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【Photokina 2006】ライカM8に触ってきました

〜ライカM8詳細レポート

ライカブースにあったM8のカットモデル
 Photokina 2006会場で、ついにライカM8が公開された。来場者が手に取ることも可能で、もちろんいずれもレリーズ可能な実動機。来月下旬といわれている発売日へ向かって開発は順調に進んでいるようだ。


来場者に賑わうM型ライカコーナー フォトキナ恒例のライカカメラ総展示。M8も数台展示されている

1954年のPhotokina 1954で発表された初代M型ライカ「M3」から年を重ねること52年。長い伝統を誇るM型ライカもついにデジタル化されることとなった 背面の操作部はボタンも比較的少なめでシンプル。液晶モニタは2.5型の23万画素

フォトキナ初日となる9月26日にはライカ社のプレス向けカンファレンスが行なわれた
カンファレンスで講演するDr.Andreas Kaufmann

カンファレンスで行われたM8の説明。画面周辺のマイクロレンズを編芯させることで集光効率を高めている CCDはコダック製の10.3メガ

 M8のボディサイズは139×37×80mm、545g(電池なし)。M7は138×38×79.5mm、610g(電池なし)だから、横幅と厚みこそM8のほうが1mmほど大きいものの、全高は0.5mm小さく、ホールディングした印象はこれまでM型ライカとほぼ等しい。重量はむしろ軽く、デジタル化に伴う大型化や重量増は完璧に回避されている。

 トップカバーとボトムカバーは真鍮製で、メインボディはマグネシウム合金製となっている。


M7との大きさの違いはほとんどない
M7と並べてみたところ

 ボディデザインも従来のM型のそれが忠実に踏襲されており、とくに前面から見た場合はM8というモデルネームを確認しない限り銀塩モデルと見わけがつかないほど。その一方で、ボディ上面は巻き上げレバーや巻き戻しクランクといったフィルム給送関係の操作部がないため、従来Mに比べるとやや「空き地」が多い印象を免れないが、左手側上面には電池の残量と撮影可能枚数を示す丸形の液晶表示部が新設されたため、デザイン的にはそれほど間延びした感じはない。


 電源スイッチはシャッターボタンと同軸上に配された回転式のスイッチで、単写と連写、セルフタイマーの切り替えも兼ねている。背面のボタン類はよく整理されており、操作系は比較的オーソドックスにまとめられている印象を受けた。

 メニューはタブ切り替えではない、全項目が一直線に並ぶタイプだが、階層がシンプルなため、非常にわかりやすい。なお、展示機にはすでに日本語メニューも実装されていた。


シャッターボタンと同軸上にあるのが電源スイッチ。ドライブモード切り替えも兼ねる
左手側に5つ並んだボタンの一番下にある「SET」を押すと、使用頻度の高い項目へアクセスできる

ISOを選ぶとこのように選択肢が表示される
メニューはタグ分けされておらず、かなりシンプル。すでに日本語にも対応している

 実際にシャッターを切ってみると、シャッターユニットがこれまでのM型の伝統であった布幕ヨコ走り式から金属幕のタテ走り式になったためか、シャッター音はやや大きくなった印象。ただし、音質そのものは従来のM型に近く、剛性の高いシャシーに組み込まれたシャッターユニット独自のソリッドな響きがある。

 シャッターが切れる音に続いて、シャッターユニットをチャージするためのモーター音が続くわけだが、クイックリターンミラーのないレンジファインダー機ということもあり、メカチャージのモーター音は一眼レフに比べて静かである。モーターワインダーを装着したM6では巻き上げるごとに強めの突き上げ感があったが、それに比べるとショックも小さく、最新機らしい洗練された動作感であった。


距離計は基線長や構造を含め、M7のものと基本的に同一
 M8のCCDはコダック製10.3メガCCD。一眼レフに比べてバックフォーカスが短いため、CCDの周辺部のマイクロレンズを編芯させることで集光効率を高めているという。撮影感度はISO160〜2500。

 既報のとおり、M8のCCDは27×18mmのAPS-H相当サイズで、35mm判に対する画角換算係数は1.33倍である。来場者からは35mm判の創始者であるライカが、なぜ35mm判のフルサイズCCDを搭載しないのかという質問が多かったそうだが、これまでのM型と同じボディサイズを実現するためにはCCDのダウンサイジングはやむを得なかったということだ。さらに、一眼レフに比べてレンズ後端からCCDまでのバックフォーカスが短く、フルサイズにしてしまうと画面周辺の集光が難しくなるというのもフルサイズにしなかった理由のひとつ。

 また、伝統のヨコ走り布幕シャッターをタテ走り金属幕にしたのは、シャッターの最高速・シンクロ速度を現代の標準的な基準まで上げると共に、ボディサイズをキープするための手段だったという。

 このほか、最低撮影感度が一般的なISO100ではなく、ISO160であることに対する質問も多いそうだが、これはCCDの基本感度がISO160のためであり、無理にISO感度を100に下げても、かえって画質は悪化してしまうことから、やや中途半端な感度ではあるが、そのような仕様にしたという。


M8のボディカラーはブラッククロームとシルバークロームの2種類用意される
 描写性能的なポテンシャルは、現時点では画像が提供されていないので不明だが、基本的には階調再現性を重視した画質になるという。また、先に発売されたライカデジタルモジュールRと同様、M8もローパスフィルターレスということで、モアレの発生が気になるところではあるけれど、このあたりの処理はモジュールRより進化してるそうで、どのような描写になるのか楽しみだ。

 現在、ハードウエア的な開発は完成しており、あとはファームウエアを頻繁に更新している状態にあるというライカM8。組み上げはライカのある独ソルムスで行なわれ、当然ながらMade in Germanyとなる。

 このほか、ライカブースではパナソニックのLUMIX DMC-L1の兄弟機種と思われるDIGILUX 3+バリオエルマリート14-50mmや、高倍率ズーム搭載のV-LUX 1、16:9の画面プロポーションで撮影可能なD-LUX 3、エントリーコンパクトのC-LUX 1などが展示されていた。


プレス向けカンファレンスで説明されたMとR以外のデジタルライン
LUMIX DMC-L1の兄弟機種と思われるDIGILUX 3

16:9のワイド画面で撮影できるD-LUX 3シルバー
D-LUX 3ブラック

エントリーコンパクト的な位置づけとなるC-LUX 1
M8以外はパナソニックのOEMと思われるが、デザイン的にうまく差別化を図っている


URL
  Photokina 2006
  http://www.koelnmesse.jp/photokina/


( 河田 一規 )
2006/09/28 00:43
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