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デジタル一眼による“リビングフォト"セミナーレポート
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〜生活の中の感動を残すために
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ソニーでは「α100セミナー」として、花や子ども、天体写真など、被写体別の撮影講座を開催している。そのメニューに今回「はじめてのリビングフォト」が加わり、東京・銀座のソニービルで28日に開催された。
講座時間は14〜17時の3時間。受講料は6,825円で、ほかのセミナーに比べて若干高めだが、銀座での2講座と、大阪での1講座はすでに、15名の定員が満席という人気だ。講師の今道しげみさんはリビングフォトグラファー&フラワーデザイナーで、1991年よりロンドン、香港、東京でフラワースクールを主宰しており、2005年より一眼レフカメラのスクールをスタートさせたという。
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講師の今道しげみさんは全日空の客室乗務員を経て、結婚後、ロンドンでフラワーデザインを学んだ
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会場はソニービル6階のセミナールーム
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「リビングフォト」は今道さんの造語で、「部屋で撮る写真」の意味に、「生き生きとした写真」という印象を込めている。
当日、女性限定としたわけではないのに、会場に集まったのは30代の女性ばかり。「ほかのセミナーでも全員女性だけになることはなく、年齢層ももっと幅広い」と、このセミナーを企画・担当したソニーマーケティングの伊藤玲子さんも驚いていた。
受講生は半数が「これからデジタル一眼レフを購入しよう」と考えている人。撮りたい被写体は花が最も多く、そのほか動物、料理など生活の中にあるシーンだという。
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メモを取りながら受講する人の姿が目立った
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50mm F1.4を装着したα100が1人1台貸し出された
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セミナーでは、50mm F1.4を装着したα100が1人1台貸し出されている。後述するが、このレンズは今道さんが指定したものだ。
前半の約1時間半を使い、初心者向けのデジタル一眼レフの説明と、室内で花を撮るための操作方法とポイントが解説された。その中で今道さんが強調したのは、写真のボケ味の大切さと、光の使い方について。
この点は、多くの写真教室でも教えていることだが、教え方の明確さと割り切り方が今道流だ。「女性は画面全部にピントがあっているきれいな写真ではなく、前や後ろがボケている写真が好きですよね。私の写真はすべてそうですし、撮る時はどのぐらいボカすかしか考えていません」と言い切る。
絞りとシャッタースピードについて説明し、ボケ味を得るためには明るいレンズが不可欠なことを強調し、F値の明るい単焦点を薦める。それがこの日、α100に50mm F1.4が装着されていた理由だ。
「撮影モードは絞り優先AEで、私はF2を中心に使います。F1.4〜2.8の間で、好きなボケ感を探してみてください」と今道さんは受講生に投げかけた。
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今道さんの撮影に紙のレフ板は必須
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光の使い方は、自然光で撮ることを絶対条件とし、「部屋の電気の消し忘れに注意することと、ストロボは使わない」ことを強調した。「昼間、少し暗くて部屋の明かりをつけることがありますよね。それでうっかり消し忘れて撮り始めてしまうことがある。うちの教室でも毎回、そういう写真を持ってくる生徒さんがいて『先生、何でわかるんですか』って驚かれます」。
光の向きは、花の場合は逆光が基本。作例で影の位置が手前に出ていることを示しながら「光が後ろからあたっているからですよね。雑誌に載っている花の写真もほとんどがそうですから、確認してみてください」と説明。
そして必須なのが紙レフ板。この日は、撮影実習用につやのある白い紙を用意して受講生1人ずつに渡した。「食事に行ったレストランでは、おしぼりをつかったり、白い服を着ていくだけでも、撮った写真のデキはずいぶん違いますよ」。
フォーカスとフレーミングは、マニュアルフォーカス(MF)と縦位置を推奨する。MFは慣れが必要なので、今道さんの教室では必須だが、この日はAFも可に。「MFを使うのは真ん中にフォーカスがくる写真にしないためです。AFの場合は、半押しで撮りたい被写体にピントを合わせてから、構図をずらしてください」。
縦位置でのデザインができるようになるまでは、横位置での撮影はしない。今道さん自身、9割程度は縦位置で撮っているという。「写真に奥行き感が出ることと、縦のほうが余分なものが入らないからです。自然と横で撮ってしまうのは、旅先で写真を撮ることが多いからじゃないかと思います。横だと、背景が入り、どこで撮ったかがわかりやすいんですよね」。
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光を上手に使うために露出補正は大事だ
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最後に解説したのがホワイトバランスと露出補正だ。きれいな写真を撮るための光の使い方の一項目として、重要なポイントになっている。「ホワイトバランスはフィルターワークだと私は考えています。黄色みがかった光は、青いフィルターをかけると黄色がとれます。α100では白熱灯や晴天、曇りといった絵で表示されていますが、たとえば曇りマークにすると赤味がかる。料理などは赤味がかったほうがおいしそうに見えますよね。α100のいいところは、それぞれの設定でプラスマイナス3段階の微調整ができることです。撮影画像を見て、好みの具合に調整してみると、より楽しくなりますよ」。
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被写体となった花
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まずはレフ板の使い方と、光を考えた撮影のしかたを解説
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紙レフ板はふたつに折って使う
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そして撮影した画像を受講生に見せ、実習開始
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「自然光での撮影」を行なうために、撮影実習は1階上のレストラン、サバティーニの個室を借り切って実施した。窓側に4つのテーブルを置き、今道さんがアレンジした花を1卓に2つずつセット。花には、レースのカーテン越しに光が届いている。
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最初は恐る恐るといった感じで撮っていたが……
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膝をついてアングルを変えて撮り始める人も
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先生に液晶モニターを見せて解説してもらう
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最初、受講生たちは恐る恐る撮っていた感じだったが、撮った花を背面液晶モニターで確認しあううちに、ムードが盛り上がっていくのがわかった。部屋のあちこちで互いの写真を見せあい、先生への質問も活発に行なわれるようになっていった。
質問で多いのがやはりホワイトバランスと、露出について。紙レフ板でうまくく光をあてられていないことと、背景の明るい部分を大きく捉えてしまうことで、画面が暗くなってしまっているケースが目立った。「私が教える撮り方では全部の条件がそろわないと撮れません。教室では6回コースで、1回目で今日のセミナーのようにすべてを教え、あとは実際に撮りながら反復していきます」。
【お詫びと訂正】記事初出時、8回コースと記述しましたが、6回コースの誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。
撮影後は楽しいティータイム。美味しい飲み物とケーキを食べながら、しばし歓談。その後は最初のセミナールームに戻り、1人1台あるパソコンで撮影した画像をCDに記録しつつ、モニターで画像を確認する。同じ花を撮っても、人によってまったく違う雰囲気で写っている。それを発見することも、こうしたセミナーの楽しみのひとつだ。
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サバティーニでティータイム
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モニターで作品を鑑賞
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最後は先生の作例作品を、音楽とともに鑑賞
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今回の受講生の多くは、ブログやホームページに良い写真を載せるためにレベルアップしたいという人が多い。自ら教室を開いていて、写真で差別化を図りたいという思惑もあるようだ。
参加者のAさんは、現在フィルムカメラを使っていて、デジタル一眼レフへ買い替えるにあたって受講したという。友人の結婚式で撮ってあげた写真の評判が良く、それから写真が好きになり、人や花、料理などを撮っている。「フィルムカメラでの写真教室にも行きました。デジタルになると、また違う技術が要るだろうと思って受講したのですが、以前、受けた講義がいかに無駄な知識に時間を割いていたかがわかりました」。
無駄な知識とは、こちらの教室でも重要としていたシャッタースピードと絞りなのだが、フィルムカメラの講座では「撮りたいという方向に意識が向かなかった」という。だから無駄だと思ってしまうのだ。
北村智子さんは、デジタル一眼レフの購入を検討中で、すでにαセミナーを2度、受講しているという。「フィルムでもデジタルでも、コンパクトカメラでは写真に深みと奥行き感が出ない。昨年、旅行で撮った海の色がまったく思った色にならず、一眼レフじゃなきゃ駄目だと痛感しました」。
北村さんはお花を習っていて、その先生のホームページから今道さんのブログを知ったそうだ。「自然光で撮れたのがとても良かった。部屋の明かりの中で撮った写真とは別物でしたね。カラー(色彩)の教室をやっていて、ブログを作らなきゃとは思っているのですが……」。
写真と、デジタル一眼レフに女性ユーザーが高い関心を持っていることは明らかであり、このセミナーでは既存のカリキュラムではそのニーズを満足させられていない一面ものぞかせた。「このセミナーの企画会議で、今道さんのプレゼンテーションに男性スタッフはまったく反応がなかった」と担当の伊藤さんは言う。結果、伊藤さん1人が乗り気だったことで、最終的にゴーサインがでたそうだ。
今後、αセミナーではアクセサリーや料理など、被写体別のセミナーを増やしていく考えだ。
■ URL
ソニー
http://www.sony.co.jp/
α100セミナーのページ
http://www.sony.jp/event/iteseminar/seminar/alpha.html
はじめてのリビングフォト
http://www.sony.jp/event/iteseminar/seminar/alpha/living/index.html
( 市井 康延
)
2007/03/29 15:18
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