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【PMA07】EOS-1D Mark IIIをさわってみた


新しいEOS-1D Mark IIIはキヤノンブースでも大人気。手にとって操作感を確かめたいお客さんの間で引っぱりだこ状態であった
会場:米国ラスベガスコンベンションセンター
会期:2007年3月8〜11日(現地時間)


 新しいEOS-1D Mark IIIはキヤノンブースでも大人気。手にとって操作感を確かめたいお客さんの間で引っぱりだこ状態であった。


 Mark IIIの外観はちょっと目にはMark IIまでとあまり変わっていないようにも見えるが、実際には細部のディテールをはじめ、ボディシェルは完全に新規に起こされたもの。マグネシウム合金による外装はあくまでも精悍かつスパルタンな印象である。

 実際に手にしてみると、これまでのEOS-1D系に比べて明らかに軽い。ボディ本体も軽量化されているが、さらに電池がニッケル水素からリチウムに変更されたことで、システムとして軽量化されたことが実感できる。
 ボディサイズは決して小さくはないけれど、手に吸い付くようなフィット感のあるグリップ素材、そして軽量化により、それほど大きさを意識せずにハンドリングできるカメラとなっている。


全体的な造形は似ているが、細部の形状は結構異なるMark III 新しく採用されたリチウム充電池はこれまでのニッケル水素電池よりも小型かつ軽量なのが魅力

可動式ミラーで10コマ/秒を実現した意義は大きい
 Mark IIIのウリはたくさんあるが、そのひとつは10コマ/秒の超高速連写だ。展示機でももちろん試してみたが、連写速度もここまで速くなると、その感覚はまるでムービーカメラのよう。

 しかも、その連写感覚が機関銃のように(といっても撃ったことはないけれど)衝撃を伴う連写ではなく、シーケンス全体の動作が実に滑らかなことも感心した。この感触は、カメラ好きにはたまらない。

 連写中のファインダー像も実に安定していて、これなら動体も容易に追うことができるはずだ。以前ならペリクルミラーのような半透明な固定式ミラーを使わなければ実現できなかったような10コマ/秒という超高速連写を、可動式ミラーで実現(しかも一般製品レベルで!)してしまったキヤノンの技術力には脱帽である。


 また、操作性が一新されていることもMark IIIの大きな特徴だ。

 これまでのEOS-1D系はメニューの「選択→決定」という本来は単純であるべきな操作が結構煩雑なうえ、ボタンを放すと動作がRunとなる項目があったりなど、お世辞にも直感的に扱える操作系とは言い難かったわけだが、Mark IIIではそういった難解さや煩雑さが一掃されて、実に分かりやすい操作系になった。

 メニューはタグ式で、ひとつのタグで区切られた内容はすべて1画面内に収まり、カーソルを下げることなく、そのタグ内の全項目が見渡せる。タグ内の項目移動はサブ電子ダイヤル、タグ移動はメイン電子ダイヤルで行なえるほか、ジョイスティック状のマルチコントローラーを使えば、タグ移動・項目移動が指一本で行なえてしまうのだ。このあたりの操作性は実に直感的だ。

 さらに操作性の一新はデジタル部だけでなく、カメラ部にも及んでいる。たとえば露出モードの切り替えだが、これまではボディ左手側上部のMODEボタンを押しながら電子ダイヤルを回して選択していたが、Mark IIIではMODEボタンから指を離しても選択が可能になったため、片手がふさがっている場合などでも容易に操作できるようになったのだ。このあたりはフィルム時代の初代EOS-1から連綿と続く操作系だが、Mark IIIでついに刷新されたわけだ。


 このほかMark IIIで興味深かったのがライブビューの操作性だ。ライブビュー機能は最初にメニューで設定しておけば、サブ電子ダイヤル中央にあるSETボタンをの一押しで起動する。起動時間は感覚的にはだいたい1秒くらい。

 ライブビュー時はAFは作動せずMF専用となるが、表示は簡単に拡大できるのでピントは合わせやすい。3型の大きい液晶モニターも相まって、かなり実用的なライブビューである。


操作スイッチの基本的なレイアウトは変わらないが、操作性は大幅に向上している ステータス表示用モノクロ液晶のバックライトは美しいブルー

MODE、AF/DRIVE、測光/ストロボ調光補正の各ボタンは、一旦押すと項目選択状態がしばらくロックされるため、片手でも操作しやすくなった 使用頻度の高いMENUボタンはこの位置にある。暗闇でも容易に探し当てることのできる合理的な位置である

電源スイッチの形状も変更されている。従来タイプに比べると指掛かりがよく、手袋をしていても操作しやすそうだ

ライブビュー撮影のする/しない、はメニューで設定しておく ライブビュー時には3:4や6:6といった縦横比の罫線を表示させることも可能

ライブビューを使っているところ。左右の青い線は縦横比4:5の罫線表示 同じ構図で5倍に拡大したところ

さらに10倍まで拡大表示したところ。ここまで拡大するとMFでもピント合わせは容易だ

 会場での実写はかなわなかったので描写性能についてのコメントはできない。しかし、展示品を操作した限りボディに関する不満はまったくなく、ものすごい完成度の高さを実感できた。そのすごさは他メーカーの開発者さえ認めるところで、まさに有無を言わせない圧倒的な高性能フラッグシップ機の登場といえるだろう。このあとに登場するであろう、高画素バージョンも楽しみだ。


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キヤノン EOS-1D Mark III関連記事リンク集(2007/03/12)


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  PMA07
  http://www.pmai.org/index.cfm/ci_id/27922/la_id/1.htm
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/eosd/1dmk3/index.html
  PMA07関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2007/03/10/5787.html


( 河田 一規 )
2007/03/13 01:36
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