株式会社リコーは30日、平成18年3月期第3四半期(2005年10月日~12月31日)の連結業績を発表した。国内、海外ともカラーPPC(複写機)など好調で、売上高は4,757億7,000万円(前年同期比7.2%増、以下同)で増収。営業利益は370億8,600万円(4.2%減)、純利益は230億円(3.5%増)。
同時に、通期の予想を上方修正している。売上高が前回予想より5.3%増の1兆9,100億円、営業利益が12.9%増の1,530億円、純利益が16.7%増の970億円になる見通し。
全社の売上高におけるデジタルカメラ事業の比率はわずかで、光ディスク事業などの「その他分野」に含まれる。第3四半期の売上高は380億円、前年同期比は0.8%増。営業利益は前年を上回る24億円となった。国内での一部事業の売却や、海外での光ディスク事業の売上が減少したものの、リース・物流事業が利益面で好調だったため。
デジタルカメラ事業の具体的な業績内容は非公開。当期は好調に推移し、「計画は達成した」という。
メインのオフィスソリューション分野は、売上高4,079億円(7.4%増)、営業利益513億円(6.2%減)。カラー複写機、複合機、レーザープリンタなどの画像ソリューション事業が国内外で販売量を伸ばした。ネットワークシステムソリューション事業は減少。PCやサーバーの売上減が影響したという。減益要因は、研究開発費の増加と拠点の統合・再編費用。
光学機器、半導体などを含む産業分野は、サーマル事業や電装ユニット事業が伸張し、売上高は13.9%増の297億円。しかし、計量器事業での市場対策費の発生などにより、7億円の損失が発生している。光学ユニット事業も国内で減益となっている。
■ URL
リコー
http://www.ricoh.co.jp/
決算資料
http://www.ricoh.co.jp/IR/events/2006/0130.html
( 本誌:折本 幸治 )
2006/01/31 16:42
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