ライカカメラジャパンは22日、ライカ銀座店を東京銀座にオープンした。独Leica Camera初の直営店。開店前には、オープンを待ちきれないファンが集まった。
独Leicaは日本市場の重要性から、2005年3月に日本法人のライカカメラジャパン株式会社を東京・有楽町に設立、約1年後に直営店を持つにいたった。店舗は数寄屋橋交差点に近い銀座6丁目に所在し、隣はコダックサロン、付近にはレモン社など専門店も立地する。定休日は月曜日。営業時間は11~19時。
店内は1階がショールーム、2階がサロンという構成。1階では、デジタルカメラを含む現行ラインナップのすべてを展示し、カウンターでは各製品を手に取ることが可能。もちろんその場で購入することができる。4名ほどの専門スタッフが常駐し、詳しい説明を受けることも可能だ。面積は60~70平方m。
デジタルカメラは、デジタルモジュールR、C-LUX 1を展示していた。量販店や専門店でデジタルモジュールRの実物を見ることができる店舗は少なく、購入を検討している人には貴重なスペースとなるだろう。直販価格はR9アンスラサイトとのセットで922,950円。
5月中旬発売のC-LUX 1は、ブラックとシルバーを展示。松下電器「LUMIX DMC-FX01」をベースにしたモデルと見られるが、グリップのないすっきりしたデザインで、FX01と異なる印象になっている。直販価格は66,000円。
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開店前には早くもファンが集まった
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ウィンドウには道行く人にライカを紹介する液晶ディスプレイが
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1階ショールーム。限定品を含むすべての現行品がディスプレイされている
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カウンターで実機を手にとることも可能
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一見するとボディを展示したディスプレイ
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引き出すと現行の交換レンズが入っている
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なかなか実機を見る機会のないデジタルモジュールR
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5月下旬発売の新製品「C-LUX1」も。直販価格は66,000円
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直営店オープンを記念したM3J
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また、同店のオープンを記念した国内限定モデル「ライカM3J」も購入できる。現行MPをベースにした製品で、福耳(あるいはドッグイヤー)と呼ばれる吊り輪や、シャッターボタンまで黒い塗装など、M3初期モデルのブラックペイントを意識したという。ファインダーは0.72倍のみ。直販価格は627,900円。限定数は200台。
ペイントや貼り革を選べる「ライカ・アラカルト」の注文も同店でできる。注文用の端末のほか、革の色見本なども一部カウンターに揃えている。
1階から2階へ続く階段には歴史的名機を展示。2階のサロンでは写真展などを開催する。
サロン奥には、修理を受け付けるサービスカウンターが設けられている。検査機材などはドイツから持ち込んだもの。またサービスカウンター前には、第二次世界大戦の銃撃戦や航空機事故で損傷しつつも、原型をとどめたライカが展示されている。
同店ならではの試みとしては、「プレミアムプリントサービス」がある。プリンターの久保元幸氏が毎週土曜日に来店、ユーザーとの対話の中からプレミアムプリントを行なうもの。フィルムはモノクロネガに限られる。プリントは1枚ずつ手作業で仕上げ、35mmライカで撮影したフィルムは、引き伸ばし機にフォコマートを使うという。また、プリントにはLeicaの刻印ロゴが入る。
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階段には歴史的な各モデルを展示
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2階はサロンになっている
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弾痕が残るIII型。このほか貴重な展示を見ることができる
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■ URL
Leica(英文)
http://www.leica-camera.com/index_e.html
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( 本誌:折本 幸治 )
2006/04/24 00:12
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