デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/01/26 】
【 2016/01/25 】
【 2016/01/22 】
【 2016/01/21 】
【 2016/01/20 】

コダックなど3社、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」を発表

~「PASS」規格を完成、無償ライセンスを開始

 米Eastman Kodak、コニカミノルタ、富士フイルムは22日、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」を開発したと発表した。2004年に3社が提案した論理フォーマット仕様「PASS」を完成させたもの。同日より無償ライセンスを開始する。


EVERPLAYロゴ

 同規格は、デジタルデータによる静止画、動画、音声などをアルバムとして活用するための標準仕様。策定内容は保管や検索にもおよび、「いつでもどこでも再生・共有ができる」との狙いから、正式名称をEVERPLAYとした。メディアやメーカーなどに依存しない論理フォーマットの標準化を目的とし、出力先のハードウェアとしては、HDTV、ミニラボ、店頭プリント端末なども含まれる。

 デジタルデータを扱う同様の規格としては、Microsoftや松下電器が参画する「HighMAT」などが存在し、一部のDVDレコーダーなどで実現している。しかし3社は、フィルムおよび印画紙のメーカーとして、策定時に整理と保存に着目。「100年もの間、信頼性が高く互換性のある写真システムを提供してきた経験を生かし、写真画像をHDTVでもアルバムとして、いつまでも共有できる仕組みを規格化した」としている。

 公式ページでは、規格書、SDK、規格検証ツールなどが公開されている。申請することで、3社の必須特許、規格、ロゴ使用のライセンスを受けることが可能で、ライセンシーはDVDプレーヤーなど自社製品にEVERPLAYのロゴを付加できる。

 現在のバージョン番号は1.10。フォルダ構造、サムネイル情報の扱い、メタ情報の構造などを規定し、記述はXMLベースとなっている。静止画および動画の主な対応ファイル形式は、JPEG、AVI、MOV、MPEG-2(Simple Profile、Main Profile、4:2:2 Profile)、MPEG-4。色空間としてsRGB、またはAdbe RGB(サムネイル画像はsRGB)が要求されている。ディスプレイの最大解像度はHDTVの1,920×1,080ピクセルとなっている。



URL
  EVERPLAY公式ページ
  http://www.everplay-spec.org/
  コダック
  http://wwwjp.kodak.com/
  ニュースリリース
  http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/news/0206/220206_01.shtml
  コニカミノルタ
  http://konicaminolta.jp/
  ニュースリリース
  http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2006/0222_01_01.html
  富士フイルム
  http://www.fujifilm.co.jp/


( 本誌:折本 幸治 )
2006/02/22 13:18
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.