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【PIE2007】期待の「月光」ほか、作品向けインクジェット用紙が出展 |
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会期：2007年3月22日～25日 三菱製紙の「月光」は、印画紙の歴史的ブランド名を冠したインクジェット用紙だ。発売前から大きな期待が寄せられていた用紙だけに、同社ブースでは月光のサンプルを求める人であふれている。ここでは、三菱製紙ほか、会場で見かけた写真向けのインクジェット用紙についてレポートする。 「月光」は1946年に発売され、2006年に生産終了となったモノクロバライタ印画紙。このほど発売されたインクジェット用紙は、「黒のしまり」、「黒の濃度」、「黒色再現」にこだわった、モノクロプリント向きの用紙としている。 印画紙ベースで微粒面光沢の「ブルーラベル」、画材用紙の「レッドラベル」が発売されているほか、発売日未定ながらバライタ調で滑面光沢の「グリーンラベル」、印画紙ベースで滑面無光沢の「ブラックラベル」が予定されている。いずれも六切、四切、A3ノビが用意される。 三菱製紙は月光を前面に押し出してブースを構成し、サンプル用紙やプリントサンプルを配布している。
また、月光のリリースに合わせて開発されたモノクロ変換ソフト「GEKKO-DI」の実演と配布も行なわれている。GEKKO-DIは単純なモノクロ変換だけでなく、温黒調や冷黒調の調整を行なえるほか、複数のカラーインクによるモノクロプリントも可能なソフトだ。なおGEKKO-DIは月光の特設サイト( http://www.gekkoij.com/ )からダウンロードすることもできる。
写真整理用品などを扱うコスモスインターナショナルは、同社独自のインクジェット用紙「局紙ピクトラン」と、独Monochromのバライタ調用紙「モノプリント・ロチェスター・プラス」を出品。 モノプリント・ロチェスター・プラスは英Innova(イノーバー)製用紙のOEM品で、330gの超特厚用紙だ。モノクロプリントに最適としており、染料、顔料インクともに対応する。会場ではお試しパックとしてA4 2枚入りが756円で販売されている。 局紙ピクトランは和紙の一種を基材とした日本製の用紙。色再現性、モノクロの階調性に配慮された高級インクジェット用紙だ。局紙を愛用する写真家も多く、同社が運営するギャラリーコスモスでは局紙を用いた写真展も開催されている。会場ではA4とポストカードが2枚ずつ入ったお試しパックが500円で販売されている。 さらに、近日発売予定の「手漉き和紙 ピクトラン仕上げ」が展示されている。製紙工程だけでなく、コーティングも人の手で施される用紙で、ピクトランの色再現性や階調性に加え、手漉きならではのテクスチャや風合いが味わえる。A3ノビで1枚4,000円の高級用紙だ。
PCM竹尾はアトリウムのプロゾーンにブースを構え、同社独自のインクジェット用紙「DEEP PV」シリーズのサンプルを展示している。DEEP PVシリーズはこれまで顔料インク専用用紙だったが、このほど染料にも対応し、リニューアルした。リニューアル前の風合いや性能を損なわずに、染料への対応を果たしたという。 また、DEEP PVシリーズを1枚ずつ詰めて計6枚のセットにした「トライアルセット」を予告。会場の反応がよいため、近日販売される予定としている。
■ ＵＲＬ PIE2007 http://www.photoimagingexpo.jp/ 月光 http://www.gekkoij.com/ コスモスインターナショナル http://www.cosmosint.co.jp/ PCM竹尾 http://www.pcmtakeo.com/ （ 本誌：田中 真一郎 ） 2007/03/24 01:43
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