーにはCS3を、建築、医療、エンジニアリングなどのハイエンドイメージングビジネスにはExtendedを用意した」と述べ、さらにオンラインでPhotoshopの機能を提供するExpressについても触れ、「オンラインで、シンプルな形で画像編集機能を提供するもの」と説明した。



URL
  アドビシステムズ
  http://www.adobe.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200703/20070323q1.html

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アドビ、2007年売上目標は15%増の30億ドル(2007/01/17)


( 本誌:田中 真一郎 )
2007/04/17 17:39
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